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お金のかかる趣味ランキングTOP20|趣味に月◯万円かける人も!

「趣味にお金をかけすぎるのは無駄?」
そんな問いが浮かぶ一方で、人生を豊かにしてくれるのもまた“趣味”です。ところが、世の中には想像を超えるほど費用がかかる趣味が数多く存在します。

中には、年間数百万円を超える維持費や、一度の体験で数十万円が飛んでいく趣味も…。しかし、それでもなお多くの人が夢中になり、お金を惜しまず注ぎ込む理由とは何なのでしょうか。

本記事では、「お金のかかる趣味」をランキング形式で20種類ご紹介します。単なる費用の多寡ではなく、費用対効果・満足度・生活への影響まで含めて徹底的に分析。

また、各趣味ごとにかかる実際の費用感や、趣味にお金をかけ続ける人々のリアルな体験談にも触れていきます。
「これから何か趣味を始めたい」「自分の趣味って世間ではどれくらいお金がかかるんだろう?」
そんな方にとって、きっとヒントになるはずです。

趣味にかかるコストを知ることは、単なる節約術ではありません。自分にとって本当に価値ある時間とお金の使い方を見つける第一歩です。

この記事は以下のような人におすすめ!

  • 趣味にいくらかかるのか事前に把握しておきたい
  • 高額でも満足度が高い趣味を知りたい
  • お金のかかる趣味を選ぶ際の判断基準を知りたい
  • 人生を豊かにするために趣味へ投資したいと考えている
  • 趣味に夢中なパートナー・家族との付き合い方を見直したい

 目次 CONTENTS

1. お金のかかる趣味とは?

趣味とは、本来「楽しみ」や「癒やし」の時間であり、私たちの人生に彩りを与えてくれるものです。しかしその一方で、趣味にかかる費用が家計を圧迫したり、気づけば数十万円単位の出費になっていたりすることも少なくありません。

ここで注目したいのが、「お金のかかる趣味」という存在。単に高価な道具を使う趣味というだけでなく、継続的な維持費や活動コストが高くつくもの、あるいはハマればハマるほど支出が膨らんでいくタイプの趣味が含まれます。

では、どのような特徴を持つ趣味が“お金のかかる趣味”として位置付けられるのでしょうか。さらに、なぜ人はあえてそのような高額な趣味に惹かれるのでしょうか。

この章では、お金のかかる趣味の本質と、そこに見いだされる価値について深掘りしていきます。

1-1. 「お金がかかる趣味」の定義と3つの特徴

「お金がかかる趣味」と一言で言っても、その実態はさまざまです。ただし、多くの高額趣味には共通する3つの要素があります。

① 初期投資が高い
ヨット、ピアノ、高級カメラなど、始めるだけで数十万〜数百万円の機材・道具費が必要な趣味。特にインフラ設備や免許が伴うものは初期費用が跳ね上がります。

② 継続費用がかかる
たとえば乗馬では騎乗料、ゴルフでは会員権・ラウンド費、車・バイクなら保険・維持費が定常的にかかります。これが年間で数十万円単位に達することも。

③ ステータス性や収集性が強い
時計、ワイン、美術品などは「収集したい」「希少価値に惹かれる」という欲求が費用を押し上げます。数が増えるほど保管・メンテナンスコストも比例して増加。

このような要素が複合的に絡み合い、単なる娯楽を超えた“投資”としての側面を持つのが、お金のかかる趣味の本質といえます。

1-2. なぜ人は高額な趣味に惹かれるのか?

一見、無駄遣いに見える高額な趣味ですが、そこに多くの人が惹かれるのには理由があります。

非日常の体験
高級趣味は、日常では味わえない刺激や興奮を提供してくれます。海を自由に走るヨット、空を飛ぶセスナ、五感に訴える上質な音や香り。こうした体験は、金額に代えがたい価値を持ちます。

自己表現・アイデンティティ
趣味はその人の価値観や美意識を体現するもの。高額な趣味ほど、その人の「こだわり」や「生き様」が表れやすく、周囲に与える印象やステータス性も高まります。

自己投資の側面
英会話や楽器、料理、フィットネスなども、お金をかければかけるほどスキルや成果が上がるものがあります。努力や継続が求められる趣味は、人生そのものを豊かにしてくれる“投資対象”ともなり得るのです。

1-3. 高額でも価値ある趣味の見極め方

趣味にお金をかけることは悪ではありません。ただし、どの趣味が「本当に価値ある投資」なのかを見極める視点は必要です。

1. リターンの種類を把握する
その趣味から得られるのは、癒しなのか、スキルなのか、人脈なのか。それを明確にすれば、費用とのバランスが判断しやすくなります。

2. 継続性と熱意をチェックする
初期費用は高くても、長く続けられればコスパは悪くありません。逆に、数回で飽きてしまうようなら大きな無駄になる恐れも。

3. 家族・生活との調和を保てるか
高額な趣味に夢中になるあまり、家族との衝突や生活費圧迫につながってしまっては本末転倒です。趣味は“人生のスパイス”であって、主役ではないという視点も忘れずに持ちましょう。

ポイント

  1. お金のかかる趣味とは、初期費用・維持費・ステータス性を兼ね備えたもの。
  2. 非日常性、自己表現、自己投資という点で魅力があり、金額以上の満足度が得られる。
  3. リターン・継続性・生活バランスの3軸で価値ある趣味かどうかを見極めることが重要。

2. お金のかかる趣味ランキングTOP20

現代社会には数多くの趣味が存在しますが、その中でも「お金のかかる趣味」は、想像を超える額が動く世界です。ここでは、費用の高さだけでなく、継続性・熱中度・生活への影響度も加味して、総合的に「お金がかかる」と判断できる趣味を20個、ランキング形式で紹介します。
なお、ここで取り上げる趣味の多くは、単なる贅沢ではなく、人によっては自己表現や生きがいにもつながる大切な要素です。ランキングは一般的な傾向をベースにしていますが、個人の状況や地域差によって費用感は大きく異なることがあります。

2-1. 第1位:ヨット・クルーザー

ヨット・クルーザーは、誰もが一度は憧れる「海のロマン」の象徴です。港に停泊しているだけでも壮観なその姿には、多くの費用が隠れています。

まず、本体価格が最低でも数百万円〜数千万円。新艇になると億を超えるモデルも珍しくありません。購入だけでも一般家庭では到底手が出せない価格帯ですが、さらに見落とされがちなのが維持費です。

年間を通して必要となる主な費用には、以下のようなものがあります。

  • 保管費(マリーナ):月5万〜30万円以上
  • 船体のメンテナンス:年10万〜100万円以上
  • 燃料代:航行頻度によって月数万円〜十数万円
  • 船検や登録更新、保険などの法的維持費

また、航行時には船舶免許が必要なほか、複数人での運航を要する場合にはクルーの手配や指導員の同行費用もかかることがあります。所有者の多くが、これらを固定費として毎年数百万円単位で支出しています。

ヨットはただの乗り物ではなく、移動する別荘のような存在。海の上で過ごす時間は、地上の喧騒を忘れさせる特別な価値を持ちます。その非日常感とステータス性は計り知れず、「人生を豊かにする趣味」として愛され続けています。

2-2. 第2位:自家用飛行機・パイロットライセンス

空を飛ぶという究極の自由を手に入れたいと願う人にとって、自家用飛行機とパイロットライセンスの取得は夢そのもの。しかし、この夢を現実にするには、並々ならぬ投資が必要です。

まず、パイロットライセンス取得費ですが、国内での訓練でも300万円〜700万円程度が相場。アメリカなどでの合宿型訓練を利用するケースでは、渡航費・滞在費なども含めて同等かそれ以上の出費になります。

次に、自家用機そのものを購入する場合、中古の軽飛行機でも1,000万円〜3,000万円程度、高性能機では数億円規模にまで膨れ上がります。そして、維持費がさらに大きな負担となります。

  • 駐機費用(格納庫代):月5万円〜数十万円
  • メンテナンス・部品交換:年間50万円以上
  • 燃料費:フライト1回で数万円〜十数万円
  • 保険・登録費・点検料など

加えて、飛行場使用料、管制との通信機材、ライセンスの更新費用など、飛ぶたびにコストが発生する構造です。

この趣味は、単に費用が高いだけでなく、知識・技術・体力も求められるため、まさに“本気”の趣味。自家用機を使って地方空港までの移動を趣味にしている人もいれば、世界一周を目指す人もいます。

空の上にしか存在しない自由やスリル、それを支える精密な準備と高度な技術。それこそが、この趣味が高額でありながら、揺るぎない人気を持ち続ける理由です。

2-3. 第3位:海外旅行(長期滞在・ラグジュアリー旅)

「旅行が趣味」と言う人は多いものの、海外旅行を年に複数回、しかもハイクラスで楽しむとなると、話は一気に“高額趣味”へと変わります。特に、ビジネスクラス・ファーストクラスでの移動や、5つ星ホテル・リゾート滞在を前提とする場合、1回の旅行で50〜100万円を超える出費は珍しくありません。

費用の内訳としては以下の通りです。

  • 航空券(ビジネス・ファースト):片道30万円〜100万円
  • 宿泊(ラグジュアリーホテル):1泊3万〜15万円以上
  • 食費・移動費・現地体験:日数×数万円
  • 現地ツアー(専用ガイドやヘリ遊覧など):数万〜数十万円

さらに、ヨーロッパ長期滞在(2〜3週間以上)や世界一周旅行を趣味とする層では、年間数百万円単位の支出も。なかには「行くために働く」と割り切り、毎年1回の海外旅行に全力投資している人もいます。

この趣味の魅力は、視野の広がり・文化体験・言語学習・自己解放感と非常に幅広く、まさに人生を変える可能性すら秘めています。SNS映えや思い出作りでは済まされない、“生き方そのもの”に直結するような深い満足感が、多くの人を惹きつけてやみません。

2-4. 第4位:高級車・旧車収集

車は移動手段であると同時に、個人の趣味性・美意識・価値観を強く反映する存在でもあります。なかでも、フェラーリ、ランボルギーニ、ベントレー、ロールス・ロイスなどの高級外車や、トヨタ2000GTなどの希少な旧車を趣味として収集・所有する人々の支出は桁違いです。

1台あたりの購入価格は、

  • 高級外車:1,500万円〜5,000万円以上
  • ヴィンテージカー:1,000万円〜数億円(オークション価格)

ここに加わるのが、維持費の数々です。特に旧車は、メンテナンスに熟練整備士を必要とし、純正部品の取り寄せ・再生費用が非常に高額。数十年前のパーツ1つが数十万円以上することもあります。

主な固定費用は以下の通り

  • 車庫(空調・除湿管理あり):月数万円〜
  • 自動車保険(高額車両対応):年間数十万円〜
  • 定期整備・オイル交換・タイヤ交換:都度5万〜50万円以上
  • 車検・重量税・自動車税:年数万〜数十万円

加えて、走行距離が増えるごとに価値が下がることを気にし、「走らずに眺める」という収集スタイルを選ぶ愛好家も。資産としての側面もあり、「投資対象」として車を買う人も存在します。

この趣味は、メカニズムへの愛情・美学・独占欲が交差する極めて深い世界。何十年もかけて数台のコレクションを形成していく姿勢は、一種の芸術活動にすら見えます。

2-5. 第5位:ゴルフ(国内・海外プレー含む)

一見するとそこまで高額には見えないゴルフですが、実は長期間継続することで圧倒的な総額に達する趣味の代表格です。とくに、名門コースの会員権を所有し、定期的にラウンドする層では、年間100万円以上が当たり前の支出となっています。

費用構造は以下のように分かれます。

  • ゴルフ会員権:数十万円〜数千万円(名門クラブ)
  • 年会費:2万〜20万円以上
  • プレーフィー:1回1万〜3万円×月数回
  • 遠征費用(地方・海外):交通費+宿泊費数万円
  • ゴルフクラブ・ウェア・ボールなどの道具類:初期数十万円+買い替え・消耗費

さらに、レッスン代(マンツーマン・スクール)や、付き合いによる接待ゴルフなどの費用も含めると、月に5万円以上を安定して支出している人も少なくありません。

ゴルフは「上達の喜び」と「コミュニケーションツール」としての機能を両立する珍しい趣味でもあります。ビジネスシーンでは特に重要視され、ゴルフがきっかけで仕事が広がることもあるため、“経費で落とせる趣味”としても人気です。

一方で、道具にハマるとクラブをフルカスタムしたり、シャフトだけで数万円をかけたりする沼も存在します。自然の中でリフレッシュしながらも競技性があり、年齢問わず続けられる点も魅力です。

2-6. 第6位:乗馬

乗馬は、動物とのふれあいや自然との一体感を楽しむだけでなく、所作やマナーまでも身につく非常に品格ある趣味です。しかし、その裏には一般的なイメージを超えた高額な費用が発生します。

まず、乗馬を趣味にするには乗馬クラブへの入会が必要であり、これには入会金(10万〜100万円以上)と月会費(2万〜10万円程度)がかかります。これに加えて、騎乗料(1回あたり5,000〜1万5,000円前後)が都度発生し、月に複数回騎乗する人はそれだけで月5〜10万円以上の出費となります。

また、上級者になれば自馬(自分の馬)を所有するケースもあり、その場合は以下のような費用が追加で必要になります。

  • 馬の購入費:100万円〜2,000万円以上(血統や年齢による)
  • 餌代・厩舎代・医療費:月10万〜30万円程度
  • 調教費・世話代:別途契約(月額数万円〜)

さらに、乗馬の大会参加を目指す場合、装具や輸送費、コーチ代なども発生し、年間100万円を軽く超えるケースも珍しくありません。

乗馬の魅力は、馬という動物との信頼関係を築く過程にあります。技術だけでなく精神力も鍛えられるため、「心が豊かになる趣味」として長年支持されてきました。加えて、英国式のエレガントな所作や衣装も含めた“総合芸術的な体験”が、多くの愛好家の心を掴んで離しません。

2-7. 第7位:高級時計・コレクション

高級時計は、単なる時間を知るための道具ではありません。所有することで得られる満足感・ステータス性・コレクション性は、他の趣味では代替がきかない独自の魅力を持っています。

中でも、ロレックス・パテックフィリップ・オーデマピゲ・リシャール・ミルといったブランドは、1本数百万円〜数千万円という価格帯にまで及びます。初期投資はもちろん、コレクター層になると数十本単位で所有し、トータルで数千万円を超える資産規模を形成している例も珍しくありません。

時計収集にかかる費用は以下の通り

  • 本体購入価格:100万円〜数千万円/本
  • メンテナンス・オーバーホール費用:数万円〜数十万円/回(数年ごと)
  • 保管・管理費用(防湿庫、保険など):年数万円〜
  • 希少モデルのプレミア価格:正規価格の2〜3倍以上になることも

この趣味の難点は、「欲しいときに買えない」こと。人気モデルは入手困難で、正規店では数年待ち、並行輸入店では定価の数倍に跳ね上がるケースも多々あります。そのため、“買える時に買う”が基本姿勢となり、費用管理が非常に難しいのが実情です。

一方で、資産価値が上がるものもあり、趣味でありながら投資としての側面も併せ持ちます。所有欲を満たし、ライフスタイルを象徴し、次世代に引き継ぐことすらできる希少な趣味といえるでしょう。

2-8. 第8位:カメラ・レンズ沼(プロ志向)

一眼レフやミラーレスカメラの世界に足を踏み入れた瞬間、知らず知らずのうちに“沼”と呼ばれる世界に引き込まれるのがカメラ趣味の特徴です。特にプロやハイアマチュアを目指す場合、費用は天井知らずになります。

まず、本体価格だけでもプロ機材は30万〜100万円超。そして、撮影のシーンに応じて使い分けるための交換レンズ1本が20万〜80万円以上というのも珍しくありません。多くの愛好家がレンズを複数所有しており、撮影対象(風景・人物・動物・星空など)ごとに投資していくスタイルが定着しています。

さらに周辺機材・環境整備にもコストがかかります。

  • 三脚・ジンバル・照明機材:各数万円〜10万円
  • 編集用PC・モニター:総額30万〜50万円
  • 撮影遠征費:国内外問わず年数十万円〜
  • カメラバッグやアクセサリー類:数万円単位

また、機材の寿命が意外と短いのもポイントです。プロ機材は酷使されやすく、3〜5年で買い替えるのが一般的。そのたびにまとまった出費が発生します。

「作品を作る」という創作的な要素と、「機材を極める」という機械的・マニア的な要素が融合するこの趣味は、非常に中毒性が高く、1,000万円単位で投資してきた人も少なくありません。

写真コンテストへの出展、個展開催、SNS発信などアウトプットの手段が豊富であり、自己表現としての魅力も大きい点がこの趣味を支えています。

2-9. 第9位:オーディオ(ハイエンド機器)

音楽を“聴く”だけでなく“極める”趣味として、多くのマニアを魅了し続けているのがハイエンドオーディオの世界です。一般的には数千円〜数万円のスピーカーやイヤホンで満足するところを、オーディオ愛好家は1台数十万〜数百万円のアンプやスピーカー、数十万円を超えるケーブルや電源設備にまでこだわるという徹底ぶりを見せます。

主な構成機材と相場を挙げると

  • プリメインアンプ:30万円〜300万円
  • スピーカー(ペア):50万円〜500万円以上
  • DAC(デジタル→アナログ変換器):20万円〜200万円
  • 高級電源ケーブル・インシュレーター:数万〜数十万円
  • 音響処理のための専用ルーム設計:100万円以上

さらに、オーディオ機器は性能の進化が緩やかである一方、個人の感性によって“音の好み”が極端に分かれるため、自分だけの理想の音を追求し始めると次々と買い替えが発生します。これが「オーディオ沼」と呼ばれる所以です。

また、オーディオマニアの中には専用のリスニングルームを住宅に組み込む人も少なくありません。防音工事・吸音素材・電源工事などで100万円単位のリフォーム費用が発生し、場合によっては部屋1つがまるごと趣味専用スペースになります。

この趣味の魅力は、「音楽」そのものに対する敬意と没入感です。たとえば、クラシックの一音一音、ジャズの空気感、ボーカルの息遣いまでもが感じられるリアルさは、一般的なスピーカーでは絶対に再現できません。極限までこだわった「音の世界」は、文字通り一生をかけて追求する価値を秘めています。

2-10. 第10位:釣り(船釣り・道具収集)

一見、庶民的で健康的なアウトドア趣味の代表にも思える「釣り」ですが、実は道具にこだわり出すと底なしの沼です。特にオフショア(船釣り)やルアー・フライフィッシングなど、専門性が高まるほどに費用も一気に跳ね上がります。

釣りの中でも高額化しやすいポイントは以下のとおりです

  • 高性能ロッド:5万円〜30万円/本
  • リール:5万円〜50万円/台(特に電動リールは高額)
  • ルアー・仕掛け類:1個数千円、年間で数十万円以上
  • 釣行費用(船代・交通費・宿泊):1回2万〜5万円

さらに、クーラーボックス・ウェア・長靴・偏光グラス・ライフジャケットといった装備もこだわればこだわるほど出費がかさみます。また、釣果写真や動画の撮影に凝り始めるとドローンやアクションカム、編集用機材も加わることになります。

道具の“所有欲”もさることながら、釣りの世界では釣り場の環境に応じて最適なギアを選ぶ必要があるため、道具が「消耗品」として複数揃えられていくのが特徴です。

さらに船を所有してしまうと、保管費・燃料費・維持管理まで含めてまさに“高額趣味の仲間入り”。釣ることそのものよりも、「釣りに行くまでのプロセスと準備が楽しい」という層も多く、釣行前日の天気予報からはじまり、遠征計画を立てる段階でもう費用と時間を投じています。

釣りは自然との対話であり、自分との勝負でもある。特に“狙った魚を自分の技術で仕留める”達成感は、どんな趣味にも引けを取らない深さがあります。

2-11. 第11位:フィギュア・プラモデル(プレミア収集)

フィギュアやプラモデルの収集は、一見すると「子どもっぽい趣味」と受け取られることもありますが、実際には大人のための本格的なコレクション趣味です。特に近年では、アニメ・ゲーム・映画などのキャラクターグッズが高騰しており、その世界は極めて高額かつ深い広がりを見せています。

市場に出回っている一般的なフィギュアでも、1体あたりの価格は

  • 市販品(PVC製):5,000円〜2万円
  • 限定版・コラボモデル:3万円〜10万円
  • ガレージキット・手作りモデル:10万円以上
  • プレミア品(廃盤・初回版など):オークションで数十万円〜100万円以上

また、プラモデル(特にガンプラ)では、塗装・改造・ディオラマ制作に必要な工具や塗料、専用設備(エアブラシ・ブースなど)を揃えると、初期費用で10万円以上はかかります。さらに“作品として完成させる”には膨大な時間と細かな消耗品が必要です。

趣味部屋を設け、コレクションをガラスケースに並べて照明で演出するというディスプレイにも費用がかかります。高級なアクリルケースや防塵棚、LED照明、湿度管理器具なども凝り始めると数十万円単位の出費に。

この趣味は単なる「物の収集」ではなく、キャラクターや作品に対する愛情の証明であり、長期的に価値が上がる可能性を秘めた資産性のある趣味でもあります。

特に人気キャラの初期生産モデルや、イベント限定の作品は価値が年々上昇しており、一部は美術品と同じようにオークションで取引されるレベル。購入・所有・展示・売却という全サイクルを楽しむコレクターも存在します。

2-12. 第12位:バイク・カスタム

バイクはそのスタイルやエンジン音、疾走感などが魅力で、多くのファンを惹きつけてやみません。しかし、いざ趣味として本格的に取り組むとなると、予想以上の費用がかかるジャンルです。特にフルカスタムや旧車のレストアを趣味にする場合、数百万〜数千万円の世界になることもあります。

バイク本体の価格帯としては以下の通りです

  • 新車(中型):50万〜150万円
  • 大型・海外製:150万〜500万円
  • 旧車(Z系・CB系など):プレミア付きで300万〜1,000万円以上

これに加えて、ライディングスタイルに合わせたカスタムに熱中し始めると、費用は青天井。マフラー、ホイール、足回り、外装、電子機器、サスペンションと、細部に至るまでアップグレードされるため、カスタム費だけで数十万〜数百万円単位が動きます。

さらに、必要経費として以下のような項目が継続的に発生します。

  • 自動車税・重量税・任意保険
  • 点検・メンテナンス費用(定期)
  • タイヤ交換・チェーン調整・オイル交換などの消耗品代
  • ヘルメット、ジャケット、ブーツなどの装備品

また、ツーリングやサーキット走行、キャンプを兼ねた遠征など、バイクを“使って遊ぶ”ことにも支出がともないます。走るほどに距離が伸び、整備頻度が上がることで維持費も高騰するのがこの趣味の難しさでもあります。

しかし、バイク趣味の魅力は単なる乗り物の枠を超えた「自己表現の手段」にあります。カスタムは「走るアート」ともいわれ、所有者の感性がそのままバイクの姿に現れる。スピード・機械・美学にこだわるすべての人にとって、終わりなき情熱の対象です。

2-13. 第13位:キャンプ・アウトドアギア沼

「お金のかからない趣味」として紹介されがちなキャンプ。しかし、最近ではハイエンド志向の強いキャンパーが増え、道具やサイト設営へのこだわりが高まることで“ギア沼”にハマる人が続出しています。結果として、趣味全体の出費が数十万〜百万円単位に膨らむケースも少なくありません。

たとえば、上級キャンパーが揃える代表的な装備と価格帯は以下の通りです。

  • テント(2〜4人用):10万〜30万円(大型・特殊素材)
  • タープ・シェルター:5万〜15万円
  • 焚火台・グリル:3万〜10万円
  • 寝具(コット・マット・シュラフ):1セット5万〜15万円
  • クッカー・調理器具・冷蔵庫:数万円〜10万円以上
  • ランタン・電源・ソーラーパネル:数万円〜20万円

これらのギアをブランドで統一する人も多く、Snow Peak、NEMO、Helinox、YETI、THE NORTH FACEなどの高級アウトドアブランドを選ぶことで、より一層価格は跳ね上がります。

さらに、キャンプ場までの交通費・高速代・ガソリン代、施設利用料、食材や飲料の調達費なども発生し、1泊のキャンプで2万〜5万円以上の支出になることも。遠征キャンプやフェスキャンプともなれば、トータル費用はさらに膨れ上がります。

近年はソロキャンプブームにより“おひとり様仕様”の道具が充実している分、1人でもすべて揃える必要があるという「効率の悪さ」も出費を押し上げる原因です。

アウトドアギアの収集・レビュー・SNS投稿を趣味にしている層も多く、キャンプは今や“買う→使う→見せる→語る”までが1セットの高額型趣味といえるでしょう。

2-14. 第14位:宝石・美術品収集

宝石や美術品の収集は、「趣味」というよりは「資産運用」に近い面もありますが、所有することそのものに美的価値や精神的満足感を求める層にとっては、れっきとした高額趣味のひとつです。

高級宝石(ダイヤモンド・ルビー・エメラルドなど)は、石の品質、カット、カラット数、産地などにより価格が大きく変動し、1点あたりの価格は数十万円から、特別なものでは数千万円〜億単位に及ぶことも。

また、絵画・彫刻・陶芸などの美術品についても、著名な作家のオリジナル作品はオークションで数百万〜数千万円で落札されるケースが日常的に存在します。

この趣味に関する費用の特徴は以下のとおりです

  • 購入費(宝石・美術品):数十万〜数千万円
  • 保管費(耐火金庫・セキュリティ設備・貸金庫):年数万円〜
  • 鑑定・鑑別書発行:1件数千円〜数万円
  • 作品管理(クリーニング・修復):数万〜数十万円/年
  • 保険料:品目・評価額により変動(高額)

また、美術展への出展、収蔵品の貸出、コレクター仲間との情報交換など、趣味を通じたネットワーク形成や文化的活動も活発です。これらに伴う移動費や接待費、パーティー参加費なども地味に積み重なります。

この趣味の本質は、時間とともに“価値を持ち続ける”という永続性。一過性の流行に左右されることなく、自分の審美眼を信じてコレクションを形成する醍醐味が、多くの愛好家を引きつけてやみません。

2-15. 第15位:楽器演奏(高級楽器・レッスン)

楽器演奏は一見すると教育的・文化的な趣味に見えますが、実は費用がかかる奥深い世界です。特にプロ志向でなくても、質の高い音を求めると、あっという間に高額な出費が発生します。

たとえば代表的な楽器ごとの高級モデルの価格帯は以下の通りです

  • ピアノ(グランドピアノ):100万〜1,000万円以上(スタインウェイなど)
  • ヴァイオリン(イタリア製名器):300万〜数億円(ストラディバリウスなど)
  • サックス・トランペット:30万〜200万円
  • ギター(アコースティック/エレキ):20万〜300万円以上(ビンテージ含む)

さらに、演奏を本格的に学ぶ場合には、個人レッスン代(月2〜5万円)、音楽教室の月謝、ワークショップや講習会参加費なども発生します。ピアノなど大型楽器では、搬入・調律費(1回1〜3万円)、防音室の設置(100万円以上)といった環境整備も必要になるケースがあります。

演奏活動を外に広げる場合、以下の費用もかかってきます

  • 発表会・演奏会の参加費・会場費
  • ステージ衣装や譜面台、演奏機材
  • 楽器の運搬費(特に大型・管弦楽器)
  • 楽譜・CD・教材などの情報収集費

この趣味の最大の魅力は、時間と技術が積み重なるごとに音が変化していく体感と、表現の自由度の高さにあります。楽器は“育てる趣味”であり、自分の成長がダイレクトに音に現れる、数少ない自己成長型の高額趣味です。

また、楽器自体が資産性を持つため、将来的な価値上昇や親子間での継承も期待されるという点で、“文化的投資”とも言える位置づけを持ちます。

2-16. 第16位:鉄道模型・ジオラマ制作

鉄道模型やジオラマ制作は、子どもの遊びから始まり、大人になってもその世界にどっぷり浸かる人が多いマニアックかつ高額な趣味のひとつです。特にNゲージやHOゲージなどのスケールモデルをリアルに再現し、走らせるための環境まで作り込むことに魅力を感じる愛好家にとって、この趣味は際限ない投資対象となります。

基本的なコスト項目は以下のとおりです

  • 車両モデル(1編成):2万〜10万円(複数必要)
  • 鉄道レールシステム一式:5万〜20万円以上
  • コントローラー・制御装置:5万〜15万円
  • ジオラマ用素材(建物・地形・樹木など):1回数千円〜数万円
  • 作業台・照明・収納:総額10万〜50万円以上

また、マニア層になると、実車をベースにしたオリジナル塗装・改造・再塗装・LED化などを行い、技術・道具・時間のすべてを注ぎ込みます。作品をSNSやイベントで発表する愛好家も多く、完成度の高いジオラマ1点で製作費が100万円超になるケースも存在します。

鉄道模型趣味の特徴は、「完成がない」ことです。ひとつのレイアウトが完成しても、次はより広いスペース、よりリアルな再現を目指す。その繰り返しが、果てしない金額と情熱の投入を生み出します。

また、収集品には絶版や限定生産の希少性もあり、オークションでプレミア価格になることも。趣味とコレクション性が融合した、知識・技術・経済力を総動員する高額型ホビーの代表格です。

2-17. 第17位:ワイン・ウイスキーコレクション

飲むだけでなく、集めて、語って、熟成を楽しむという多層的な魅力があるのが、ワインやウイスキーのコレクション趣味です。とりわけシングルモルト・ビンテージワイン・限定生産品の領域になると、1本で数十万円〜数百万円という価格帯も珍しくなくなります。

代表的な価格例

  • ビンテージワイン(シャトー・マルゴー等):1本10万〜100万円超
  • 限定ウイスキー(山崎50年・マッカラン・ボウモア):数十万〜数千万円
  • オークション落札価格:1本数百万円〜数千万円以上

コレクションとして楽しむためには、購入費以外にも保管コストが大きくのしかかります。適切な温度・湿度を保つワインセラーや冷暗所、専用の収納設備が必須です。

そのほかの関連費用

  • ワインセラー(家庭用):10万〜100万円以上
  • コルクオープナー・グラス類・ディキャンタ:数万円〜
  • テイスティングイベント・輸入試飲会参加費:1回数万円〜
  • 酒税法対応の登録管理、資産管理費用(法人利用時)

ワイン・ウイスキーコレクションの面白さは、時間とともに味わいや価値が変化する“生きた嗜好品”であること。自分の節目や記念日、あるいは友人との語らいに合わせて開ける一本には、他に代えがたい物語が宿ります。

近年では海外投資家やセレブ層が、資産分散の一環としてアルコールを保有する傾向も強まり、趣味と投資が高度に融合したジャンルとして注目されています。保有本数が100本を超えるマニア層も珍しくなく、一度ハマると抜け出せない“熟成沼”として確固たる地位を築いています。

2-18. 第18位:ダイビング・スキューバライセンス

ダイビングは、海中の美しい世界を自分の目で見ることができる、まさに“非日常”の趣味です。しかしながら、始めるまでのハードルが高く、続けるためにも相当な出費を伴うことから、お金のかかる趣味としても知られています。

まず、Cカード(ダイビングライセンス)取得費用が発生します。オープンウォーター取得には約5万〜8万円、アドバンスコースに進むとさらに10万円前後が必要です。その後も、深度や夜間、沈船などに対応できる上位資格を目指せば、合計で20万〜30万円以上の費用がかかります。

ライセンス取得後に必要な費用は以下の通り

  • ダイビングスーツ一式:10万〜30万円(ドライスーツはさらに高額)
  • レギュレーター・BCDなど機材類:10万〜40万円
  • ダイビングコンピューター:5万〜10万円
  • 水中カメラ・ライト・ケースなど:5万〜20万円以上
  • 器材のメンテナンス・年1回のオーバーホール:1万〜3万円程度

さらに、実際にダイビングを楽しむにはツアーへの参加が必要で、1回あたりの参加費は国内で1〜3万円、海外(モルディブ・パラオ・グレートバリアリーフなど)であれば10万〜30万円以上。年に数回潜るだけでも、年間50万〜100万円は軽く超える趣味になります。

この趣味の魅力は、何と言っても海中でしか味わえない浮遊感や癒やし、そして地球の神秘に触れる感動です。海のコンディションや現地の魚影・地形に大きく左右されるため、“一期一会”の体験を重ねていく趣味として、多くの人が継続して取り組んでいます。

2-19. 第19位:フルマラソン・トライアスロン

一見すると“お金のかからない健康的な趣味”に見えるマラソンやトライアスロンですが、本格的に取り組めば取り組むほど費用がかさみ、結果的に高額な趣味になりやすいジャンルです。

ランニングだけであれば月にかかる費用は少ないですが、フルマラソンやウルトラマラソンの参加費、遠征費、専用ウェアや機器への投資を考えると、年間の出費はかなりのものになります。

マラソン・トライアスロンにかかる主な費用

  • レース参加費:1回5,000円〜2万円(海外だとさらに高額)
  • 交通費・宿泊費(地方・海外遠征):数万円〜10万円以上/回
  • ランニングシューズ:2万〜3万円(消耗激しく頻繁に買い替え)
  • ウェア・サプリメント・心拍計・GPSウォッチなど:合計10万〜30万円以上
  • トライアスロン用バイク:20万〜100万円(上級者はカスタムでさらに加算)
  • スイム用ウェットスーツ・ゴーグル:5万〜15万円
  • 年間のジム会費やトレーナー指導料:5万〜20万円

特にトライアスロンになると、3種目(スイム・バイク・ラン)に加え、機材のメンテナンス・輸送・保険といった出費も重なります。また、アイアンマンシリーズなどの海外レースに参加する人は、年間で100万円以上を競技に投資していることも。

この趣味の本質は、自分との闘いと心身の成長の実感です。完走というゴールを目指して毎日トレーニングを重ね、達成した時の充実感はお金では測れません。費用はかかりますが、その分「やり遂げる価値」も非常に大きいと言えるでしょう。

2-20. 第20位:アート・写真制作(展示活動込み)

アート制作や写真活動を「趣味」として始めたつもりが、気づけば作品発表・展示活動・販売や発信までを含める本格的なクリエイティブ活動に変わっていた、という人は少なくありません。この分野は、制作に必要な道具だけでなく、発表の場を確保するための費用が膨らみやすいのが特徴です。

制作活動でかかる費用の代表例

  • 絵画用画材(キャンバス・絵の具・筆など):月1万〜5万円
  • 写真機材(カメラ・レンズ・照明など):合計で50万〜200万円以上
  • ソフトウェア・PC環境(Adobe製品・RAW現像・編集):年5万〜10万円
  • 額装・プリント費用(特注・高品質):1点5,000〜3万円以上

展示・発表活動にかかる費用

  • ギャラリー利用料:1回10万〜30万円以上(都心部は高額)
  • 出展料(コンテスト・イベント):5,000円〜数万円
  • 作品輸送費・設営費:展示1回あたり2万〜10万円
  • 名刺・パンフレット・作品集などの販促物:1万〜5万円

さらに、展示のたびに会場へ通う交通費や、ゲスト・関係者への接待費なども含めれば、1つの展示会で30万〜50万円を超える出費となることもあります。

この趣味の醍醐味は、自分の表現を“人に見てもらう”ことです。描いたり撮ったりするだけではなく、「作品として見せる」「評価される」「購入される」など、アウトプットを伴う楽しみが中心となります。

そのため、趣味でありながら半分プロのような姿勢や投資感覚が求められる、非常にやりがいと費用負担が大きいタイプの趣味と言えるでしょう。

2-21. 【番外編】セレブだけが楽しむ“桁違い”の趣味

世の中には、一般人には到底手が届かない、まさに「桁違い」のスケールで楽しむ趣味が存在します。これらは基本的に超富裕層や著名人、企業経営者といった限られた層が手を伸ばせる領域であり、金額ではなく“体験の希少性”そのものが価値とされる趣味です。

代表的な趣味には以下のようなものがあります。

■ 宇宙旅行
宇宙旅行ビジネスは民間化が進み、すでに数名の実業家が地球を飛び出しています。
バージン・ギャラクティックの宇宙旅行チケットは約50万ドル(約7,000万円)
ブルー・オリジンやスペースXでは、より本格的な地球周回コースも販売されています。数十億円を支払って搭乗した例も存在します。

■ プライベートアイランド所有
個人で島を買い取り、別荘を建て、専属スタッフを常駐させる趣味。費用は数億〜数十億円規模に及び、セキュリティやインフラ整備だけでも莫大な維持費が必要です。

■ ハイエンドアートの競り落とし
世界的なアートオークション(サザビーズ、クリスティーズなど)では、バスキアやピカソの作品が100億円以上で落札されることもあります。
このレベルの収集家は、趣味でありつつ美術館運営や文化支援も視野に入れた活動をしているのが特徴です。

■ クラシックカーレストア・F1参戦体験
ヴィンテージのF1マシンやクラシックカーをレストアし、サーキットで走らせる。1台につきレストア代だけで億超え、年間の維持管理・レース参加費はさらに上乗せされます。

■ ワールドクルーズ(超長期航海)
セレブリティ向けの豪華客船で、半年〜1年をかけて世界を周遊する趣味。
1人あたりの参加費は1,000万円〜3,000万円程度。スイートルームでの滞在や、船上医・執事・コンシェルジュ付きの完全個別対応が標準装備です。

このような趣味は、単なる“娯楽”ではなく、ステータスの象徴であり、個人ブランディングや人生哲学の表現として機能しています。
一般的な金銭感覚からはかけ離れた世界ではありますが、その一端を知ることで、趣味の多様性と可能性を感じ取ることができます。

ポイント

  1. 趣味にかける金額は、初期費用・維持費・関連支出を含めると驚くほど高額になるケースが多い。
  2. 高額な趣味ほど、自己表現・ステータス・非日常体験といった精神的満足度の要素が大きい。
  3. 「物を持つ」よりも「体験を得る」方向に移行している趣味も多く、価値の感じ方が変化している。
  4. コレクション性や資産性を持つ趣味は、楽しみながら財産形成にもつながる可能性がある。
  5. 金額の大小だけでなく、「その人にとってどれだけ意味があるか」で“価値ある趣味”は決まる。

3. お金のかかる趣味の魅力とリスク

高額な趣味には、単なる“贅沢”とは言い切れない奥深い魅力があります。趣味に費やした時間とお金が、自分自身を豊かにし、人生をより彩りあるものにしてくれることも少なくありません。しかし同時に、その陰には見過ごせないリスクも存在します。費用が高いからこそ、無理のない楽しみ方を見つけることが大切です。

この章では、趣味に大きな出費を伴うことのポジティブな側面とネガティブな側面の両方を整理しつつ、現実的にどう向き合うべきかを見ていきます。

3-1. 得られる価値と充実感

高額な趣味には、費用に見合った価値が確かに存在します。ここでいう“価値”とは、金銭的なリターンではなく、人生の満足度や幸福感の向上に直結する精神的な恩恵です。

たとえば、高級車を所有することで得られる「満たされた感覚」や、海外旅行の体験を通じて得る「視野の広がり」、あるいはワインコレクションのように“知る喜び”と“深める楽しさ”が両立する知的満足は、金額では測れない魅力です。

また、趣味を通じて生まれる人間関係も見逃せません。ゴルフや乗馬などは、共通の価値観を持つ人との出会いを生み出し、人生に新しいネットワークや絆を築くきっかけにもなります。

さらに、習得型の趣味(楽器・写真・ダイビングなど)では、「スキルが上がっていく実感」がモチベーションとなり、自分への投資としての側面も強くなります。

高額な趣味は単なる“消費”ではなく、“自己実現のプロセス”であることも多いのです。

3-2. 続ける上での経済的リスク

高額な趣味には、当然ながら相応のリスクも伴います。特に問題となりやすいのが、費用の「見えづらさ」支出の「中毒性」です。

趣味の世界では、「もう少し良いものが欲しい」「次はあれも欲しい」と、欲望が連鎖しやすく、気づけば累積支出が何十万円、何百万円にもなっているというケースが後を絶ちません。

また、ローンやリボ払いで購入することにより、趣味のために借金を抱えるような事態に発展してしまう人もいます。クレジットカードでの高額決済や、リース契約・サブスク型の長期契約にも注意が必要です。

さらに、急な収入減やライフイベント(転職、結婚、出産など)により、維持費が払えなくなるリスクも見落とせません。特に維持費の高い趣味(車、船、馬など)では、“持ち続けること”自体が重荷になることもあります。

「買ったら終わり」ではなく、「買った後の生活も成立しているか」という視点が、趣味を長く楽しむためには欠かせません。

3-3. 家族・パートナーとの金銭感覚ギャップ

趣味にかける金額や時間は、個人の自由である一方で、家庭を持つ人にとっては家族との金銭感覚のズレが大きな問題になることがあります。

たとえば、パートナーが生活費の節約に努めている中で、自分だけが高額な趣味を続けていると、「自分勝手」「浪費家」といった印象を与えかねません。これが家庭内トラブルや信頼関係の崩壊につながるケースもあります。

また、子どもの教育費や住宅ローンの支払いが控えている状況で、何十万円もする道具やチケットを購入することは、“趣味のための生活”になっていないか?と、自問するきっかけにもなるでしょう。

家庭内で趣味を続けるには、事前に家族と話し合い、理解と協力を得ることが非常に重要です。透明性のある説明と計画性を持つことで、パートナーからも趣味を応援してもらえる可能性が高まります。

「自分の楽しみは、家族にとってもプラスになるか?」という視点を持つことが、高額趣味との正しい付き合い方につながっていきます。

ポイント

  1. 高額な趣味は、自己表現・スキル習得・人脈形成など、精神的価値を多く含む。
  2. 支出が膨らみやすく、中毒性や見えにくいランニングコストには注意が必要。
  3. 家族やパートナーとの金銭感覚の共有・配慮が、趣味を続けるうえで欠かせない。

4. 実際にかかる金額の目安と費用内訳

「お金のかかる趣味」とひと口に言っても、何に、どれだけ、どんなタイミングでお金がかかるのかを具体的に把握していないと、予算オーバーや継続不能に陥ってしまうこともあります。

この章では、高額な趣味に必要な費用を「初期費用」「維持費」「総額」に分けて可視化し、どのようにコストが発生するかを整理していきます。趣味選びや継続判断にあたっての“現実的な指標”として参考になるはずです。

4-1. 初期費用が高い趣味とは?

まずは「始めるだけでまとまった費用が必要」な趣味について見ていきましょう。これには、道具の購入、免許取得、施設の整備といった費用が含まれます。

代表的な高額初期費用の例

  • ヨット/クルーザー:中古艇でも500万〜1,000万円、新艇は数千万円〜
  • 高級車・バイク収集:車両価格が1,000万円を超えることもあり、保管場所や車庫建設が必要な場合も
  • 楽器演奏(ピアノ・バイオリンなど):高級モデルは100万〜数千万円、かつ調律環境の整備費も追加
  • ダイビング:ライセンス取得費+道具一式で30万〜60万円程度
  • 写真・カメラ趣味:プロ仕様機材一式で100万円〜200万円規模も

このような趣味は、始めるまでのハードルが非常に高く、「一度買えばしばらく買い換え不要」と考えがちですが、実際には買ったあとにさらに装備を揃えたくなるケースが多いため、初期費用はあくまで“導入費”に過ぎません。

特に注意したいのが、「高級モデル=末永く使える」と思ってしまうこと。ハイエンドモデルほどメンテナンスの手間やコストが高くつく傾向があるため、初期投資が大きければ維持費も相応に膨らむという前提で考える必要があります。

4-2. 維持費・年会費・道具代がかかる趣味とは?

趣味にかかる出費は、初期費用だけでは終わりません。特に「使い続ける」「通い続ける」「上達し続ける」タイプの趣味には、定期的なランニングコストが発生します。

維持費がかさむ代表的な趣味と主な費用項目

趣味維持費の内容月/年の目安
ゴルフ会員権の年会費、ラウンド費、クラブ買替月5万〜10万円
乗馬騎乗料、自馬の餌代・厩舎代月10万〜30万円
オーディオ年間オーバーホール、買い替え、音響環境維持年10万〜50万円以上
クラシックカー保険、整備費、ガレージ賃料年50万〜100万円以上
ワインコレクションセラー電気代、管理費、保険料年数万〜十数万円
カメラレンズ追加・撮影遠征・データ保存環境など年20万〜50万円以上

中でも見落とされやすいのが、「年会費」「修理・交換費」「消耗品」の存在です。例えば、スキューバダイビングでは年1回のオーバーホールが義務化されており、毎年数万円単位の支出が発生します。

また、コレクション系趣味(時計、ワイン、模型など)では、保管・展示・湿度管理のための専用設備の維持費もかかります。場合によっては保険に入っておく必要もあり、それがまた追加コストになります。

「続ければ続けるほどお金がかかる」趣味も少なくないため、継続年数と年間維持費の掛け算で、長期的なコストをあらかじめ把握しておくことが大切です。

4-3. 年間100万円以上かかる趣味の実例

実際に「年間100万円以上を継続してかけている」趣味にはどのようなものがあるのでしょうか。以下に、実際の支出例をいくつか挙げてみます。

ケース1:年間4回の海外旅行(夫婦2人)

  • ビジネスクラス航空券:1回あたり50万円 × 4回=200万円
  • ホテル・食事・現地交通:1回25万円 × 4回=100万円
    年間総額:約300万円

ケース2:ヴィンテージバイクと趣味ツーリング

  • 車両本体(ローン分割支払い含む):年間80万円
  • 維持費(保険・整備・保管):年間20万円
  • 年6回の遠征費用:1回5万円 × 6回=30万円
    年間総額:約130万円

ケース3:ピアノ演奏とコンサート出演

  • 高級グランドピアノのローン:年50万円
  • 調律・防音室維持費:年20万円
  • レッスン・伴奏者依頼・発表会:年30万円
    年間総額:約100万円

これらは一例に過ぎませんが、共通して言えるのは、「一つの趣味に本気で向き合えば、年間100万円を超える支出は決して珍しくない」ということです。

一見手が届きそうな趣味でも、道具のアップグレードや活動の拡大によって支出はどんどん増える傾向にあるため、最初から「どの程度までお金をかけるか」の上限を意識しておくことが肝要です。

ポイント

  1. 高額な趣味の費用は、「初期費用」+「維持費」+「周辺支出」の合算で考えることが重要。
  2. 道具代だけでなく、保管・整備・消耗品・交通・イベント参加費など“隠れ出費”が多い。
  3. 年間100万円を超えるケースも珍しくなく、趣味と家計のバランス感覚が求められる。

5. お金をかけずに高額趣味を体験する方法

高額な趣味には多大な魅力がある一方、「実際に始めてみたいけれど、いきなり何十万・何百万円も出すのは怖い」「続けられるか分からないから一歩が踏み出せない」と感じている人も少なくありません。

そこで注目したいのが、趣味を“所有せずに体験する”という選択肢です。サブスクリプションやレンタル、シェアリングなどのサービスを上手に活用すれば、初期投資を大幅に抑えつつ、高額趣味の世界に足を踏み入れることが可能になります。

この章では、お金をかけすぎずに趣味を楽しむための具体的な方法を紹介していきます。

5-1. サブスク・レンタル活用術

サブスクリプションやレンタルは、近年あらゆるジャンルに広がりを見せており、高額趣味を試すうえで非常に有効な手段です。

以下に、趣味別の代表的なレンタル・サブスク活用例を挙げてみます。

■ カメラ・レンズ

  • サービス例:GooPass、Rentio、モノカリ
  • 料金:月額5,000円〜数万円
  • メリット:高額なレンズを複数試せる、旅行・イベントだけ使うのもOK

■ 楽器

  • サービス例:音レント、島村楽器のレンタルサービス
  • 月額制でプロ仕様の楽器が使える
  • 自宅に置くスペースがなくてもOK、試奏してから購入判断できる

■ 高級腕時計

  • サービス例:KARITOKE、GRAIZ
  • 月額3,000円〜20,000円程度でロレックス、オメガ、タグホイヤーなど着用可能
  • ビジネスシーンや特別な日だけ使いたい人に最適

■ ファッション・アウトドア用品

  • サービス例:airCloset(洋服)、hinataレンタル(キャンプギア)
  • 季節限定・イベント限定でも高品質なアイテムを使える

このように、一度購入して所有するのではなく、“使いたいときだけ借りる”という発想を取り入れるだけで、金銭的リスクを抑えながら趣味を広げられます。

高額になりがちな趣味ほど、「買う前に試す」ことが極めて重要です。

5-2. シェア・共同購入でコストダウン

趣味のなかには、一人で楽しむのではなく複数人で共有・共用できるタイプのものも多く存在します。最近では、所有ではなく「シェア」という考え方が広まりつつあり、これを趣味にも応用することで大きな節約につながります。

■ 車・バイク・ヨットなど乗り物系

  • シェアカー、バイクシェア、共同所有制のマリンクラブなどが普及
  • 登録制・予約制で、必要なときだけ利用可能
  • メンテナンスや保管の手間が不要

■ 写真スタジオ・防音室・音響設備など施設利用系

  • 音楽スタジオや撮影スタジオを時間貸しするサービス多数
  • 高性能な機材をその場で使えるため、個人購入が不要
  • 創作活動をリーズナブルに行える

■ コレクション系(ワイン、アート、フィギュア)

  • 仲間内でコレクションを持ち寄り、共同で管理・鑑賞・情報交換
  • 保管やメンテナンスの負担を分担し合える
  • 展示会を共同開催すれば出展費用も割安に

このように、“誰かと楽しむことを前提に設計された趣味”を選ぶことで、出費が分散され、継続もしやすくなります。また、共通の趣味を持つ人と過ごすことでモチベーションも高まりやすく、人間関係の広がりにもつながります。

5-3. 無料体験・入門講座の使い方

多くの趣味には、初めての人向けに無料や格安で参加できる「お試しプログラム」が用意されています。特に以下のような分野では、まず体験してから判断するのが賢明です。

■ スポーツ・アクティビティ系(ゴルフ、乗馬、ダイビングなど)

  • 初心者向けの1日体験コース:3,000円〜1万円前後
  • 必要道具がレンタルされることが多く、身軽に参加可能
  • 継続するかの判断材料として最適

■ クリエイティブ系(絵画、陶芸、音楽、写真)

  • 公民館・カルチャーセンターなどで無料・低価格講座が開催
  • 講師や教室との相性も確かめられる
  • 初期費用ゼロでスタートできるケースもある

■ コレクション・マニア系

  • イベント・展示会・体験会に参加して実物を見てみる
  • コミュニティの雰囲気や世界観が肌で分かる
  • 専門店のトークイベントやセミナーも学びの場になる

いきなり高額な道具やチケットを購入するのではなく、まず「その趣味が自分に合っているか」を見極めるステップを踏むことが、金銭的失敗を防ぐ一番の方法です。

気軽に楽しめる入り口を見つけることで、結果的に長く続けられる趣味となることも多くあります。

ポイント

  1. サブスクやレンタルサービスを活用すれば、初期費用を大幅に抑えて高額趣味を体験可能。
  2. シェアや共同購入でコストを分散することで、維持費や保管の負担を減らせる。
  3. 無料体験や入門講座を積極的に活用することで、自分に合う趣味を見極められる。
  4. “いきなり買う”のではなく、“まず試す”が高額趣味との正しい付き合い方の第一歩。

6. 体験談:それでもやめられない理由

高額な趣味には、確かに多くの費用がかかります。しかし、それでもなお続けたい・続けている人がいるのはなぜでしょうか?
実際に高額趣味に取り組んでいる人々のリアルな声を知ることで、「なぜそんなにお金をかけるのか?」という疑問に対する答えが浮かび上がってきます。

この章では、実際に高額趣味を体験・継続している方々のエピソードを紹介しながら、お金では測れない“趣味の価値”に迫ります。

6-1. 「ヨット」で感じた非日常と自分時間

神奈川県在住・50代男性(自営業)
趣味歴:ヨット15年/年間支出:約150万円

「週末のマリーナに行く時間が、今の僕にとって最も貴重な時間です。
最初に中古のヨットを買った時は、本体と整備費でざっと800万円くらいかかりました。でも、あの静かな海を一人で進む時間、風を感じながらセイルを操作する感覚は、もう何ものにも代えがたいですね。」

彼にとってヨットは単なる移動手段ではなく、思考の整理と内省の場でもあると言います。
船のメンテナンスには毎年手間とお金がかかるものの、それを含めて“所有する喜び”があるとのこと。

「海の上にいると、地上のストレスがどれほど小さなことかを思い知らされるんです。
そして帰りにマリーナのシャワーを浴びて、冷えたビールを飲む。この一連の流れが、僕の人生にとって必要不可欠な“儀式”のようなものなんですよ。」

費用対効果で語れるものではなく、その人の人生観を形成している時間そのものが趣味であるという実感が伝わってきます。

6-2. 「高級オーディオ」で音の世界が変わった瞬間

東京都在住・40代男性(会社員)
趣味歴:オーディオ歴12年/年間支出:約80万円

「最初は3万円くらいのスピーカーで満足していたんです。でもCDをよく聴くようになって、“もっといい音で聴きたい”という気持ちが膨らんでしまって。
最終的には、スピーカー・アンプ・DAC・ケーブルを全部揃えて、気づけば200万円以上つぎ込んでいました。」

彼がハイエンドオーディオにのめり込んだきっかけは、ある試聴室で聴いたジャズの生々しい音だったそうです。

「マイルス・デイヴィスのトランペットの息遣いが、まるで部屋の中で生演奏されてるみたいだったんですよ。あの一瞬で完全に落ちました。
以来、家の一室をリスニングルームにして、休日は数時間そこにこもっています。」

周囲からは「高いお金をかけて何が変わるの?」と言われることもあるそうですが、彼にとっては“音の深さ”がそのまま生活の質に直結する感覚だと語ります。

「目には見えないけれど、音には感情や空間が宿っているんです。良い音で好きな音楽を聴ける時間があることが、僕の人生を豊かにしてくれている。それだけは確かです。」

6-3. 「海外旅」で人生観が広がったという声

大阪府在住・30代女性(フリーランス)
趣味歴:海外旅行歴10年/年間支出:約250万円

「仕事で疲れた時、無性に“遠くに行きたい”という衝動にかられるんです。
1回の旅で30万円以上かけることもザラですが、旅先で得た気づきや出会いが、その後の人生やキャリアに強く影響しているんですよね。」

彼女は、フランスの田舎町での食体験や、モロッコで出会った現地の子どもたちとの交流を通して、「当たり前の価値観がいかに狭かったか」に気づかされたと言います。

「最初は“贅沢かな”と後ろめたさもありました。でも今では、旅は私にとって“人生を再起動する手段”になっていると感じています。
飛行機に乗った瞬間から、思考が切り替わる。そこにお金をかけるのは、まったく惜しくありません。」

彼女のように、“費用”を“自己投資”と捉えている人ほど、高額な趣味でも躊躇なく続ける傾向があります。

ポイント

  1. 高額な趣味を続ける人は、「金額よりも得られる体験や心の充実感」を重視している。
  2. ヨット、オーディオ、海外旅行など、それぞれが“人生の一部”として定着している例が多い。
  3. 趣味は消費ではなく、“自分自身を支える時間”として認識されている。
  4. 他人からは理解されにくくても、本人にとっての価値が明確であることが、継続の原動力になる。

7. Q&A:よくある質問

ここでは「お金のかかる趣味」にまつわる、よくある疑問や不安について丁寧に回答します。実際に高額趣味を検討している方や、すでに始めている方にとっても、参考になる内容を厳選しました。

7-1. どの趣味が最もお金がかかりますか?

最も費用がかかる趣味として挙げられるのは、「自家用飛行機・パイロットライセンス」や「ヨット・クルーザーの所有」です。
これらは初期費用だけでなく、維持費・保険・登録・メンテナンスなどの固定コストが年間数百万円〜数千万円規模にのぼります。

さらに「プライベートアイランド所有」や「宇宙旅行」などの番外編的趣味は、もはや数億円以上が必要となり、文字通り“セレブ専用”の趣味といえるでしょう。

ただし、どれだけお金がかかるかは、その人の関わり方次第。同じ趣味でも、趣味程度に軽く楽しむ人と、フル装備で本気になる人とでは、10倍以上の差が出ることもあります。

7-2. 年収に見合った趣味の選び方とは?

一般的に、趣味にかける金額の目安は年収の5〜10%程度が理想とされています。
たとえば、年収500万円の方であれば、年間25〜50万円程度を趣味に回すのが無理のない範囲と言えるでしょう。

ただし、趣味の内容によっては「少額でも始められるが、深掘りすると高額になる」というケースもあります(例:カメラ、楽器、アウトドアなど)。

ポイントは以下の通りです

  • 初期費用と維持費のバランスを見る
  • 衝動買いしないためのルールを決める
  • 生活費や貯蓄を圧迫しないかを冷静に確認する

家族がいる場合は、共通の目標(教育費・老後資金など)を踏まえて、無理のない範囲で趣味を楽しむ設計が重要です。

7-3. 高額な趣味を始めて後悔する人の特徴は?

後悔しやすい人には、いくつか共通の傾向があります。

  • 試さずにいきなり高額商品を購入してしまう
  • 飽きやすい性格なのに長期的な契約を結んでしまう
  • 周囲に見栄を張るために始めた
  • 収入の変化を想定せずに支出を固定化した

特に多いのが、「最初に勢いで大きな買い物をしてしまった」ケース。たとえば、初めての一眼レフでフルサイズ機+レンズ4本セットを一括購入したものの、実際には全然使わなくなったという例です。

高額趣味においては、「買ってから考える」より「体験してから判断する」のが失敗を防ぐコツです。

7-4. 続けやすくてリターンがある趣味は?

費用対効果が高く、生活にも好影響をもたらす趣味としては、以下のようなジャンルが挙げられます。

  • ランニングやフィットネス:健康維持・ストレス解消に直結。初期投資が少なく続けやすい。
  • 料理・パン作り:スキルが生活に活きる。家族や友人とも楽しめる。
  • 英会話・資格取得:趣味でありながらキャリアアップにもつながる。
  • 音楽演奏や写真:発表・展示・SNS活用など、自己表現としてのリターンが大きい。
  • ブログ・SNS発信:趣味の共有から副業・収益化に発展する可能性もある。

“お金を使う趣味”ではなく、“価値を生み出す趣味”という視点を持つと、継続と満足度が両立しやすくなります。

7-5. 家族に理解されにくい趣味の扱い方は?

高額な趣味は、家族やパートナーの理解を得ることが極めて重要です。特に生活に直結する費用との兼ね合いや、子育て・住宅ローンなどのタイミングによっては、不満や摩擦の原因にもなります。

理解を得るためのポイントは次の通り

  1. 収支バランスと将来設計を明示する
    → 無計画ではなく、生活に影響が出ない範囲であることを数字で説明。
  2. 趣味の“価値”を言語化する
    → なぜその趣味が必要なのか?どんな気持ちになれるのか?を丁寧に共有。
  3. 時には共有する工夫を
    → 一緒に楽しめる要素を加える、体験させてみる、成果を見せるなど。

「家族に黙ってお金を使う」ことは、たとえ少額でも信頼関係を損ねる原因になります。
大切なのは、“趣味の時間もお金も人生の一部”として、透明性をもって共有し、尊重し合う関係を築くことです。

8. まとめ

高額な趣味は、単なる贅沢や浪費と誤解されがちですが、その実態は極めて多様で奥深く、人間の本質的な欲求と密接に関係しています。お金をかけるからこそ得られる「満足感」「自己表現」「挑戦」「学び」「癒し」などの価値は、金額以上に人生を豊かにしてくれるものであることは間違いありません。

しかし、その一方で、趣味にかけるお金は生活や人間関係とのバランスが取れてこそ意味があるものです。趣味に夢中になるあまり、無理なローンを組んでしまったり、家庭との軋轢を生んでしまったりすれば、本末転倒です。

本記事では、実際にお金がかかる趣味をランキング形式で20種以上紹介し、それぞれにどんな費用が発生するか、どういった魅力やリスクがあるのかを解説しました。また、体験談やQ&A、節約の工夫などを通して、「高額な趣味とうまく付き合うための視点」も併せて提供しました。

高額な趣味といえど、決して“限られた人だけの世界”ではありません。少しの工夫や知恵、そして自分にとっての価値観の見直しによって、より多くの人が豊かな趣味生活を手に入れることが可能です。

8-1. 高額趣味は“人生の質”を左右するかもしれない

人が趣味にお金をかける理由はさまざまですが、本質は「人生の質を高めたい」という強い願望にあります。
現代社会ではモノや情報があふれる一方で、“自分らしく生きる時間”は失われがち。そんな中で、趣味は「時間とお金を、自分のために使う最も純粋な行為」ともいえるでしょう。

お金をかける趣味は、その分だけ真剣に向き合い、自分自身を見つめ直す機会を与えてくれます。つまり、高額な趣味は単なる遊びではなく、「人生の質」を左右する大切な要素なのです。

8-2. 「費用」よりも「満足度」で選ぶのが正解

趣味選びで重要なのは、「いくらかかるか」だけではありません。
本当に問うべきは、「どれだけ心が満たされるか」「続けたときに何が残るか」です。

たとえ出費が大きくても、そこから得られる体験や成長があるなら、それは決して無駄な投資ではありません。逆に、安価な趣味でも義務感で続けているなら、その時間と労力の方がもったいないと言えるでしょう。

だからこそ、趣味を選ぶときは“費用対効果”ではなく“満足度と幸福度”を基準にすることが大切です。

8-3. 無理のない計画とパートナーの理解がカギ

お金のかかる趣味を継続して楽しむためには、計画性と周囲の理解が欠かせません。
まずは月々の予算を明確にし、無理なく捻出できる範囲を設定しましょう。そのうえで、家族やパートナーにも趣味の価値や魅力を共有し、“応援してもらえる環境”をつくることが、長く健全に楽しむための土台となります。

高額な趣味は、時に人生を大きく変えるきっかけになります。
挑戦する価値があると感じたなら、恐れず一歩を踏み出してみてください。
その先に、今まで知らなかった世界が待っているかもしれません。

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