求人広告を見て、会社情報、職場の雰囲気が自分が求めている条件に合致する、求めているバイト先だと感じ、バイトの面接を受けてみた、またはまだ受ける前だけど、応募先の会社が思っていた感じとちょっと違う、なんか合わないなと思ったという経験は、学生時代、さまざまなアルバイトを経験された方ならよくある話ではないでしょうか。
バイトの面接で合わないと思ったら、どのように対応すればよいのでしょうか?
今回はバイト面接について合わないと思った時の対応パターン5つについて解説していきます。
【バイト面接】合わないときに取る対応5パターン
バイト面接を受けたが、合わないと感じたときに取る対応方法は以下の5つ。
- 面接を辞退する
- 採用されてから伝える
- 採用されても連絡を返さない
- その場でお断りする
- 合わないと思ってもとりあえず体験してみる
それでは、ひとつずつ見ていきましょう。
1.面接を辞退する
まずは、面接する前に辞退を申し出るケースです。
いくつか候補となる職場に連絡をし、面接のアポイントを取ったとします。
そして、順番に面接を受けていく中で、採用条件も職場の雰囲気も良いバイト先に巡り会えた場合や、採用倍率が高く早く決めておかないと定員が埋まってしまうような人気の職場の場合は、「よし、ここに決めよう!」と即断するかもしれません。
そういった場合、その後に予定していた面接は辞退することになりますから、後に予定していた職場には早い段階で辞退の連絡をするようにしましょう。
バイトの面接を辞退する例文
先日は、アルバイト面接の調整をしていただきありがとうございました。
その後、いくつか面接を受けた中で、私の条件に合致する職場が見つかり採用が決まったため、今回調整していただいた面接は辞退させていただきます。
お手数おかけしてしまい申し訳ありませんが、何卒ご理解いただけますと幸いです。
よろしくお願いいたします。
まれに、
バイト面接を辞退したら怒られた
と落ち込んでしまう方や、必要以上に辞退するのが怖い考えている方がいらっしゃいますが、上記例文のようにきちんと礼節を守っていればこちらに否はないですし胸を張って辞退して良いとも、私は考えます。
採用側からすると、働く気がないにも関わらず、怒られたくないから面接は受けておこうとされたほうがお互いの時間(面接ややり取りにかかる手間)が無駄にならずにすむはずです。
お互いにとって不毛で不利益な時間を作ってしまわないためにも、面接前でも採用が確定している場合は、早期に先方に連絡を入れるようにしましょう。
そして、一番やってはいけないのはドタキャン(無断キャンセル)です。
採用側は、あなたのために忙しい時間を割いて面接の時間を設けてくださっています。
採用が決まったのが、次の面接の直前だったとしても必ず理由を説明して辞退の連絡をしてください。
2.採用の回答を受けてから伝える
採用されたと連絡が来た際、
すみません、他のバイト先が見つかりましたので…
など、きちんと理由を伝えた上でお断りします。
この場合、応募人数が少なかったり、急募だった場合、採用先の企業に迷惑が掛かってしまう場合がありますが、1のケース同様事実をお伝えするようにしましょう。
3.採用されても連絡を返さない
面接を受けた職場から採用された旨のメールが来ても、すでに他で決めてしまったから、または合わないと思ったから面倒だし気まずいから返信しない。
これは社会人としてNGな行為です。
まだ実際に労働していないとはいえ、選考の上採用されたわけですから、誠実に対応する必要があります。
学生だから許されることでも、社会人ではまかり通らないこともありますので、きちんと対応する勉強の機会だと考えてみてください。
いつか廻り廻ってその企業や面接官とご縁がつながる可能性もあります。
近所の職場だった場合、駅前でばったり会ってしまうなんてこともありえます。
確かに、辞退の連絡は相手にとっても良い報告ではないかもしれませんので、連絡するのは怖かったり不安に感じたりするかもしれませんが、勇気を持って対応してください。
このときは大変だったと思うかもしれませんが、いずれあなたのコミュニケーションスキルやキャリアに良い影響を及ぼすでしょう。
なぜなら、みんなが嫌がることや面倒だと思うことにこそ価値があり、それをできる人が高く評価されるからです。
少し話しが逸れましたが、いついかなる時も良好な人間関係を保てるようにしようと前向きに考えて行動してみると応募先に連絡する苦痛も軽減するかもしれませんね。
4.その場でお断りする
面接を受けてみたけれど、条件が合わない、雰囲気が悪いからやめておこう、なんだか(逆に)受かりたくないと感じてしまうこともあるはずです。
その場合はその場で辞退を申告しましょう。
その場でお断りしたら、面接担当者に嫌な顔されたり怒られたりするのではないかと思うかもしれませんが、あいまいにどっちつかずの返事をするよりはよっぽどマシですし、誠実性という観点で観ればこちらの方が高評価を受けます。
●●の理由から私には合わないと感じました。
などときちんと理由を説明することで、もしかしたら、
それではこういう条件ではどうですか?
とその場で好条件のオファーが得られる可能性もあります。
5.合わないと思ってもとりあえず体験してみる
バイト面接時は合わないと思っていたけど、いざ働いてみたら自分に合った職場だったという可能性も多々あります。
せっかく選考してくれたのだから一度体験してみようという考え方も全然ありだと思います。
少し働いてみて合わないと思ったから辞めるというのは、労働者、雇用される側としては当然の権利です。
もしどうしても辞めにくい状態になるのが不安でしたら、そのままの気持ちを面接担当者に伝えてみることで、
せっかくのご縁ですし、お試しでもいいから少し体験してみてはどうですか?
と考慮してくれるかもしれませんし、それは困るということであれば、きっぱりお断りすればよいでしょう。
また、体験してみたけれどやはり合わないと思った場合も正直に合わなかった旨をお伝えするようにしましょう。
誰でも初出勤時は緊張していますし、仕事内容もどんな人と一緒の職場なのかもよく分からないと思います。
可能であれば初日だけで判断せず、少なくとも1周間程度働いてみて自分に合っている職場かどうか決めるのが良いでしょう。
面接時に違和感を感じた際の心理学的視点
面接時に「なんとなく合わない」と感じることは誰にでもあります。
この違和感には、直感や心理的な要因が関係しています。
心理学的に、「直感」は過去の経験や情報を無意識に組み合わせて判断した結果だとされています。
例えば、面接官の態度や職場の雰囲気が普段の経験と違うと感じた場合、無意識に「合わない」と判断する可能性があります。
この感覚を無視せず、自分の条件や価値観と照らし合わせて冷静に判断することが重要です。
また、違和感を持ちながらも「辞退するべきか」と悩む場合、以下の方法で自己分析を行ってみてください。
- 質問を書き出す
「何が自分に合わないと感じたのか?」を具体的に記録することで、感覚を言葉にできます。 - 友人や家族に相談する
客観的な視点を得ることで、新しい気づきが得られる場合があります。 - 企業の文化を再確認する
公式サイトや口コミをチェックし、自分の価値観と合致しているか再確認します。
違和感は必ずしも悪い兆候ではありません。
場合によっては、自分がまだ慣れていない状況に直面しているだけであることもあります。
そのため、冷静に分析した上で結論を出すことが大切です。
合わないと感じた職場を他人に伝えるときの注意点
面接や職場が自分に合わないと感じた場合、その経験を周囲に話したり、SNSで発信する際には注意が必要です。
- 注意点1: ネガティブな感情をそのまま発信しない
感情的になって「最悪だった」「面接官が失礼だった」などと発信すると、悪印象を与えかねません。また、後にその職場や面接官と別の形で関わる可能性もあるため、公の場での発言には慎重になりましょう。 - 注意点2: 客観的な視点を心がける
「自分に合わなかった」と感じた理由を冷静に分析し、その事実だけを伝えることで、誤解を生まずに共有できます。 - 注意点3: 建設的な意見として伝える
もし信頼できる友人や家族に相談する場合は、次回の面接に活かせるようアドバイスを求める形にすると良いでしょう。「どこが自分に合わないと思ったのか?」を明確にすることで、より良い次の選択が可能になります。 - 注意点4: SNSでの発信は慎重に
SNSでの発信は、不特定多数が見る可能性があるため、自分の感想をオブラートに包みながら表現することが大切です。具体的な企業名や面接官について言及しないのがマナーです。
バイト面接先への連絡方法はメールがいい?それとも電話?
これまで挙げてきたケースの中では先方に連絡しなければならない場面があります。
このとき、対面、電話、メール、SNSなど様々考えられますが、どの連絡方法が良いのでしょうか?
これについては、「相手に合わせる」というのが最善です。
つまり、面接のアポイントを入れたときや面接の際に、連絡はどの方法で取るのが良いのか確認しておくことです。
- 求人サイトに記載されている連絡先
- 面接時にもらった名刺に記載されている連絡先
- 徒歩圏内の近所の会社であれば対面
相手にとって、どの時間帯、どの方法で連絡するのが都合が良いのか考え、わからない場合は素直に訊いてみましょう。
バイト面接辞退時の連絡方法ごとの具体例
面接辞退の連絡方法を選ぶ際、それぞれの特徴と具体例を理解しておくとスムーズに対応できます。
1. メールの場合
特徴: 記録が残りやすく、相手の都合を考慮できる。
例文:
件名: 【面接辞退のご連絡】
本文:
○○株式会社 採用担当 ○○様
お世話になっております。先日アルバイト面接のご調整をいただきました○○と申します。
大変恐縮ですが、○月○日に予定しておりました面接につきまして、諸事情により辞退させていただきたくご連絡差し上げました。
お忙しいところご調整いただいたにもかかわらず、誠に申し訳ございません。何卒ご理解いただけますと幸いです。
よろしくお願い申し上げます。
○○ ○○
2. 電話の場合
特徴: 急ぎの場合に適しており、相手の反応を直接確認できる。
例文:
「お忙しいところ失礼いたします。○○株式会社 採用担当の○○様でしょうか?
先日、面接のご調整をいただきました○○と申します。
大変申し訳ないのですが、○月○日の面接を辞退させていただきたく、本日ご連絡差し上げました。ご迷惑をおかけして申し訳ございません。」
3. 対面の場合
特徴: 近所の企業や小規模な職場で適用される場合がある。
例文:
「お時間をいただきありがとうございます。○月○日に予定しておりました面接ですが、諸事情により辞退させていただきたく直接お伺いしました。急なご連絡となり申し訳ございません。」
どの方法を選ぶべきか?
相手との連絡履歴や距離感、急ぎの必要性を考慮して選びましょう。面接前に適切な連絡方法を確認しておくと安心です。
ケーススタディ:連絡手段の選択が相手の印象を左右した例
例えば、ある学生が面接辞退の連絡をメールで行いましたが、返信がなかったため、念のため電話をしたところ、担当者がその誠実な対応に感謝し、「また次回の求人で応募してほしい」と伝えてくれたというケースがあります。
一方で、別のケースでは、メールのみで連絡した際、送信ミスにより担当者に届かず、結果として「無断欠席」とみなされてしまいました。これが原因で学生は他の求人にも影響を受けてしまったといいます。
このように、連絡方法を選ぶ際は「確実に相手に届く手段」を選び、場合によっては複数の方法を併用することでリスクを軽減できます。特に、急な連絡の場合は電話を優先する方が、誤解を防ぐことができます。
合わないと感じた場合でも失敗から学ぶ方法
合わないと感じた面接や職場での経験も、後のキャリアに活かせる重要な教訓となります。
以下はそのポイントです。
- 自分の希望条件を再確認する
一度「合わない」と感じた要因を振り返ることで、次回以降の応募先選びに役立てることができます。例えば、「職場の雰囲気が大事」「柔軟なシフトを優先したい」といった条件を再設定するきっかけになります。 - 自己PRや面接スキルの向上
たとえ結果的に辞退することになったとしても、面接を通じて質問への答え方や自己PRの仕方を改善する機会となります。次回以降の面接に活かしましょう。 - ネットワークの拡大
辞退した職場の担当者や面接官と、良好な関係を築いておくことは将来的なチャンスに繋がる可能性があります。 - 精神的な成長
困難な状況に直面したときの対処法を学ぶことで、自己成長に繋がります。
たとえ「合わない」と感じたとしても、それをネガティブに捉えず、次のステップに繋げるポジティブな視点を持つことが重要です。
Q&A: よくある質問
Q1: 面接辞退の理由は正直に伝えるべきですか?
A: 理由を伝えるかどうかは状況次第ですが、「他社での採用が決まった」や「条件が合わないと感じた」といった簡潔で誠実な理由を伝えることが無難です。詳細を伝えたくない場合でも、丁寧な表現で辞退の旨を伝えれば問題ありません。
Q2: 面接後にやっぱり合わないと感じた場合、どうすれば良いですか?
A: 採用の連絡を受けた際に、正直にお断りの意志を伝えましょう。迅速に対応することで、相手方の時間を無駄にしない配慮を示すことができます。
Q3: 採用後に辞退する場合、トラブルにならないための注意点は?
A: 採用後であっても労働契約が成立する前であれば問題ありません。採用後すぐに辞退の意思を伝え、相手の手間を増やさないよう配慮してください。
Q4: バイト面接で直感的に合わないと感じたら、どう伝えれば良いですか?
A: その場で辞退を伝える場合は、「条件が希望に合わない」といった具体的でポジティブな理由を述べると良いでしょう。
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