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カップルの同棲・生活・お金の悩み

飲み会の頻度を減らしてほしいときの伝え方 角が立たない話し合い方のコツ

飲み会を責めるより、困っている影響と希望する条件を分けて伝えると、話し合いがこじれにくくなります。

飲み会の頻度を減らしてほしいと思っても、「行かないで」「また飲み会なの?」と切り出すと、相手は責められたように感じやすくなります。こちらは寂しさや負担を伝えたいだけなのに、相手には束縛や否定として届いてしまうことがあります。

まず整理したいのは、本当に困っているのが「回数」なのかという点です。実際には、帰宅時間が遅い、連絡がない、家計に響く、翌日に支障が出る、家事や育児の負担が偏る、異性がいる場で不安になるなど、別の問題が重なっていることも少なくありません。

角を立てずに伝えるには、飲み会そのものを否定するより、「何に困っているか」「どこまでなら受け入れられるか」「どんな約束があれば安心できるか」を分けて話すほうが現実的です。回数だけを制限しようとすると反発されやすいですが、帰宅時間や連絡、翌日の予定まで一緒に決めると、相手も受け止めやすくなります。

職場の飲み会を減らしたい場合も同じです。毎回きっぱり断るより、参加する場面と断る場面を自分の中で決めておくと、人間関係を壊さずに負担を減らしやすくなります。

この記事はこのような人におすすめ!

  • 彼氏・彼女・夫・妻の飲み会が多く、どう伝えれば揉めにくいか悩んでいる人
  • 飲み会の頻度そのものより、帰宅時間・連絡不足・家事負担にモヤモヤしている人
  • 「飲み会を減らしてほしい」と言うのは束縛なのか、自分の感覚を整理したい人
  • 職場の飲み会を断りたいけれど、上司や同僚との関係が悪くならないか不安な人
  • 感情的に責めず、回数・連絡・帰宅時間などを落ち着いて話し合いたい人

目次 CONTENTS 

1. 飲み会の頻度を減らしてほしいときは何から伝えるべきか

飲み会の頻度を減らしてほしいときは、回数を責めるより「生活に出ている困りごと」を先に伝えると話し合いやすい。

飲み会の頻度を減らしてほしいとき、最初にぶつけたくなる言葉は「多すぎる」「また飲み会?」かもしれません。けれど、その言い方だと相手は飲み会そのものを否定されたように受け取りやすくなります。

先に伝えたいのは、回数への不満ではなく、自分の生活にどんな影響が出ているかです。帰宅が遅くて眠れない、連絡がなくて不安になる、家事や育児の負担が偏る、家計が気になる。ここを分けて伝えると、話し合いは「禁止」ではなく「調整」に変わります。

1-1. 「多すぎる」と言う前に、不満の正体を分ける

飲み会の頻度で揉めるとき、表面上は「何回行くか」の話に見えます。けれど実際には、回数以外の不満が重なっていることが多いです。

たとえば、月2回でも事前に予定を共有してくれて、終電前に帰り、翌日の予定に支障がないなら気にならない人もいます。反対に、月1回でも連絡なしで深夜帰宅が続けば、強い不満につながります。

公開Q&Aや相談事例を整理すると、悩みは大きく次のように分かれます。

不満の種類 よくある悩み 伝えるときの焦点
回数 週に何度も飲みに行く 月・週の上限を相談する
帰宅時間 終電を逃す、深夜帰宅が多い 帰る時間の目安を決める
連絡 いつ帰るか分からない 事前連絡・帰宅前連絡を決める
費用 交際費が家計を圧迫する 使える金額の目安を決める
翌日の支障 二日酔い、寝不足、予定変更 翌日の役割や予定を守る
家事・育児 留守中の負担が偏る 飲み会前後の分担を決める
不安 異性がいる、酔うと態度が変わる 事前説明や境界線を話す

この表で見えてくるのは、飲み会の頻度そのものより、約束がないまま生活が崩れることに不満が出やすいという点です。

相手に伝える前に、「私は何が嫌なのか」を一度言葉にしておくと、感情だけでぶつけずに済みます。

1-2. 月何回から多いかは関係性と生活への影響で変わる

飲み会の頻度は、月何回から多いと断定できるものではありません。職場の付き合い、友人との息抜き、恋人との関係、夫婦や子育て中の生活では、同じ週1回でも重みが変わります。

職場の飲み会については、ワークポートの調査で月平均頻度は「0回」が最多、次いで「1回」とされています(ワークポート, 2023)。また、社会人1年目を対象にしたシチズン時計の調査では、上司や先輩との飲み会は「月1回、2時間程度」がちょうどよいという傾向が示されています(シチズン時計, 2024)。

つまり、少なくとも職場飲み会では、頻繁に参加するのが当たり前とは限りません。月0〜1回を自然と感じる人も多く、週1回以上になると負担に感じる人が出ても不思議ではありません。

ただし、恋人や夫婦の場合は統計だけでは判断できません。問題は「平均より多いか」ではなく、2人の生活にどんな影響が出ているかです。

飲み会頻度の目安表

頻度 職場の場合 恋人・同棲の場合 夫婦・子育て中の場合
月0〜1回 負担は少なめ。節目の参加で済む人も多い 予定を共有できていれば大きな不満になりにくい 家庭への影響は少なめ
月2〜3回 人によっては多く感じ始める 週末や夜の予定が削られると不満が出やすい 家事・育児負担の偏りに注意
週1回 職場によっては多いと感じやすい 連絡や帰宅時間の約束がないと揉めやすい 家庭側の負担が目立ちやすい
週2回以上 強い負担感が出やすい 放置されている感覚につながりやすい 家計・育児・健康面まで確認したい
月8回以上 飲み会中心の生活に見えやすい 話し合いなしでは不満が大きくなりやすい 頻度だけでなく生活設計の問題になる

この表は、相手を責めるためではなく、話し合いの材料として使うものです。たとえば「週1回が絶対に悪い」ではなく、「週1回でも帰宅が遅くて翌日に響くなら、私には負担が大きい」と伝えるほうが現実に近くなります。

飲み会の頻度を減らしてほしいときは、平均回数よりも生活への影響を軸にしたほうが、相手にも伝わりやすくなります。

1-3. 最初の一言は「行かないで」より「相談したい」が安全

飲み会を減らしてほしいとき、最初の一言で話し合いの空気がかなり変わります。「行かないで」「多すぎる」「普通そんなに行かないよ」と言うと、相手は自由を奪われるように感じやすくなります。

角が立ちにくい入り方は、相手の行動を止める言葉ではなく、生活の相談として切り出すことです。

たとえば、次のように言い換えます。

避けたい言い方 伝わりやすい言い方
また飲み会?多すぎるよ 最近、夜の予定が続いて少し寂しく感じている。飲み会の頻度を一度相談したい
もう行かないで 行くこと自体を止めたいわけじゃないけど、回数や帰宅時間は決めておきたい
家のことを何も考えてないよね 飲み会の日に家の負担が偏っているから、前後の分担を一緒に決めたい
どうせ飲み会のほうが大事なんでしょ 飲み会を否定したいわけじゃなくて、私との予定も大事にしてほしい
普通そんなに行かないよ 私には今の頻度が少し負担に感じるから、ちょうどいい回数を話したい

最初から正論で押すより、「私はこう感じている」と伝えるほうが、相手は聞く姿勢を取りやすくなります。ここでの目的は勝ち負けを決めることではなく、2人が納得できる条件を作ることです。

話し合うときは、いきなり結論を迫らず、次の5つに分けると整理しやすくなります。

  1. 飲み会の回数は月何回・週何回までなら無理がないか
  2. 帰宅時間は何時ごろを目安にするか
  3. 遅くなるときはいつ連絡するか
  4. 飲み会の費用はどこまで許容するか
  5. 歓送迎会・忘年会など例外をどう扱うか

「減らしてほしい」と言うだけでは、相手は何を変えればよいか分かりません。回数、帰宅時間、連絡、費用、例外を分けることで、相手も具体的に動きやすくなります。

ポイント

  • 最初に責めるより、生活に出ている困りごとを伝える
  • 飲み会の多さは、回数だけでなく帰宅時間や負担で見る
  • 「行かないで」より「一度相談したい」のほうが話し合いやすい

2. 飲み会の頻度を減らしてほしい理由を整理する

飲み会を減らしてほしい理由は、回数・帰宅時間・連絡・費用・翌日の支障に分けると、責めずに伝えやすくなる。

飲み会の頻度を減らしてほしいときは、先に「何がつらいのか」を整理しておくと、話し合いが感情だけで終わりにくくなります。

「飲み会が多い」と一言で伝えると、相手は「付き合いまで否定された」と受け取るかもしれません。けれど本当は、回数ではなく、帰宅時間や連絡不足、家事の偏り、不安感がつらい場合もあります。

まずは、自分の不満を分解してみてください。伝える内容が具体的になるほど、相手も「何を変えればいいのか」が分かりやすくなります。

2-1. 回数そのものがつらいケース

飲み会の回数そのものがつらいのは、2人で過ごす時間や家で休む時間が削られていると感じるときです。

たとえば、週1回の飲み会でも、毎回週末や平日の貴重な夜に重なると、「また一人で過ごすのか」という気持ちになりやすくなります。週2回以上になると、生活の中心が飲み会に見えてしまう人もいます。

この場合は、「飲み会に行くな」ではなく、一緒に過ごす時間が足りないことを伝えるほうが角が立ちにくくなります。

避けたいのは、最初から「普通そんなに行かないよ」と一般論で押すことです。普通かどうかを争うと、相手も「自分の周りでは普通」と返しやすくなります。

伝えるなら、次のように自分たちの生活に引き寄せます。

伝えたいこと 角が立ちにくい言い方
回数が多い 最近、夜に一緒に過ごす時間が少なく感じている
週に何度も行かれるのがつらい 週に何回か続くと、私の中では少し寂しさが大きい
もっと家にいてほしい 飲み会を全部なくしたいわけではなく、家で過ごす日も確保したい
予定が立てにくい 飲み会の予定が続くと、2人の予定を決めづらくなる

回数そのものを減らしてほしいときは、「月何回まで」とすぐ決めるより、まずは最低限守りたい家の時間を話すほうがスムーズです。

たとえば、「週末のどちらかは家で過ごしたい」「平日の飲み会は週1回までにしたい」「記念日や先に決めた予定は優先してほしい」といった形です。

2-2. 帰宅時間や連絡不足がつらいケース

飲み会の回数は多くなくても、帰宅時間が読めないと不満は大きくなります。

特に、何時に帰るか分からない、終電を逃す、連絡がない、帰ると言った時間から何時間も遅れる。このようなことが続くと、待つ側は安心して眠ることも、自分の予定を立てることも難しくなります。

このケースでは、回数制限よりも先に、帰宅時間と連絡ルールを決めたほうが解決しやすいです。

公開Q&Aや相談事例でも、「飲み会に行くこと自体」より、「連絡がないまま遅くなること」に悩みが集中しやすい傾向があります。待つ側にとっては、飲み会の中身よりも、放っておかれた感覚のほうが残りやすいからです。

話し合うときは、次のように条件を分けると伝わりやすくなります。

決めること
帰宅時間の目安 平日は0時まで、翌日予定がある日は終電まで
遅くなるときの連絡 予定より1時間以上遅れるなら連絡する
二次会に行く場合 行く前に一言だけ連絡する
連絡できない場面 事前に「この日は連絡が遅くなる」と伝える
帰宅後の対応 深夜に起こさない、翌朝に一言伝える

ここで大事なのは、相手を監視するためのルールにしないことです。

「どこにいるの?誰といるの?」を毎回細かく確認すると、相手は束縛に感じやすくなります。必要なのは、行動の監視ではなく、待つ側が不安にならない最低限の共有です。

言い方としては、次のようにすると柔らかくなります。

「飲み会に行くこと自体を責めたいわけじゃない。ただ、何時に帰るか分からないまま待つのがつらいから、遅くなるときだけ連絡してほしい」

この言い方なら、相手の飲み会を否定せず、こちらが困っている点を具体的に伝えられます。

2-3. 家計・家事・育児・翌日の負担がつらいケース

飲み会の頻度が問題になりやすいのは、家の負担がどちらか一方に寄っているときです。

たとえば、相手が飲み会に行くたびに夕食の準備や片づけ、子どもの世話、翌朝の対応が自分だけに回ってくる。飲み会代が続いて家計が圧迫される。翌日に二日酔いで予定が崩れる。このような場合、問題は「飲みに行ったこと」だけではありません。

本質は、飲み会の前後に発生する負担を誰が引き受けているかです。

このケースでは、感情をぶつける前に、負担を見える形にすると話し合いやすくなります。

飲み会前後の負担チェックリスト

チェック項目 自分に偏っている場合の伝え方
夕食の準備 飲み会の日の夕食をどうするか先に決めたい
片づけ 帰宅後が難しいなら、翌朝どこまでやるか決めたい
子どもの世話 飲み会の日の寝かしつけや翌朝の分担を相談したい
家計 飲み会代が続くと家計が不安だから、月の目安を決めたい
翌日の予定 次の日に響く飲み方だと予定が崩れるから控えてほしい
自分の自由時間 相手だけ外出が続くと不公平に感じるから、私の時間も確保したい

この表のポイントは、「あなたばかり楽しんでいる」と責めるのではなく、実際に発生している負担を見える化することです。

家事や育児が絡む場合、「飲み会に行くなら、その前後で何を担当するか」を決める必要があります。回数だけを減らしても、負担の偏りが残れば不満は消えません。

たとえば、次のように伝えます。

「飲み会に行くこと自体を全部なくしてほしいわけじゃない。ただ、その日は私だけが家のことを全部やる形になっているから、前後の分担を決めたい」

家計が気になる場合も、「高すぎる」「無駄遣い」と言うより、月の上限や共有費とのバランスを話すほうが現実的です。

「飲み会代が続くと生活費が不安になるから、月に使う金額の目安を一緒に決めたい」

相手の楽しみを奪う話ではなく、家の生活を守る話として伝えると、話し合いの土台が作りやすくなります。

2-4. 異性や酔ったときの態度が不安なケース

飲み会の頻度そのものより、異性がいることや、酔ったときの態度が不安になるケースもあります。

この悩みは、単なる嫉妬として片づけないほうがよいです。過去に説明不足があった、酔うと距離感が近くなる、帰宅後の態度が悪い、約束を守らない。そうした積み重ねがあると、飲み会のたびに不安が強くなります。

ただし、ここで「異性がいる飲み会は禁止」と最初から言うと、相手は強く反発しやすくなります。先に伝えるべきなのは、不安を感じる具体的な理由です。

たとえば、次のように分けます。

不安の中身 伝える焦点
異性がいることが不安 誰がいるかを隠されると不安になる
酔うと距離感が変わる 酔ったときの行動が心配になる
帰宅後の態度が悪い 飲んだ後の言い方や態度がつらい
過去に約束を破られた 前にあったことが残っていて不安になる
説明が少ない 予定を知らないまま待つのがしんどい

伝え方は、相手を疑う言葉ではなく、自分が安心できない理由を説明する形にします。

「異性がいる飲み会に行かないで」よりも、「誰がいるかを後から知ると不安になるから、事前に分かる範囲で教えてほしい」のほうが、話し合いになります。

「信用できない」よりも、「前に連絡がなかったことが残っていて、同じことがあると不安になる」と言ったほうが、相手も何を変えればよいか分かります。

酔った後の態度に問題がある場合は、飲み会の頻度ではなく、飲み方や帰宅後のふるまいを話す必要があります。

「飲み会に行くことより、酔って帰ってきた後の言い方がつらい。そこは変えてほしい」

このように伝えると、問題の焦点が「飲み会に行くかどうか」から「相手が守るべき態度」に移ります。

不安を伝えるのは、束縛とは限りません。相手の行動をすべて管理しようとするのではなく、2人の信頼を守るために必要な条件を話すことです。

ポイント

  • 「飲み会が多い」の中身を、回数・時間・連絡・負担に分ける
  • 家計や家事育児の問題は、飲み会前後の分担まで話す
  • 不安を伝えるときは、禁止よりも安心できる条件を出す

3. 角が立たない伝え方の基本

飲み会を否定するより、自分の困りごとと希望する条件をセットで伝えると、相手は責められたと感じにくい。

飲み会の頻度を減らしてほしいとき、伝え方の目的は相手を言い負かすことではありません。目的は、今のままだと自分がつらいことを知ってもらい、無理のない落としどころを一緒に決めることです。

そのためには、「あなたは飲み会ばかり」と責めるより、「私はこういう場面で困っている」と伝えるほうが安全です。相手の自由を奪う話ではなく、2人の生活を整える相談として切り出すと、話し合いがこじれにくくなります。

3-1. 主語を「あなた」ではなく「私は」にする

角が立ちやすい伝え方は、主語が「あなた」になっていることが多いです。

「あなたは飲み会ばかり」「あなたは家のことを考えていない」「あなたは私を放っている」。こう言われると、相手は内容を聞く前に身構えます。反省より先に、防御や反論が出やすくなります。

伝えるときは、主語を「私は」に変えます。

責められやすい言い方 伝わりやすい言い方
あなたは飲み会が多すぎる 私は最近、夜に一緒に過ごす時間が少なく感じている
あなたは連絡してくれない 私は帰宅時間が分からないと不安になる
あなたは家事を任せっぱなし 私は飲み会の日に家の負担が偏るとしんどい
あなたは飲み会を優先している 私は先に決めた予定も大事にしてほしい
あなたは自由すぎる 私はお互いに無理のないルールを決めたい

言いたいことは同じでも、主語を変えるだけで受け取られ方は変わります。

「あなたが悪い」と聞こえる言い方ではなく、自分に起きている困りごととして伝える。これが、角を立てない話し合いの土台です。

3-2. 禁止ではなく、相談の形で切り出す

飲み会を減らしてほしい気持ちが強いと、「もう行かないで」「週1回までにして」と結論から言いたくなります。

ただ、いきなり禁止や制限を出すと、相手は「管理されている」「信頼されていない」と感じやすくなります。特に、職場の付き合いや友人関係を大事にしている人ほど、反発しやすくなります。

最初は、結論ではなく相談として切り出します。

最初の一言テンプレート

状況 切り出し方
最近飲み会が続いている 最近少し飲み会が続いているから、一度だけ頻度を相談したい
帰宅時間が遅い 飲み会の日の帰宅時間について、少しだけ話したい
連絡がなくて不安 遅くなる日の連絡の仕方を決めておきたい
家事や育児が偏っている 飲み会の日の家の分担を一緒に考えたい
言い出すと喧嘩になりそう 責めたいわけではないけど、私の中で少し引っかかっていることがある

ここで大事なのは、最初の一言に結論を詰め込みすぎないことです。

「減らして」「やめて」「普通はこう」と言う前に、「相談したい」「決めておきたい」「一緒に考えたい」と置く。これだけで、相手は話を聞く準備をしやすくなります。

3-3. 回数・帰宅時間・連絡・例外を分けて話す

飲み会の話し合いがこじれる理由のひとつは、論点が混ざることです。

「飲み会が多い」と言いながら、本当は帰宅時間が嫌なのか、連絡がないのが不安なのか、家計が気になるのか、家事の偏りがつらいのかが曖昧なままだと、相手も何を変えればよいか分かりません。

話し合うときは、次のように分けると整理しやすくなります。

話し合う項目 決める内容
回数 月・週の目安 平日の飲み会は週1回までにする
帰宅時間 何時ごろまでに帰るか 翌日予定がある日は終電までに帰る
連絡 いつ連絡するか 二次会に行くとき、予定より遅れるときに一言送る
費用 月の上限 飲み会代は月いくらまでにする
翌日の予定 二日酔いや寝不足への対応 翌朝の家事・育児・約束は守る
例外 歓送迎会・忘年会など 繁忙期や節目の会は事前に共有する

すべてを一度に厳しく決める必要はありません。むしろ、最初から細かすぎるルールを作ると、相手は窮屈に感じやすくなります。

まずは、いちばん困っている項目を1つか2つに絞ります。

たとえば、連絡がないことが一番つらいなら、回数制限より先に「遅くなるときは一言連絡してほしい」と伝えます。家事や育児が偏ることがつらいなら、「飲み会の日の前後で分担を決めたい」と話します。

何を減らすかより、何を守ってほしいかを明確にすると、話し合いは現実的になります。

3-4. 相手の付き合いや息抜きも一度認める

飲み会を減らしてほしいと伝えるとき、相手の飲み会を全否定しないことも大事です。

相手にとって飲み会は、職場の付き合い、友人との息抜き、情報交換、気分転換かもしれません。こちらにとっては負担でも、相手にとっては必要な時間ということがあります。

だからこそ、最初に一度だけ相手の事情を認めます。

「飲み会が仕事の付き合いになることは分かっている」
「友達との時間が大事なのも分かる」
「息抜きが必要なのは否定したいわけじゃない」

そのうえで、自分の困りごとを伝えます。

「ただ、週に何回も続くと私は寂しく感じる」
「ただ、帰宅時間が分からないまま待つのは不安になる」
「ただ、家の負担が偏る日は先に分担を決めたい」

この「認める」と「困っている」を分ける言い方は、相手を責めずに境界線を引くときに使いやすいです。

飲み会好き側と待つ側のすれ違い

相手の言葉 相手の本音かもしれないこと 待つ側が受け取りやすいこと 話し合いで言い換えるなら
付き合いだから仕方ない 人間関係を悪くしたくない 私との時間は後回しなの? 付き合いがあるのは分かるから、頻度だけ相談したい
ただの飲み会だよ 深い意味はない 軽く考えられている気がする 飲み会自体より、連絡がないことが不安
みんな行っている 自分だけ断りにくい 周りを優先しているように感じる 毎回ではなく、参加する会を選べないか相談したい
息抜きくらいさせて 疲れを外で発散したい 家にいる私は息抜きできない あなたの息抜きも大事だけど、私の休む時間も決めたい
束縛しないで 自由を失うのが怖い 話し合いすら拒まれた気がする 縛りたいのではなく、安心できる条件を決めたい

この表のように、同じ言葉でも、言う側と受け取る側で意味がずれます。

話し合いでは、相手の言葉をすぐに否定するより、「私はこう受け取ってしまう」と説明したほうが伝わりやすくなります。

たとえば、「付き合いだから仕方ない」と言われたら、「付き合いがあるのは分かる。ただ、毎週続くと私は家の時間が足りなく感じる」と返します。

相手の事情を認めることは、自分が我慢することではありません。相手の自由と自分の安心を同じテーブルに乗せるための入り口です。

ポイント

  • 「あなたは」ではなく「私は」で伝える
  • 禁止よりも「相談したい」で始める
  • 相手の事情を認めたうえで、自分の困りごとを話す

4. そのまま使える話し合いテンプレート

伝え方は、相手との関係性によって変える。恋人・夫婦・同棲・子育て中では、同じ文面を使い回さないほうがよい。

飲み会の頻度を減らしてほしいときは、「正しい言い方」よりも、相手との関係に合った言い方を選ぶほうが大切です。

恋人なら寂しさや不安が中心になりやすく、夫婦なら家計や生活リズム、同棲なら家で過ごす時間、子育て中なら家事・育児の分担が論点になります。同じ「減らしてほしい」でも、伝えるべき中身は少しずつ違います。

ここでは、そのまま使いやすい形で文面を分けます。丸ごと使うより、自分の状況に近い部分だけを残して調整してください。

4-1. 彼氏・彼女に飲み会を減らしてほしいときの言い方

恋人に伝えるときは、最初から「行かないで」と言うより、一緒に過ごす時間が少なくて寂しいと伝えるほうが受け取られやすくなります。

相手が仕事や友人関係の付き合いを大事にしている場合、飲み会そのものを否定すると反発されやすいです。伝える焦点は、「飲み会をやめて」ではなく「2人の時間も大事にしたい」に置きます。

彼氏・彼女向けテンプレート

状況 そのまま使える言い方
飲み会が続いて寂しい 最近飲み会が続いていて、少し寂しく感じている。行くこと自体を責めたいわけじゃないけど、2人で過ごす時間も少し決めたい
週末の飲み会が多い 週末に飲み会が入ることが続くと、会える時間が少なくなって寂しい。月に何回かは2人の予定を優先できないかな
帰宅後の連絡がない 飲み会の日に連絡がないと、少し不安になる。遅くなるときだけでいいから、一言もらえると安心する
異性がいる飲み会が不安 異性がいることを全部ダメと言いたいわけじゃない。ただ、後から知ると不安になるから、分かる範囲で先に教えてほしい
約束より飲み会を優先される 飲み会が大事なときもあると思う。でも、先に決めていた予定が後回しになると悲しいから、そこは大事にしてほしい

ポイントは、「普通はこう」「恋人ならこうするべき」と一般論にしないことです。

「私は寂しい」「私は不安になる」と言えば、相手は反論しにくくなります。あなたの感じ方は、勝ち負けで決めるものではないからです。

4-2. 夫・妻に飲み会を減らしてほしいときの言い方

夫婦の場合、飲み会の頻度は気持ちだけでなく、生活全体に影響します。

帰宅時間が遅い、食事の準備が無駄になる、家計に響く、翌日に寝不足や二日酔いで動けない。このようなことが続くと、飲み会は単なる外出ではなく、家庭運営の問題になります。

夫婦で話すときは、「私が嫌だからやめて」だけではなく、「家の予定やお金に影響が出ている」と具体的に伝えると話し合いやすくなります。

夫婦向けテンプレート

状況 そのまま使える言い方
飲み会代が気になる 飲み会に行くこと自体を否定したいわけじゃないけど、回数が続くと家計が少し不安になる。月に使う金額の目安を一緒に決めたい
帰宅時間が遅い 遅く帰る日が続くと、私も生活リズムが崩れてしまう。平日は何時ごろまでに帰るか、目安を決められないかな
夕食準備が無駄になる 飲み会の日は早めに分かると助かる。ご飯を作るかどうかもあるから、分かった時点で教えてほしい
翌日に支障が出る 飲み会の翌日に予定が崩れると困るから、次の日に影響が出ない飲み方にしてほしい
家にいる時間が少ない 最近、家でゆっくり話す時間が少ない気がしている。飲み会を全部なくす話ではなく、家の時間も確保したい

ここで避けたいのは、「家庭を大事にしていない」と決めつける言い方です。

そう言いたくなるほど我慢してきたとしても、最初に決めつけると、相手は「そんなつもりはない」と防御に入ります。先に伝えるのは、相手の人格ではなく、今の飲み会頻度によって起きている具体的な困りごとです。

4-3. 同棲中に生活リズムを守ってほしいときの言い方

同棲中は、夫婦ほど制度的な責任はなくても、生活はすでに共有しています。

そのため、飲み会の頻度が多いと、部屋の使い方、食事、睡眠、家事、休日の予定に影響が出ます。恋人関係の寂しさと、生活共同体としての負担が重なりやすい時期です。

同棲中に伝えるなら、2人で暮らすためのルール作りとして話すのが向いています。

同棲中向けテンプレート

状況 そのまま使える言い方
帰宅が遅くて眠れない 遅く帰ってくる日が続くと、私も眠りが浅くなる。飲み会の日の帰宅時間や帰ってきた後の過ごし方を相談したい
家事が偏っている 飲み会の日に家事が私に寄りやすいから、行く前か翌日にどこまでやるか決めておきたい
予定が立てづらい 飲み会の予定が急に入ると、2人の予定を決めにくい。分かった時点で共有してもらえると助かる
週に何度も外出されるのがつらい 週に何回も夜いない日があると、一緒に暮らしている感じが薄くなって寂しい。家で過ごす日も決めたい
ルール化したい 縛りたいわけじゃなくて、2人で暮らしやすくするために、飲み会の日の連絡と帰宅時間だけ決めたい

同棲中の話し合いでは、「自由を奪うためのルール」に見せないことが大切です。

「守らせるルール」ではなく、「一緒に暮らすための約束」として話す。これだけで、相手の受け取り方は変わります。

4-4. 子育て中・家事負担が偏っているときの言い方

子育て中や家事負担が偏っている場合、飲み会の頻度はかなり現実的な問題になります。

自分だけが寝かしつけ、夕食、片づけ、翌朝の準備を抱えている状態で、相手の飲み会が続くと、不公平感が強くなります。この場合は、寂しさよりも、負担の偏りを具体的に伝えることが必要です。

ただし、「私ばかり大変」とだけ言うと、相手は何を変えればよいか分かりません。飲み会の前後で何を担当してほしいのかまで伝えます。

子育て中・家事負担がある場合のテンプレート

状況 そのまま使える言い方
ワンオペになっている 飲み会の日は私が全部見ることになるから、前後の家事や育児をどう分担するか決めたい
寝かしつけが偏っている 飲み会の日に寝かしつけが全部私になるとしんどい。翌日は朝の準備をお願いしたい
家事が残る 飲み会に行く日は、出る前に洗い物か洗濯だけ済ませてもらえると助かる
翌日も動けない 飲み会の翌日に二日酔いで動けないと、結局私の負担が増える。翌日の予定に響かない飲み方にしてほしい
自分の自由時間がない あなたの飲み会の時間も大事だと思うけど、私の休む時間も同じように確保したい

このケースでは、飲み会を減らす話と、家事・育児分担の話を切り離さないほうがよいです。

たとえば、「月2回までにして」と決めても、その2回の負担が毎回こちらに集中するなら、不満は残ります。逆に、飲み会の前後で分担がきちんと決まれば、回数への感じ方が少し変わることもあります。

話し合うなら、次のようにセットで決めると実用的です。

決める項目
飲み会の回数 平日は週1回まで、休日は事前相談
当日の分担 出かける前に夕食準備・洗濯・子どもの準備を済ませる
帰宅時間 翌日の育児に響かない時間を目安にする
翌日の担当 朝食、送迎、片づけなどを担当する
自分の休む時間 別日に同じだけ自由時間を確保する

子育て中や家事負担がある場合、「飲み会に行く自由」と「家に残る側の負担」はセットで考える必要があります。

4-5. すでに喧嘩になった後のリカバリー文

飲み会の話は、我慢が限界に近いときに出やすいので、すでに喧嘩になっていることもあります。

強く言いすぎた、無視してしまった、相手が怒って話を聞かなくなった。そういう場合は、いきなり本題に戻るより、まず話し合える状態に戻す必要があります。

リカバリーでは、自分の言い方への反省と、伝えたい内容は残っていることを分けます。

喧嘩後のリカバリーテンプレート

状況 そのまま使える言い方
言いすぎた さっきは感情的に言いすぎた。飲み会を全部否定したかったわけじゃないけど、私の中でつらいことがあったから、落ち着いて話したい
無視してしまった 無視する形になってごめん。本当は責めたいというより、どう伝えればいいか分からなくなっていた
相手が怒っている 責める言い方に聞こえたならごめん。言いたかったのは、飲み会をやめてほしいというより、回数や帰宅時間を相談したいということ
回数制限を押しつけた いきなり回数だけ決めようとしてしまったけど、本当は一緒に無理のない形を考えたい
泣いてしまった 感情的になってしまったけど、話したいことはちゃんとある。落ち着いたら、飲み会の日の連絡や帰宅時間について相談したい

リカバリー文で大切なのは、謝りすぎて本題を消さないことです。

「全部私が悪かった」と言ってしまうと、飲み会の頻度や生活への影響が話されないまま終わります。反対に、「言いすぎたけど、あなたも悪い」と続けると、また喧嘩になります。

使いやすい形は、次の順番です。

  1. 言い方が強くなったことは認める
  2. 飲み会そのものを否定したいわけではないと伝える
  3. 自分が困っている点を1つに絞る
  4. 落ち着いて相談したいと伝える

たとえば、こうです。

「さっきは言い方が強くなってごめん。飲み会に行くこと自体を全部否定したいわけじゃない。ただ、連絡がないまま遅くなる日は不安になるから、そこだけ落ち着いて相談したい」

この形なら、謝罪で終わらず、話し合いたい論点を残せます。

ポイント

  • 恋人には「寂しさ」、夫婦には「生活への影響」を具体的に伝える
  • 同棲や子育て中は、飲み会の前後の分担まで決める
  • 喧嘩後は、言い方への反省と本題を分けて伝える

5. 職場の飲み会の頻度を減らしたいときの断り方

職場飲み会は毎回断るより、参加する場面と断る場面を決めると、人間関係を保ちながら頻度を下げやすい。

職場の飲み会は、恋人や家族への伝え方とは少し違います。相手が上司・先輩・同僚の場合、断り方を間違えると「付き合いが悪い」と見られそうで不安になりやすいからです。

ただ、職場の飲み会に毎回参加するのが当たり前とは限りません。ワークポートの調査では、職場飲み会の月平均頻度は「0回」が64.4%で最多、次いで「1回」が26.9%でした(ワークポート, 2023)。また、カオナビHRテクノロジー総研の調査でも、職場飲み会の理想頻度は「全くない」が4割以上とされています(カオナビHRテクノロジー総研, 2025)。

つまり、飲み会の頻度を減らしたいと感じること自体は珍しくありません。大事なのは、毎回無理に参加することでも、急に全部断つことでもなく、参加する会と断る会を自分で選ぶことです。

5-1. 1回だけ断るときの自然な文面

1回だけ断るときは、理由を細かく説明しすぎないほうが自然です。

「行きたくないので行きません」と言うと角が立ちやすくなりますが、反対に長々と事情を話すと、相手に交渉の余地を与えてしまいます。短く、早めに、感謝を添えて断るのが使いやすい形です。

1回だけ断るときのテンプレート

状況 そのまま使える言い方
予定がある お誘いありがとうございます。その日は予定があるため、今回は見送らせてください
体調を整えたい お声がけありがとうございます。少し疲れがたまっているので、今回は早めに帰ります
家の用事がある ありがとうございます。今日は家の用事があるため、参加は控えます
翌朝が早い お誘いありがとうございます。明日の朝が早いので、今回は失礼します
直前に誘われた 声をかけていただきありがとうございます。今日は予定を入れてしまっているので、また別の機会にお願いします

断るときは、謝りすぎないことも大切です。

「本当にすみません、申し訳ないです、行けなくてごめんなさい」と何度も謝ると、断ること自体が悪いことのように見えます。職場の飲み会は仕事そのものではないため、必要以上に下手に出すぎなくて大丈夫です。

使いやすい型は、「お礼 → 理由 → 今回は見送る」です。

「お誘いありがとうございます。今日は予定があるため、今回は見送らせてください」

これくらいで十分です。

5-2. 今後の参加頻度を減らしたいときの伝え方

毎回のように誘われる場合は、その場その場で断るだけだと疲れてしまいます。

この場合は、「今後は参加頻度を少し減らしたい」と、やわらかく方向性を伝えておくと楽になります。ポイントは、飲み会そのものを否定せず、自分の生活リズムや体調管理の問題として伝えることです。

識学の調査では、職場の飲み会に「参加したくない」と答えた人が50.7%でした(識学, 2024)。実際には参加していても、本音では負担を感じている人が一定数いると考えられます。

参加頻度を減らしたいときのテンプレート

伝えたいこと 角が立ちにくい言い方
毎回は参加できない 最近は生活リズムを整えたいので、飲み会は参加できるときだけにしようと思っています
月1回くらいにしたい 飲み会は節目の会を中心に参加できればと思っています
平日は控えたい 平日の夜は体調管理を優先したいので、飲み会は少し控えめにしています
二次会は行きたくない 一次会だけ参加します。明日もあるので、二次会は失礼します
お酒の場が苦手 お酒の席があまり得意ではないので、無理のない範囲で参加します

「もう飲み会には行きません」と強く言い切るより、「節目の会は参加します」「一次会だけ参加します」と余地を残すと、職場の関係を保ちやすくなります。

参加頻度を下げるときは、自分の中で基準を決めておくと迷いにくくなります。

参加する会 断ってよい会
歓迎会・送別会など節目の会 なんとなくの二次会
少人数で必要性が高い会 毎週のようにある惰性的な飲み会
自分が幹事・主役に近い会 疲れている日の急な誘い
短時間で終われる会 終電近くまで続きそうな会

全部を断る必要はありません。むしろ、参加する場面を選ぶほうが、周囲にも「付き合いを完全に拒んでいるわけではない」と伝わりやすくなります。

5-3. 上司・先輩からの誘いを断るときの注意点

上司や先輩からの誘いは、同僚からの誘いより断りにくいものです。

ただ、断りにくいからといって毎回参加していると、自分の時間や体調が削られていきます。職場飲み会は、任意の形でも心理的には断りづらいことがあります。だからこそ、断る言い方を事前に持っておくと安心です。

上司や先輩に断るときは、次の3つを入れると角が立ちにくくなります。

  1. 誘ってもらったことへのお礼
  2. 今回は参加できない理由
  3. 仕事上の関係は大事にしている姿勢

上司・先輩向けテンプレート

状況 そのまま使える言い方
予定がある お誘いいただきありがとうございます。あいにく今日は予定があり、今回は失礼します。また業務では引き続きよろしくお願いします
体調面で控えたい ありがとうございます。最近少し体調管理を意識していて、今日は早めに帰ります
家庭の事情がある お声がけありがとうございます。家庭の都合があるため、今日は参加を控えます
二次会を断りたい 一次会ありがとうございました。明日に備えて、二次会は失礼します
毎回誘われる いつも声をかけていただきありがとうございます。最近は平日の夜を控えめにしているので、参加できるときにご一緒させてください

注意したいのは、相手の誘い方をその場で批判しないことです。

「飲み会が多すぎます」「こういうの苦手なんです」と正面から言うと、相手によっては否定されたように受け取ります。頻度を減らしたいだけなら、まずは自分の事情として伝えるほうが安全です。

ただし、飲酒を強く勧められる、断っても何度も参加を迫られる、飲めない人に飲ませようとする場合は、単なる付き合いの問題ではありません。その場合は、無理に角を立てない言い方だけで乗り切ろうとせず、距離を置く・信頼できる人に相談する判断も必要です。

5-4. 夜の飲み会以外で関係を保つ方法

職場の飲み会を減らしたいとき、ただ断るだけだと「関係を作る機会がなくなるかも」と不安になることがあります。

その場合は、夜の飲み会以外で関係を保つ方法を持っておくと安心です。飲み会に行かないことと、職場で孤立することは同じではありません。

飲み会以外の関係づくり

方法 使いやすい場面
ランチに参加する 夜の飲み会が負担なとき
休憩中に短く話す 雑談の機会を少し作りたいとき
業務中に感謝を伝える 関係を悪くしたくないとき
歓迎会・送別会だけ出る 節目の場は押さえたいとき
一次会だけ参加する 完全に断るのが難しいとき
ノンアルコールで参加する 場には出たいが飲みたくないとき

たとえば、飲み会を断った翌日に「昨日は参加できませんでしたが、また仕事の件で相談させてください」と一言添えるだけでも、印象は変わります。

職場の関係は、飲み会だけで作るものではありません。むしろ、日々の仕事で返事を早くする、助けてもらったらお礼を言う、必要な報告をきちんとする。そうした小さな積み重ねのほうが、信頼には直結します。

飲み会の頻度を減らすときは、夜の付き合いを減らす代わりに、仕事中の信頼を増やすと考えると動きやすくなります。

ポイント

  • 職場飲み会は、毎回参加しなくてもよい
  • 断るときは「お礼・理由・今回は見送る」で短く伝える
  • 飲み会を減らす代わりに、仕事中の信頼づくりを増やす

6. 飲み会を減らす話し合いで済ませないほうがよいケース

飲酒強要、連絡なしの深夜帰宅、家計圧迫、暴言や暴力がある場合は、頻度調整だけで抱え込まないほうがよい。

飲み会の頻度は、話し合いで調整できることも多いです。回数、帰宅時間、連絡、費用、翌日の分担を決めるだけで、かなり楽になるケースもあります。

ただし、すべてを「飲み会の回数の問題」として片づけないほうがよい場面もあります。飲酒を無理に勧められる、酔うと暴言が出る、生活費に影響するほどお金を使う、何度約束しても深夜帰宅や連絡なしが続く場合は、頻度を減らすだけでは足りないかもしれません。

この章では、話し合いだけで抱え込まず、距離の取り方や相談も考えたいケースを整理します。

6-1. 飲酒の強要やアルハラがあるケース

職場や友人関係の飲み会で、飲みたくないのに飲まされる、断ってもお酒を勧められる、イッキ飲みを求められる場合は、単なる「付き合い」の問題ではありません。

ASKの案内では、飲酒の強要、イッキ飲ませ、意図的な酔いつぶし、飲めない人への配慮を欠く行為などがアルハラとして説明されています。

このような場では、「飲み会の頻度を減らす」以前に、自分の安全と尊重される権利を優先してください。

起きていること 対応の方向
飲めないのに飲まされる 参加頻度を下げるだけでなく、飲まない意思を明確にする
断っても何度も勧められる その場で一人で抱えず、信頼できる人に共有する
イッキ飲みを求められる 応じない。危険な場なら早めに離れる
酔いつぶれるまで飲ませる空気がある 次回以降の参加を慎重に判断する
飲まないことで笑われる 相手や場との距離を見直す

断るときは、理由を細かく説明しすぎなくても構いません。

「今日は飲みません」
「体質的に飲めないので、ソフトドリンクにします」
「お酒は控えています」

これで十分です。

それでも飲酒を迫られる場合は、あなたの伝え方が悪いのではなく、相手側の配慮に問題があります。飲み会の頻度を減らすだけでなく、参加しない選択や、上司・人事・信頼できる第三者への相談も考えてよい場面です。

6-2. 健康や生活に明らかな支障が出ているケース

飲み会の頻度が多くても、本人が元気で、生活や仕事に支障がなく、家庭内の約束も守れているなら、話し合いで調整できる余地があります。

一方で、二日酔いで仕事や家事に支障が出る、寝不足が続く、飲む量が増えている、休日も回復だけで終わる。このような状態が続くなら、頻度だけでなく、飲み方そのものを見直す必要があります。

厚生労働省のガイドラインでは、飲酒量を考える際に、酒の量だけでなく純アルコール量に着目する考え方が示されています(厚生労働省, 2024)。つまり、「週に何回飲むか」だけでなく、1回あたりどれくらい飲んでいるかも見たほうがよいということです。

健康・生活面の危険サイン

サイン 見直したいこと
二日酔いで翌日の予定を何度も崩す 飲む量、帰宅時間、翌日の予定の入れ方
寝不足や遅刻が増えている 平日の飲み会頻度、終電前に帰るルール
飲み会代が生活費を圧迫している 月の交際費の上限
飲むと暴言や強い態度が出る 飲酒量、帰宅後の接し方、距離の取り方
休肝日がほとんどない 飲まない日を作ること
家族が何度も不安を伝えている 本人だけでなく家族側の負担

この表に複数当てはまる場合、「月何回までならよいか」だけで話すと足りません。

たとえば、週1回でも毎回深酒をして翌日に動けないなら、回数より飲み方が問題です。逆に、月数回でも毎回家計に響くほどお金を使っているなら、費用のルールが必要です。

伝えるときは、相手を診断するような言い方は避けます。

「飲みすぎだからおかしい」ではなく、
「飲み会の翌日に予定が崩れることが続いていて、生活に影響が出ていると思う」
と伝えるほうが、話し合いの形になります。

6-3. 約束を何度も破る場合の考え方

飲み会の頻度を話し合っても、何度も同じ約束を破られる場合があります。

「今日は早く帰る」と言ったのに毎回深夜になる。遅くなるなら連絡すると決めたのに連絡がない。月の回数や金額を決めたのに守られない。こうしたことが続くと、問題は飲み会の頻度だけではなく、約束をどう扱うかに移ります。

一度破っただけなら、事情があったのかもしれません。けれど、何度も繰り返すなら、話し合いの内容が曖昧すぎるか、相手に守る意思が弱い可能性があります。

まずは、約束を具体化します。

曖昧な約束 具体的な約束
早く帰る 平日は0時までに帰る
遅くなるなら連絡する 予定より1時間以上遅れるなら連絡する
飲み会を減らす 平日の飲み会は週1回までにする
お金を使いすぎない 飲み会代は月〇円までにする
家のこともやる 飲み会の翌朝は朝食準備を担当する

それでも守られない場合は、「もう一度お願いする」だけではなく、次にどうするかを決める必要があります。

たとえば、次のように伝えます。

「前に決めた帰宅時間が何度も守られていないから、もう一度だけ話したい。守れないなら、どこなら現実的に守れるのかを決め直したい」

「連絡がないことが続くと、私は安心して待てない。次も同じことが続くなら、飲み会の日の過ごし方を別に考えたい」

ここで大切なのは、脅しにしないことです。

「次やったら終わりだから」と感情で言うより、守れない約束を続けないという姿勢を見せます。約束は、相手を縛るためではなく、お互いの生活を守るためにあります。

6-4. 第三者に相談したほうがよいサイン

飲み会の頻度について、2人だけで話し合えるなら、それが一番自然です。

ただ、話すたびに怒鳴られる、無視される、人格を否定される、生活費を使い込まれる、飲酒後に暴力や威圧がある。このような場合は、角が立たない伝え方を探し続けるより、第三者に相談することを優先してください。

相談したほうがよいサインは、次のような場面です。

サイン 考えたい対応
話し合おうとすると怒鳴られる 2人きりで話すのを避ける
飲酒後に暴言・暴力・威圧がある 安全確保を優先し、信頼できる人に相談する
生活費を大きく使い込む 家計を分ける、記録を残す、第三者に相談する
約束を破ったことを毎回こちらのせいにする 会話の記録を残し、冷静に状況を整理する
こちらが強い恐怖を感じている すぐに距離を取る選択も考える
職場で断っても強制される 上司以外の相談先、人事、社内窓口を検討する

この段階では、「どう言えば相手が怒らないか」だけを考えすぎないほうがよいです。

もちろん、穏やかに伝えられるならそれに越したことはありません。けれど、相手が怒鳴る、脅す、無視する、暴力的になる場合、問題はあなたの言い方だけではありません。

家庭内のことなら、信頼できる家族・友人、自治体の相談窓口、専門機関などに相談する選択があります。職場のことなら、人事、社内相談窓口、信頼できる別の上司に相談する方法があります。

飲み会を減らしてほしいという悩みは、軽く見られがちです。けれど、生活、健康、お金、安全に影響しているなら、我慢だけで済ませる必要はありません。

ポイント

  • 飲酒強要やアルハラは、頻度調整だけで我慢しない
  • 健康・家計・翌日の生活に支障があるなら飲み方も見直す
  • 怒鳴る、暴力、強い恐怖がある場合は第三者への相談を優先する

7. Q&A:よくある質問

Q1. 飲み会の頻度を減らしてほしいと言うのは束縛ですか?

伝え方によります。相手の予定をすべて管理しようとしたり、「行くな」と一方的に禁止したりすると束縛に近くなります。
ただし、帰宅時間、連絡、家計、家事・育児の負担などで生活に影響が出ているなら、話し合うのは自然です。「行かないで」ではなく、「今の頻度だと私はここがつらい」と伝えるのが安全です。

Q2. 週1回の飲み会でも多いと感じるのはおかしいですか?

おかしくありません。週1回でも、毎回帰宅が遅い、連絡がない、週末の予定がなくなる、家事や育児が偏るなら負担に感じても自然です。
反対に、週1回でも事前共有があり、翌日に支障がなく、家の予定も守れているなら問題になりにくいこともあります。回数だけでなく、生活への影響で判断してください。

Q3. 夫や妻に飲み会を減らしてほしいときは何と言えばいいですか?

「飲み会ばかりで家庭を大事にしていない」と責めるより、具体的な影響を伝えます。
たとえば、「飲み会の日に家の負担が私に寄っているから、前後の分担を決めたい」「飲み会代が続くと家計が不安だから、月の目安を相談したい」のように、回数・費用・帰宅時間・翌日の予定を分けて話すと伝わりやすくなります。

Q4. 彼氏・彼女の飲み会が多くて寂しいときはどう伝えればいいですか?

「また飲み会?」「私より飲み会が大事なの?」と言うと、相手は責められたように感じやすくなります。
「飲み会に行くことを否定したいわけじゃないけど、最近2人で過ごす時間が少なくて寂しい」と伝えるほうが穏やかです。そのうえで、週末の予定や連絡の仕方を一緒に決めると話し合いになります。

Q5. 職場の飲み会は毎回断っても大丈夫ですか?

毎回参加しなければいけないわけではありません。ただ、職場の関係を保ちたいなら、全部を急に断るより、参加する会と断る会を決めておくと楽です。
歓迎会や送別会など節目の会は参加し、急な二次会や惰性的な飲み会は断る。そう決めておくと、無理せず距離を取りやすくなります。

Q6. 飲み会を減らしてほしいと話すと喧嘩になります。どうすればいいですか?

喧嘩になりやすい場合は、話すタイミングと最初の一言を変えてみてください。飲み会の直後や怒っている最中ではなく、落ち着いている時間に「責めたいわけではないけど、相談したいことがある」と切り出します。
論点は1つに絞るのがコツです。回数、帰宅時間、連絡、家計、家事分担を一度に出すと、相手も受け止めにくくなります。

Q7. 飲み会の頻度を決めるなら、どんなルールが現実的ですか?

最初から細かく縛るより、最低限守りたい条件を決めるほうが続きやすいです。
たとえば、「平日の飲み会は週1回まで」「遅くなるときは一言連絡する」「翌日に予定がある日は終電まで」「飲み会代は月の上限を決める」などです。歓送迎会や忘年会のような例外も先に決めておくと揉めにくくなります。

Q8. 約束しても飲み会の頻度が減らない場合はどうすればいいですか?

まず、約束が具体的か確認してください。「早く帰る」「飲み会を減らす」だけでは曖昧です。「平日は0時まで」「飲み会は週1回まで」「予定より1時間以上遅れるなら連絡する」のように、守れる形に直します。
それでも何度も破られる場合は、飲み会の問題だけでなく、約束をどう扱うかの問題として話し合う必要があります。

8. まとめ

飲み会の頻度を減らしてほしいときは、最初から「行かないで」と言うより、何に困っているのかを分けて伝えるほうが話し合いやすくなります。

問題になりやすいのは、回数そのものだけではありません。帰宅時間、連絡不足、家計、家事・育児の偏り、翌日の支障、不安感が重なると、「飲み会が多い」という不満になります。

だからこそ、伝えるときは「飲み会を否定したいわけではない」と前置きしながら、困っている影響と希望する条件をセットで話すのが現実的です。

今後も意識したいポイント

飲み会の頻度は、月何回なら絶対に多いと決められるものではありません。同じ週1回でも、連絡があり、帰宅時間が守られ、家の予定に影響しないなら受け止めやすいことがあります。

反対に、月1回でも連絡なしの深夜帰宅や翌日の予定変更が続けば、不満が大きくなるのは自然です。

大切なのは、平均回数よりも、2人の生活にどんな影響が出ているかを見ることです。

今すぐできるおすすめアクション

まずは、「回数」「帰宅時間」「連絡」「費用」「翌日の支障」「家事・育児の負担」のうち、いちばん困っているものを1つ選んでください。

次に、「減らして」ではなく、「ここを相談したい」という形に変えます。

たとえば、「飲み会が多すぎる」ではなく、「遅くなるときに連絡がないと不安になるから、そこだけ決めたい」と伝えます。話し合う内容を小さくすると、相手も受け止めやすくなります。

最後に

飲み会を減らしてほしいと思うのは、相手を縛りたいからとは限りません。

一緒に暮らす時間、待っている側の不安、家の負担、自分の休む時間を守りたいだけのこともあります。

相手の付き合いや息抜きを認めながら、自分のしんどさも消さない。そこから話し合えると、飲み会の頻度は「我慢するか、禁止するか」ではなく、2人で調整できるテーマになります。

9. 参考情報

株式会社ワークポート. 2023. 職場の飲み会の月平均頻度は何回ですか?. https://www.workport.co.jp/applicant_data/detail423.html

〈要約:職場の飲み会の月平均頻度について、ビジネスパーソンへの調査結果を紹介しているページです。本文では、職場飲み会が月0回または月1回という人が多く、頻繁な参加が当然とは限らないことを示す根拠として使用しました。〉

シチズン時計株式会社. 2024. 社会人1年目の仕事と時間意識. https://www.citizen.co.jp/research/20241213/08.html

〈要約:社会人1年目を対象に、仕事や時間意識、上司・先輩との飲み会頻度などを調べた調査です。本文では、職場飲み会の目安を考える材料として、上司や先輩との飲み会は月1回程度をちょうどよいとする傾向に触れました。〉

カオナビHRテクノロジー総研. 2025. 職場の飲み会の理想頻度は「全くない」が4割以上。今、求められている飲み会とは. https://ri.kaonavi.jp/20250530/

〈要約:職場の飲み会に対する理想頻度や、上司・同僚・部下から誘われたいかどうかなどを調べた調査記事です。本文では、職場飲み会を減らしたいと感じる人が珍しくないこと、毎回参加を前提にしなくてもよいことを補強する情報として使用しました。〉

株式会社識学. 2024. “飲みにケーション”に関する調査. https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000107.000029010.html

〈要約:職場の飲み会への参加意向や、任意参加であっても断りにくいと感じる人の存在を示す調査です。本文では、職場飲み会に参加したくない人が一定数いることを示し、参加頻度を減らしたい気持ちを特別視しすぎないための材料として使用しました。〉

厚生労働省. 2024. 健康に配慮した飲酒に関するガイドラインについて. https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_38541.html

〈要約:飲酒による健康影響や、純アルコール量に着目して飲酒量を把握する考え方を示した厚生労働省のガイドライン関連ページです。本文では、飲み会の頻度だけでなく、1回あたりの飲酒量や翌日の生活への影響も見直す必要があることを説明する根拠として使用しました。〉

特定非営利活動法人ASK. 更新年不明. アルハラの定義5項目. https://www.ask.or.jp/article/527

〈要約:飲酒の強要、イッキ飲ませ、意図的な酔いつぶし、飲めない人への配慮を欠く行為など、アルハラにあたる行為を整理したページです。本文では、飲み会の頻度調整だけで済ませず、距離を置くことや相談を考えたいケースを説明するために使用しました。〉

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