日々、さまざまなメール(メルマガ)やブログに触れていると、たまに「…」(三点リーダー)を多用している文章に出会うことがあります。
なんだかこの人の文章には三点リーダー(…)が多いな…
と感じたことは、もしかしたらあなたも一度や二度はあるのではないでしょうか。
例えば…こんな感じの文章ですね…!
この場合、文中に一か所と、文末に一か所あり、三点リーダーの後に感嘆符(!)があります。
マンガの吹き出し(セリフ)なんかでもよく見ますよね。
三点リーダーを使いすぎる人が増加中
ところで、世間ではこの三点リーダーを使いすぎる人が一定数いるようで、昔に比べ増加中らしいのです。
2021年には情報バラエティ番組でテーマとして扱われていましたし、世の中的にもあるあるになるほど増えているというなことなのでしょう。
それでは、なぜ三点リーダーを使いすぎてしまう人がいるのでしょうか?
確かに、昨今のテレビテロップ(Youtubeも含む)でもよく見かけますし、LINEやX(旧 Twitter)など、インスタントなコミュニケーションツールの台頭によって、いつからか三点リーダーが身近な存在になったのも要因としてあるのではないかと考えます。
正しい三点リーダーの使い方
ちなみに、本来のルールに則り三点リーダーを使用する場合は、「……」のように、三点リーダーを二つ並べる(6つの点が並ぶ)のが基本です。
ただ、上記の通り、情報量が限られた中に文章を詰め込まなければならないケースが増えたことで、徐々に端折られていったのでしょう。
また、視認性という意味でも、「……」よりは、「…」や「・・・」とした方が良いこともありますね。
どんな場面でも正しく三点リーダーを使わなければならないということではありませんので、読みやすさや視認性、使用するメディアやツールによって「…」や「・・・」など使い分ければ特に問題にはならないでしょう。
ただし、たまに「。。。」と句点を三点リーダー代わりにする方も見受けられますが、できれば一般的な三点リーダーや中点で代用するのがおすすめです。
三点リーダーをよく使う人の心理とは?
それでは、三点リーダーをよく使う人にはどのような心理傾向があるのでしょうか。
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- ただの癖(ピリオド、カンマ的な使い方)
- 文章に余韻や間を持たせたい(改行的な使い方)
- 読み手に解釈を委ねたい
- 小説や物語風に書くのが好き
- 文字を書く量やタイピングの手間を減らしたい
- 言い切らないように曖昧にぼかす
- 適切な語尾が思い浮かばないからごまかす
- 語尾を省略したい
このようなことが考えられます。
三点リーダーの使いすぎによるデメリット
書き手は物語形式で伝えたい、文脈を読ませたいと考えているのかもしれませんが、私からすると三点リーダーの使い過ぎは、
- 文字を書く(タイピングする)こと
- 言語化すること
- ちゃんと伝えようとすること
をサボっているとも受け取れてしまいます。
特に、ビジネス上の文章で語尾を端折って三点リーダーを使うと、相手に勘違いや誤解を与えてしまう可能性もあります。
また、責任が伴うビジネスでは「明確に言い切らないことによる逃げ道作り」として三点リーダーをを多用してしまうと、相手から頼りないと思われてしまう可能性もあります。
人によっては三点リーダーばかりの文章に対して、
目に付いてうざい!
と感じてしまう人もいるようですので、使いすぎには注意した方がよいでしょう。
三点リーダーとは、本来そこにあるはずの言葉を飲み込んで、「…」とあえて言葉を伏せて表現しているわけですから、特に誤解ないように正確に伝えなければならない文章を書く場合、読み手に解釈を任せてしまうのは、あまりよろしくありません。
逆に小説のようなストーリー形式の文章であれば別の話で、読者に解釈を任せたり、言葉の余韻や会話の間を表現するために「…」を使用しますが、あくまでも適正範囲内での話です。
ストーリーライティングだからといって、「…」(三点リーダー)ばかりの物語になるのも読みづらくなりますので、情報をちゃんと伝える文章においても、読み手の想像に任せるストーリーにおいても、ちょうどよい頻度での使用が理想的です。
まとめ:三点リーダーを使う前に
あなたも頻繁に「…」(三点リーダー)を使用しているのであれば、
ではこの「…」にはどんな言葉を当てはめた方がより読み手に伝わるだろうか?
と、一度手を止めて考えてみてはいかがでしょうか。
三点リーダーのポイントと使いどころをきちんと押さえることでよりメリハリのある文章になりますね。
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