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「諸連絡」とは?その意味とビジネスシーンでの正しい使い方を解説!

「諸連絡」という言葉を耳にしたことはあるでしょうか?日常会話ではあまり使われることのない表現ですが、ビジネスシーンでは社内通知や業務報告の際に見かけることが多い言葉です。しかし、「諸連絡」とは具体的に何を指し、どのように使うのが正しいのでしょうか?また、「連絡」との違いや、どのような場面で適切なのかを正しく理解している人は意外と少ないかもしれません。

本記事では、「諸連絡」の意味や使い方を詳しく解説し、ビジネスメールや社内文書で適切に活用できるようにするための具体例を紹介します。また、使用する際の注意点や誤用を避けるポイント、さらに「諸連絡」をよりわかりやすい言葉に言い換える方法についても解説します。

ビジネスコミュニケーションにおいて、適切な表現を選ぶことは信頼関係の構築につながります。「諸連絡」の使い方をマスターし、より分かりやすく、効果的なコミュニケーションを実現しましょう。

それでは、「諸連絡とは?」から順に詳しく解説していきます。

 目次 CONTENTS

1. 諸連絡とは?基本的な意味と使い方を理解しよう

「諸連絡」という言葉は、特にビジネスシーンで使われることが多い表現ですが、正確な意味や適切な使い方を理解している人は意外と少ないかもしれません。本章では、「諸連絡」という言葉の定義や語源、類似表現との違い、そして具体的にどのような場面で使用されるのかについて詳しく解説していきます。

1-1. 「諸連絡」の定義と語源

「諸連絡」という言葉を分解すると、「諸」と「連絡」の2つの要素に分かれます。

  • 「諸」 … 多くの、さまざまな、いくつかの、複数の
  • 「連絡」 … 情報を伝えること、連携をとること

つまり、「諸連絡」は 「いくつかの連絡事項」「さまざまな伝達事項」 を意味します。ビジネスシーンでは、複数の連絡事項をまとめて伝える際に使われることが一般的です。

この表現の語源を遡ると、「諸」は漢語由来の表現であり、古くから「諸国」「諸君」「諸問題」など、多くのものを含む意味として使われてきました。「諸連絡」も同様に、多数の連絡をひとまとめにして伝える際に用いられる言葉と考えられます。

1-2. 「連絡」との違いは?意味の違いを解説

「諸連絡」と「連絡」という言葉は、どちらも情報を伝える意味を持ちますが、使い方に違いがあります。

用語意味使用例
連絡1つの事項や特定の内容を伝えること「明日の会議の件で連絡します。」
諸連絡複数の連絡事項をまとめて伝えること「本日の諸連絡をお伝えします。」

「連絡」は単独の情報伝達を指しますが、「諸連絡」は 複数の伝達事項がある場合 に使われる点が異なります。

例えば、会議の冒頭で「諸連絡があります」と言えば、「複数の連絡事項をまとめて伝えますよ」という意味になります。一方で、「会議の時間変更について連絡します」と言う場合は、特定の1つの情報を伝えるため、「諸連絡」とは言いません。

また、「諸連絡」は形式的で硬い表現のため、カジュアルな場面では「いくつかの連絡事項」「連絡がいくつかあります」と言い換えるほうが自然です。

1-3. 「諸連絡」はどんな場面で使われるのか?

「諸連絡」は、ビジネスや公的な場面で主に使われる表現です。具体的には以下のようなシーンで使われます。

① 社内の朝礼・会議での発言

企業や組織の朝礼、ミーティングの冒頭で、複数の連絡事項を伝える際に「本日の諸連絡です」といった表現が使われます。

② メールや掲示物での案内

社内の一斉メールや掲示物において、いくつかの情報を伝える場合に「以下、諸連絡をお知らせいたします」と書かれることがあります。

③ 公的機関・学校などでの通知

大学や自治体の公式文書において、「諸連絡」として、複数の注意事項や案内をまとめて伝えることがあります。

使用例(ビジネスメールの場合)

件名:【諸連絡】今週の業務スケジュールについて
本文:
関係者各位
お世話になっております。
今週の業務に関する諸連絡をお知らせいたします。以下の点をご確認ください。

  1. 〇月〇日(〇)~〇月〇日(〇):システムメンテナンス実施
  2. 来週の定例会議は〇〇会議室で開催
  3. 〇〇プロジェクトの進捗報告について、〇〇様までご連絡ください
    以上、よろしくお願いいたします。

このように、「諸連絡」という言葉は、複数の事項を一括して伝える場面で適している 表現です。

ポイント

「諸連絡」とは、「複数の連絡事項」を意味する言葉である
「連絡」との違いは、伝える情報が1つか複数かにある
ビジネスや公的な場面で多く使われ、特にメール・会議・掲示物でよく見られる

2. ビジネスシーンでの「諸連絡」の適切な使い方

ビジネスにおいて、情報伝達は極めて重要です。特に「諸連絡」という表現は、複数の連絡事項を一括して伝える際に便利な言葉ですが、適切な使い方を理解していないと誤解を招いたり、曖昧な表現になってしまうこともあります。本章では、ビジネスシーンにおける「諸連絡」の具体的な使い方を、実際の例文とともに詳しく解説します。

2-1. ビジネスメールでの「諸連絡」の適切な表現

ビジネスメールでは、複数の連絡事項を伝える際に「諸連絡」という言葉を使うことがあります。しかし、メールの文脈や受け手の立場によっては、より適切な表現に言い換えることも重要です。

① 基本的なメール例文

件名: 【諸連絡】〇〇プロジェクト進行に関するお知らせ
本文:
関係者各位

お世話になっております。
〇〇プロジェクトに関する諸連絡を以下の通りお知らせいたします。

  1. 次回会議の日程:〇月〇日(〇)〇時~〇時、会議室Aにて実施
  2. 提出期限について:〇月〇日までに〇〇の資料を提出
  3. システムメンテナンス:〇〇月〇〇日に実施予定

ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇

② 受け手に配慮した表現の工夫

「諸連絡」という言葉は硬い印象を与えるため、場合によっては 「お知らせ」「連絡事項」「ご案内」 などの表現を使うことで、より自然なメールになります。

例:言い換えたメール文
件名: 【ご案内】〇〇プロジェクト進行に関するお知らせ
本文:
関係者各位

お世話になっております。
〇〇プロジェクトに関するお知らせをお伝えします。

  1. 次回会議の日程:〇月〇日(〇)〇時~〇時、会議室Aにて実施
  2. 提出期限について:〇月〇日までに〇〇の資料を提出
  3. システムメンテナンス:〇〇月〇〇日に実施予定

ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

このように、「諸連絡」を使うとやや堅苦しい印象になる場合は、「お知らせ」や「ご案内」を使うことで、より柔らかく伝えることができます。

2-2. 社内連絡・社内文書での活用法

「諸連絡」は、社内のコミュニケーションにおいても多用されます。特に、以下のようなケースで頻繁に使われます。

  1. 定例会議や朝礼での発言
    • 「本日の諸連絡をお伝えします。」
    • 「いくつかお知らせがあります。本日お伝えする諸連絡は、以下の3点です。」
  2. 社内掲示やポータルサイトでのお知らせ
    • 「以下、諸連絡をご確認ください。」
    • 「社内イベントに関する諸連絡を掲示しましたので、ご一読ください。」
  3. 稟議書・社内回覧の文書
    • 「諸連絡として、以下の項目を共有いたします。」
    • 「業務上の諸連絡につきまして、関係者は確認をお願いします。」

2-3. 社外向けの通知や公的文書での使用例

「諸連絡」は、企業内だけでなく、社外向けの通知や公的文書にも使われることがあります。ただし、相手によっては「諸連絡」という表現が不明瞭に感じられる可能性があるため、補足説明を加えることが大切です。

例①:取引先へのお知らせ

件名: 【諸連絡】〇〇プロジェクトに関するお知らせ
本文:
〇〇株式会社 〇〇部 御中

お世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。
〇〇プロジェクトに関する諸連絡を以下の通りお知らせいたします。

  1. スケジュール変更について
  2. 仕様変更に伴う確認事項
  3. 次回の打ち合わせについて

詳細は添付資料をご確認ください。
ご不明点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

よろしくお願いいたします。

例②:自治体や学校の通知

「諸連絡」ではなく「各種お知らせ」などに置き換えるケースもあります。

通知文の例
「〇〇市役所より、以下の各種お知らせをいたします。」
「学年集会での諸連絡を掲示しましたので、ご確認ください。」

2-4. 「諸連絡」を使ったメール・文書のテンプレート

以下に、汎用的に使えるメール・文書のテンプレートを紹介します。

① 社内メールテンプレート

件名: 【諸連絡】〇〇に関するお知らせ
本文:
お疲れ様です。〇〇部の〇〇です。
本日の諸連絡をお伝えします。

  1. 〇〇に関する業務連絡
  2. 〇〇のスケジュール変更
  3. 〇〇の確認事項

以上、よろしくお願いいたします。

② 社外メールテンプレート

件名: 【お知らせ】〇〇についてのご案内
本文:
〇〇株式会社
〇〇部 御中

お世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。
〇〇に関する連絡事項をお知らせいたします。

詳細につきましては、添付資料をご確認ください。
ご不明点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。

ポイント

「諸連絡」はビジネスメールや社内通知で多用されるが、状況によって適切な表現を選ぶことが重要
ビジネスメールでは「諸連絡」よりも「お知らせ」や「ご案内」の方が適切な場合もある
社外向けの通知では、より明確な表現に言い換えることで誤解を防げる

3. 諸連絡の使用における注意点と誤用例

「諸連絡」はビジネスシーンで便利な言葉ですが、使い方を間違えると意図が伝わりにくくなることがあります。本章では、「諸連絡」を使う際の注意点や、誤用しやすい例を具体的に解説します。

3-1. 「諸連絡」だけでは内容が伝わらない?具体性の重要性

「諸連絡」という言葉は 「いくつかの連絡事項をまとめたもの」 を指しますが、具体的な内容が明示されていないと、受け手にとって曖昧な表現になってしまう ことがあります。

例えば、以下のような表現では、相手が何の連絡なのかをすぐに理解できません。

NG例

  • 「本日の諸連絡をお伝えします。」
  • 「諸連絡があるので、ご確認ください。」

改善例

  • 「本日の諸連絡として、以下の3点をお伝えします。」
  • 「〇〇に関する諸連絡です。以下の項目をご確認ください。」

ポイント

「諸連絡」という言葉だけでは抽象的すぎるため、具体的な内容を補足することが重要
可能な限り項目を列挙し、何についての諸連絡なのかを明確にする

3-2. 「諸連絡」を使うことで誤解を招くケース

「諸連絡」は 形式的で硬い表現 なので、カジュアルな場面やフレンドリーな関係性では適さないことがあります。

① 口頭での会話における誤解

例えば、社内の会話で「諸連絡があります」とだけ言うと、相手は「何の話なのか?」と疑問に感じることがあります。

NG例(口頭での指示)

  • 「ちょっと諸連絡があるから、時間あるときに聞いてね。」
    → 何についての連絡かがわからないため、受け手は戸惑う。

改善例

  • 「今日の会議に関する諸連絡があるので、5分だけお時間いただけますか?」
    → 具体的に 「何についての諸連絡なのか」 を明示する。

② ビジネスメールでの誤解

メールの件名に「諸連絡」と書くだけでは、受信者が 重要度を判断しづらい という問題があります。

NG例(件名)

  • 「【諸連絡】ご確認ください」
    → 何の連絡なのかが不明瞭で、重要度が伝わらない。

改善例(件名)

  • 「【重要】プロジェクト進行に関する諸連絡」
  • 「【ご案内】今週のスケジュールに関する諸連絡」

ポイント

「諸連絡」という言葉だけでは何の話かわかりにくい
メールや口頭での指示では、具体的な内容を補足することが重要
件名や冒頭で「何についての諸連絡か」を明示することで、誤解を防げる

3-3. 「諸連絡」はどんな場面では使うべきでないのか?

「諸連絡」は便利な言葉ですが、適切でない場面もあります。特に以下のような場合は注意が必要です。

① 一つの連絡事項しかない場合

「諸連絡」は 複数の連絡事項がある場合に使う言葉 なので、伝える内容が1つだけの場合は 「連絡」「お知らせ」 などを使うほうが自然です。

NG例

  • 「諸連絡ですが、明日の会議は10時からです。」
    → 「諸連絡」を使う必要がない。

改善例

  • 「明日の会議は10時からです。」

② 重要なアナウンスの際

「諸連絡」という言葉は 形式的な表現であり、内容の重要度が伝わりにくい ことがあります。例えば、人事異動や経営方針の変更など、受け手にとって重大な内容の場合は、別の表現を使うほうが良い でしょう。

NG例

  • 「諸連絡として、来月からの新組織体制をお知らせします。」
    → 重要な情報であることが伝わりにくい。

改善例

  • 「【重要】新組織体制に関するお知らせ」
  • 「来月からの組織変更についてのご案内」

③ 顧客対応・カジュアルなメール

取引先や顧客とのやりとりでは、「諸連絡」はやや堅苦しく、不自然に感じられることがあります。そのため、より柔らかい表現に置き換えるのが適切です。

NG例(顧客向けメール)

  • 「本日は諸連絡をお送りいたします。」

改善例(顧客向けメール)

  • 「本日は、いくつかのお知らせをお送りします。」
  • 「〇〇に関するご案内をお届けします。」

ポイント

「諸連絡」だけでは曖昧になりやすいため、具体的な補足が必要
ビジネスメールや口頭での発言では、内容を明示しないと誤解を招く
1つの連絡事項の場合は「諸連絡」ではなく、「連絡」や「お知らせ」を使う
重要な情報には、より適切な表現を選ぶことで、伝わりやすくなる

4. 「諸連絡」をより分かりやすく言い換える方法

「諸連絡」はビジネスシーンで使われる便利な表現ですが、受け手にとって意味が抽象的になりやすく、場面によってはより分かりやすい言葉に言い換えたほうが良いこともあります。本章では、ビジネスメールや社内文書で「諸連絡」を適切に言い換える方法を解説し、状況に応じた適切な表現を紹介します。

4-1. ビジネスメールで使いやすい言い換え表現

ビジネスメールでは、「諸連絡」よりも 具体的な内容を明示する表現 を使うことで、より分かりやすく伝えられます。以下の表現に置き換えることで、柔らかく、かつ明確な文章になります。

言い換え表現使う場面例文
「お知らせ」重要事項を知らせるとき「本日は、業務に関するお知らせがございます。」
「ご案内」イベントや手続きの案内をするとき「〇〇セミナーに関するご案内です。」
「連絡事項」複数の連絡があるとき「本日の連絡事項をお知らせいたします。」
「情報共有」重要な情報を共有するとき「〇〇プロジェクトの進捗に関する情報共有を行います。」
「報告」上司や関係者に報告するとき「〇〇の件について、以下の通りご報告いたします。」

例文比較(メールの件名)

NG: 「【諸連絡】本日の業務について」
改善: 「【お知らせ】本日の業務についてのご案内」

4-2. シンプルな表現に置き換えて伝えやすくする

「諸連絡」という言葉が硬すぎる場合は、よりシンプルな表現に変えることで、受け手に伝わりやすくなります。特に、口頭での説明やカジュアルな会話では、以下のような言い換えが有効です。

元の表現言い換え例
「本日の諸連絡をお伝えします。」「本日、お伝えすることが3点あります。」
「以下、諸連絡をご確認ください。」「以下、連絡事項をお知らせします。」
「諸連絡として、〇〇と〇〇があります。」「いくつかの連絡事項がありますので、お伝えします。」

例文比較(口頭での説明)

NG: 「諸連絡がありますので、お集まりください。」
改善: 「本日お伝えすることがいくつかありますので、お集まりください。」

このように、「諸連絡」よりも 簡潔で具体的な言葉を使うことで、伝わりやすくなる ことがわかります。

4-3. 状況に応じた適切な言い換え例

「諸連絡」を言い換える際には、相手や状況に応じた表現を選ぶこと が重要です。以下に、場面ごとに適切な言い換えを紹介します。

① 社内向けの連絡

NG: 「本日の諸連絡をお知らせします。」
改善: 「本日、業務に関する連絡事項をお伝えします。」

NG: 「今週の諸連絡です。」
改善: 「今週の業務に関するお知らせです。」

② 取引先へのメール

NG: 「〇〇の件について、諸連絡いたします。」
改善: 「〇〇の件について、以下の内容をご案内いたします。」

NG: 「諸連絡がございますので、ご確認をお願いいたします。」
改善: 「いくつかのご案内がございますので、ご確認をお願いいたします。」

③ 会議や朝礼での発言

NG: 「本日、諸連絡をいたします。」
改善: 「本日、いくつかお伝えすることがあります。」

NG: 「会議の冒頭で諸連絡を行います。」
改善: 「会議の冒頭で、連絡事項を共有させていただきます。」

ポイント

「諸連絡」は、より具体的な表現に言い換えることで伝わりやすくなる
メールでは「お知らせ」「ご案内」「連絡事項」などの言い換えが有効
口頭での説明では、シンプルで具体的な言葉に置き換えることで誤解を防げる
相手や状況に応じた適切な表現を選ぶことが重要

5. 具体例で学ぶ!「諸連絡」の実際の使い方

これまで「諸連絡」の意味や適切な使い方、言い換え表現について解説してきましたが、実際にどのような場面で使われるのかを具体的に知ることで、より実践的な理解が深まります。本章では、社内連絡、クライアントとのやりとり、会議や報告書における「諸連絡」の使用例を紹介します。

5-1. 社内連絡における「諸連絡」の活用例

社内の連絡事項として「諸連絡」を使うケースは多く、主にメール、掲示物、朝礼・ミーティングでの発言などに活用されます。

① 社内メールの例

件名: 【諸連絡】本日のお知らせ(〇〇について)

本文:
お疲れ様です。
〇〇部の〇〇です。
本日の業務に関する諸連絡をお伝えします。

  1. 〇〇システムのメンテナンスについて(〇月〇日〇時~〇時)
  2. 来週の定例会議の時間変更(〇月〇日 〇〇時から)
  3. 新人研修スケジュールの確認(対象者:〇〇)

ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

このように、諸連絡を使うことで、複数の事項を整理し、簡潔に伝える ことができます。

② 社内掲示物の例

タイトル:
📢【諸連絡】今週の重要なお知らせ

本文:
・エレベーターの定期点検:〇月〇日 〇時~〇時(使用不可)
・〇〇プロジェクトの進捗報告期限:〇月〇日まで
・オフィス移転に関する説明会:〇月〇日 〇〇時から 〇〇会議室にて

このように、掲示物でも「諸連絡」を活用することで、いくつかの連絡事項をひとまとめにして伝えられます。

③ 朝礼・ミーティングでの発言例

「それでは、本日の諸連絡をお伝えします。まず、〇〇システムのメンテナンスについてですが…」

「いくつかの連絡事項がありますので、順番にお伝えします。」

このように、話し言葉では 「諸連絡」という言葉を使いつつも、すぐに具体的な内容に移ることで、聞き手にわかりやすく伝える ことが大切です。

5-2. クライアントへのメールでの「諸連絡」の使い方

社外のクライアント向けに「諸連絡」を使う際は、適度なフォーマルさを保ちつつ、できるだけ具体的な表現を心がける ことが重要です。

① クライアント向けメールの例

件名: 【重要】〇〇に関する諸連絡

本文:
〇〇株式会社
〇〇部 〇〇様

お世話になっております。〇〇株式会社の〇〇です。
〇〇プロジェクトに関する諸連絡をお知らせいたします。

  1. 次回の打ち合わせ日程変更について
  2. 提出期限のリマインド(〇月〇日まで)
  3. 〇〇システムの仕様変更に関するご案内

詳細については、添付資料をご確認ください。
ご不明点がございましたら、お気軽にご連絡ください。

このように、「諸連絡」の後に具体的な連絡事項を箇条書きで示すことで、メールの要点が明確になり、読みやすくなる のがポイントです。

② 重要な内容を伝える場合の表現調整

「諸連絡」は便利な表現ですが、特に重要な情報を含む場合は「ご案内」「お知らせ」「報告」などに言い換えた方が良いケースもあります

NG: 「諸連絡として、契約変更に関する事項をお知らせいたします。」
改善: 「【重要】契約変更に関するお知らせ」

このように、受け手が内容の重要度をすぐに判断できるように工夫する ことが大切です。

5-3. 会議や報告書で「諸連絡」を適切に使う方法

「諸連絡」は会議の進行や報告書の文書でも頻繁に使われます。

① 会議の議題としての「諸連絡」

会議の議題として、いくつかの事務連絡をまとめる場合、「諸連絡」を活用できます。

会議アジェンダの例

〇〇プロジェクト定例会議(〇月〇日)

  1. 進捗報告
  2. 課題の共有
  3. 諸連絡(以下の3点)
    • 〇〇の提出期限について
    • 次回の会議スケジュール
    • 〇〇に関する注意事項
  4. その他

② 報告書での使用例

報告書の中で、いくつかの連絡事項をまとめる場合にも、「諸連絡」が有効です。

報告書の例

諸連絡

  • システムメンテナンスのスケジュール変更(〇月〇日→〇月〇日)
  • 〇〇の提出期限リマインド
  • 次回のプロジェクトミーティングの予定

このように、「諸連絡」として情報を整理し、簡潔に伝えることで、報告書の可読性を向上させる ことができます。

ポイント

社内連絡では、メール・掲示物・朝礼などで「諸連絡」を使うことが多い
クライアント向けのメールでは、フォーマルな言い回しを意識しつつ、具体的な内容を示すことが重要
会議の議題や報告書の項目として「諸連絡」を活用すると、複数の情報を整理しやすい
重要な内容を伝える場合は、「ご案内」「報告」「お知らせ」などに言い換えることで明確になる

6. 「諸連絡」を活用したより良いビジネスコミュニケーション

「諸連絡」は、複数の情報をまとめて伝える際に便利な表現ですが、使い方次第で伝わりやすさが大きく変わります。本章では、効果的なビジネスコミュニケーションを実現するために、「諸連絡」の適切な活用方法や、伝わりやすい文書の作成ポイントを解説します。

6-1. 伝わりやすいビジネス文書を作るポイント

ビジネスの現場では、連絡事項を「簡潔に、わかりやすく」伝えることが重要です。「諸連絡」を含む文書を作成する際に意識すべきポイントを紹介します。

① 連絡事項の「優先度」を整理する

複数の情報を伝える際は、重要な順に並べる ことで受け手の理解がスムーズになります。

悪い例(優先度がバラバラ)

  • 来週の定例会議の予定
  • 来月の会社イベントのお知らせ
  • 本日のオフィス清掃スケジュール
  • プロジェクト進捗報告の締切リマインド

良い例(優先度順に並べる)

  1. 本日のオフィス清掃スケジュール(最も直近の事項)
  2. プロジェクト進捗報告の締切リマインド(期限が近い事項)
  3. 来週の定例会議の予定(1週間後の予定)
  4. 来月の会社イベントのお知らせ(比較的先の情報)

重要な情報を先に配置し、受け手の理解を助ける
時系列で整理することで、情報の優先順位を明確にする

② できるだけ具体的に書く

「諸連絡」だけでは曖昧なので、何についての連絡なのかを明確に記載する ことが大切です。

悪い例(曖昧な表現)

  • 「本日の諸連絡をお知らせします。」
  • 「いくつかお伝えしたいことがあります。」

良い例(具体的な表現)

  • 「本日の連絡事項は、①社内イベントの変更、②システムメンテナンスの予定についてです。」
  • 「いくつかの業務連絡がありますので、以下の3点をお知らせします。」

「何の諸連絡か」を明示し、受け手が理解しやすいようにする

6-2. メールや文書で「諸連絡」を効果的に使うコツ

「諸連絡」を使う際のポイントとして、メールや文書の構成を工夫すると、より伝わりやすくなります。

① 箇条書きを活用する

文章だけで書くと長くなり、読みづらくなるため、箇条書きで整理する と理解しやすくなります。

悪い例(長い文章)
「本日の諸連絡は、システムメンテナンスの予定変更、来週の会議スケジュール、社内研修の案内についてです。詳細は各担当者から説明がありますので、確認をお願いします。」

良い例(箇条書きで整理)
件名: 【諸連絡】今週の重要事項

本文:
お世話になっております。〇〇部の〇〇です。
本日の諸連絡をお知らせいたします。

  1. システムメンテナンスの予定変更(〇月〇日 → 〇月〇日)
  2. 来週の会議スケジュール(〇月〇日 〇〇時~〇〇時)
  3. 社内研修の案内(対象者:〇〇、締切:〇月〇日)

ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

箇条書きで整理することで、一目で情報が把握しやすくなる

② 件名に「諸連絡」ではなく具体的な情報を入れる

メールの件名に「諸連絡」とだけ記載すると、受け手が内容を把握しにくくなります。

悪い例

  • 【諸連絡】ご確認ください
  • 【お知らせ】諸連絡について

良い例

  • 【重要】〇〇プロジェクトに関する諸連絡
  • 【ご案内】来週の会議スケジュールと研修について

件名に具体的なキーワードを入れることで、開封率が向上する

6-3. シンプルで分かりやすい文章の書き方

「諸連絡」は複数の情報をまとめるための表現ですが、長すぎる文章は逆に伝わりづらくなります。

① 1文を短くする

悪い例
「今週の諸連絡として、プロジェクトの進捗報告の締切が近づいていることと、来週の会議日程が変更になったこと、また来月の社内イベントの準備についてお知らせいたします。」

良い例
「今週の諸連絡をお知らせいたします。

  1. プロジェクト進捗報告の締切(〇月〇日)
  2. 来週の会議日程変更(〇月〇日 → 〇月〇日)
  3. 社内イベント準備の案内(〇月〇日開催予定)」

1文を短くし、情報を整理すると、より伝わりやすくなる

② 受け手がアクションを取りやすいように書く

悪い例

  • 「諸連絡をお知らせしますので、確認してください。」

良い例

  • 「以下の点について、対応をお願いします。」
  • 「該当する方は、〇月〇日までに返信をお願いいたします。」

「確認してください」だけでなく、受け手が次に取るべき行動を示す

ポイント

「諸連絡」を使う際は、情報の優先度を整理することが大切
箇条書きを活用し、受け手が一目で内容を把握できるようにする
メールの件名は「諸連絡」ではなく、具体的な内容を入れる
1文を短くし、わかりやすい文章にすることで伝達効率を向上させる
受け手が次に取るべき行動を明確に示すことで、より実用的なコミュニケーションが可能になる

7. Q&A:よくある質問

「諸連絡」はビジネスシーンでよく使われる表現ですが、適切な使い方や他の表現との違いについて疑問を持つ方も多いでしょう。本章では、「諸連絡」に関するよくある質問を取り上げ、それぞれ詳しく回答していきます。

7-1. 「諸連絡」はどのような文脈で使うのが正しいですか?

Q: 「諸連絡」という言葉をどのような場面で使うのが適切ですか?

A: 「諸連絡」は、複数の連絡事項をまとめて伝える際 に適した表現です。特に以下のような文脈でよく使われます。

  1. 社内連絡:「本日の諸連絡をお伝えします。」(朝礼やミーティングの冒頭)
  2. 業務メール:「以下、諸連絡をご確認ください。」(複数の連絡事項を伝える際)
  3. 会議の議題:「最後に、諸連絡についてお知らせします。」(定例会議など)

しかし、「諸連絡」という言葉だけでは具体的な内容が伝わりにくいため、何についての連絡なのかを明示する ことが重要です。

適切な使い方のポイント

  • 「諸連絡」の後に、連絡事項を箇条書きで示す
  • 「本日の業務に関する諸連絡」といった形で補足説明を加える

7-2. ビジネスメールで「諸連絡」という表現は硬すぎますか?

Q: ビジネスメールで「諸連絡」を使うと硬い印象を与えますか?

A: 「諸連絡」はフォーマルな表現ですが、場面によっては硬すぎる印象を与えることがあります。特に、カジュアルな社内メールや顧客向けのメールでは、「お知らせ」「ご案内」「連絡事項」などに言い換えたほうが自然な場合もあります

例:柔らかい表現に言い換えたメール
NG: 「本日の諸連絡をお知らせいたします。」
OK: 「本日の業務に関するお知らせです。」

フォーマル度に応じて表現を調整することが大切

7-3. 「諸連絡」の代わりに使える柔らかい表現はありますか?

Q: 「諸連絡」の代わりに、より柔らかく伝えられる表現はありますか?

A: 「諸連絡」をより柔らかく言い換える場合、以下の表現が適しています。

言い換え表現使う場面例文
「お知らせ」一般的な連絡「本日はお知らせがございます。」
「ご案内」イベントや手続きの案内「〇〇についてのご案内です。」
「連絡事項」いくつかの連絡を伝える「以下、連絡事項をご確認ください。」
「情報共有」業務の進捗や報告「〇〇の件について、情報共有をさせていただきます。」

場面に応じて適切な表現を選ぶことで、より伝わりやすくなる

7-4. 「諸連絡」と「各連絡」の違いは何ですか?

Q: 「諸連絡」と「各連絡」はどう違いますか?

A: 「諸連絡」と「各連絡」は似ていますが、ニュアンスに違いがあります。

用語意味使い方
諸連絡複数の連絡事項をまとめて伝える「以下、諸連絡をご確認ください。」
各連絡それぞれの連絡を個別に伝えるニュアンス「各担当者は、必要な各連絡を確認してください。」

「諸連絡」は情報をひとまとめにして伝える 場合に使うのに対し、「各連絡」は 複数の個別の連絡があることを示す 場合に使います。

「諸連絡」は一括した連絡、「各連絡」は個別の連絡 という違いを意識することが重要

7-5. 就活のメールや公的な書類で「諸連絡」は使えますか?

Q: 就活のメールや、公的な書類で「諸連絡」は適切に使えますか?

A: 就活のメールや公的な書類では、「諸連絡」よりも 「お知らせ」「ご案内」「通知」などの表現 のほうが適切な場合が多いです。

① 就活のメールでの例

NG:
「面接の日程に関する諸連絡をお送りします。」

OK:
「面接の日程についてお知らせいたします。」

「諸連絡」はやや事務的な印象が強いため、より自然な表現に言い換えるのが望ましい

② 公的な書類での例

NG:
「市民の皆様へ、諸連絡をお知らせいたします。」

OK:
「市民の皆様へ、以下の事項についてご案内申し上げます。」

フォーマルな場面では「諸連絡」よりも、より具体的な言葉を使うほうが適切

ポイント

「諸連絡」は複数の連絡事項をまとめる際に使うが、具体的な内容を示すことが大切
ビジネスメールでは、場面に応じて「お知らせ」「ご案内」「連絡事項」に言い換えると良い
「諸連絡」と「各連絡」は意味が異なり、前者はまとめた連絡、後者は個別の連絡を指す
就活メールや公的な書類では、「諸連絡」は硬すぎるため、適切な言い換え表現を使うのが望ましい

8. まとめ

本記事では、「諸連絡」という言葉の意味や正しい使い方、適切な言い換え表現、実際のビジネスシーンでの使用例について詳しく解説しました。本章では、これまでの内容を振り返り、「諸連絡」の適切な活用方法と、より円滑なビジネスコミュニケーションを実現するためのポイントをまとめます。

8-1. 「諸連絡」の意味と使い方の総括

「諸連絡」は、複数の連絡事項をまとめて伝える際に使う言葉
「連絡」との違いは、1つの情報か、複数の情報を含むか
ビジネスメール、会議、社内掲示など、フォーマルな場面で多用される

「諸連絡」は、複数の情報を一括して伝える際に便利な表現ですが、使い方によっては曖昧になりがちです。そのため、 何についての諸連絡なのかを明確にし、具体的な内容を伝える ことが重要です。

8-2. ビジネスシーンでの適切な活用方法のポイント

ビジネスシーンで「諸連絡」を適切に使うために、以下のポイントを押さえましょう。

① 具体的な内容を明示する

「諸連絡」という言葉だけでは、何の連絡なのかがわかりにくいため、補足説明を加えることが重要です。

悪い例:

  • 「本日の諸連絡をお伝えします。」

良い例:

  • 「本日の諸連絡として、①会議日程の変更、②社内イベントの案内、③プロジェクトの進捗報告についてお知らせします。」

② 箇条書きを活用する

長文で連絡事項を伝えると、要点が伝わりにくくなります。箇条書きを使って整理する ことで、受け手の理解を助けることができます。

悪い例(長文):
「本日の諸連絡として、会議の開始時間が変更になったことと、システムメンテナンスが予定されていること、さらに社内イベントの申し込み期限が迫っていることをお知らせします。」

良い例(箇条書き):
件名: 【諸連絡】今週の重要なお知らせ

本文:
お世話になっております。〇〇部の〇〇です。
本日の諸連絡をお知らせいたします。

  1. 会議の開始時間変更(〇月〇日 〇〇時 → 〇〇時)
  2. システムメンテナンスの予定(〇月〇日 〇時~〇時)
  3. 社内イベントの申し込み期限(〇月〇日まで)

ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

箇条書きを活用することで、要点が一目で伝わる

③ 場面に応じて適切な言い換えをする

「諸連絡」はフォーマルな言葉なので、場面によっては「お知らせ」「ご案内」「連絡事項」 など、適切な言葉に言い換えるとより自然になります。

使用シーン適した言い換え例文
社内連絡「連絡事項」「お知らせ」「本日の連絡事項をお伝えします。」
クライアント向け「ご案内」「お知らせ」「〇〇についてのご案内をお送りします。」
公的文書「通知」「ご案内」「〇〇に関する通知をお知らせします。」

相手や状況に応じた適切な表現を選ぶことが重要

8-3. 伝わりやすい表現を選んで円滑なコミュニケーションを!

「諸連絡」はビジネスシーンでよく使われる表現ですが、適切に使わないと伝わりにくくなることがあります。より円滑なコミュニケーションを実現するためには、以下のポイントを意識することが大切です。

「諸連絡」だけでなく、何についての連絡かを明示する
箇条書きを活用して、情報を整理する
フォーマル度に応じて「お知らせ」「ご案内」などの言い換えを活用する
受け手が次に取るべき行動を明確にする

ビジネスの現場では、正確かつ明確に情報を伝えることが、スムーズな業務遂行の鍵 となります。この記事で紹介したポイントを意識し、より効果的な情報伝達を目指しましょう!

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