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仕事を休んでしまったときに考えたいこと|今後の働き方と転職を含めた選択肢

仕事を休んでしまった罪悪感や不安を整理しつつ、「今の職場で調整する」「環境を変える」「転職を検討する」など複数の選択肢を落ち着いて比べ、自分のペースで次の一歩を決められるようになることを目指す記事です。

「仕事を休んでしまった」とき、多くの人はホッとした気持ちと同時に、「迷惑をかけた」「自分は弱いのでは」といった強い不安や自己嫌悪を抱えがちです。とくに真面目な人ほど、「もう会社に行きづらい」「このまま続けていいのか」と頭の中がぐるぐるしてしまうこともあるでしょう。

ただ、休んでしまった事実そのものよりも大切なのは、「なぜそこまでしんどくなっていたのか」「これからどう働きたいのか」を見つめ直すきっかけにできるかどうかです。今の職場で働き方を調整するのか、部署異動や職種変更を考えるのか、いっそ転職も視野に入れるのか——選択肢はひとつではありません。

この記事では、仕事を休んでしまった直後の気持ちの整え方から、翌日の出社の乗り切り方、今の職場を続けるか迷ったときのチェックポイント、そして転職を含めた具体的な選択肢と準備のステップまで、順番に整理していきます。読み終えるころには、「自分はどうしたいのか」「今できる小さな一歩は何か」が少しクリアになっているはずです。

この記事はこのような人におすすめ!

  • 仕事を休んでしまい、罪悪感や不安で頭がいっぱいになっている人
  • 今の職場を続けていいのか悩みつつ、転職まですべきか決めきれない人
  • 働き方やキャリアの選択肢を落ち着いて整理し、自分なりの答えを見つけたい人

目次 CONTENTS 

1. 仕事を休んでしまったときにまず整理したいこと

仕事を休んでしまった直後は不安や罪悪感で頭がいっぱいになりやすいので、感情と事実を切り分けて「いま何が起きているか」「自分にコントロールできることは何か」を落ち着いて整理することが、この先の選択を考えるための土台になります。

仕事を休んでしまった日やその直後は、罪悪感や不安が一気に押し寄せてくる状態になりがちです。「みんなに迷惑をかけた」「上司にどう思われただろう」と考え始めると、頭の中で最悪の想像ばかりが膨らんでしまうこともあります。

一方で、どこかで「今日はもう限界だった」「少しホッとしている自分もいる」と感じている人も多いはずです。しんどさから解放された安心感と、休んだことへの後ろめたさが同時に存在するのは、ごく自然な反応だと捉えてみてください。

この章では、そんな揺れる気持ちを無理に消そうとするのではなく、「感情」と「事実」と「自分にできること」を分けて整理するシンプルな方法をお伝えします。いきなり将来のことを決めなくて大丈夫なので、まずは頭の中を落ち着かせるところから一緒にやっていきましょう。

1-1. 「仕事を休んでしまった」直後に起こりがちな気持ち

仕事を休んでしまった直後は、「申し訳ない」「サボってしまった」という強い自己否定の気持ちが出やすくなります。とくに普段から真面目に頑張っている人ほど、「自分だけ逃げたのでは」と自分を責めてしまうことが少なくありません。

同時に、心のどこかでは「今日はもう無理だった」「少しだけ休めてよかった」というホッとした感覚や安心感も生まれます。真面目な人ほど、この安心感を感じること自体が「いけないこと」のように思えて、余計に自分を責めてしまいがちです。

ここで知っておいてほしいのは、相反する気持ちが同時に存在するのはとても自然なことだという点です。「しんどかった自分」と「責任感の強い自分」が、同じ中にいるからこそ、心の中で葛藤が起きていると考えられます。

また、「もう会社に行きづらい」「次に顔を合わせるのが怖い」といった将来に対する不安も出やすくなります。怒られるのではないか、評価が下がるのではないかと考え始めると、まだ起きていないことまで心配して、不安がどんどん大きくなってしまうのです。

真面目な人ほど、「他人に迷惑をかけたくない」という価値観を強く持っています。そのため、体や心が限界に近づいても「これくらいで休んではダメだ」と自分に言い聞かせてしまい、結果として、ギリギリになってから一気に崩れてしまうことがあります。

まずは、「こんなふうにぐるぐる考えてしまうのは、自分が弱いからではない」ということを、頭の片隅に置いておいてください。責任感があるからこそ悩んでいる自分を、少しだけ外側から眺めるようなイメージを持てると、次のステップに進みやすくなります。

1-2. 感情と事実を分けて整理するシンプルなフレーム

気持ちがぐちゃぐちゃになっているときは、考えれば考えるほど不安が増えてしまいがちです。そんなときに役立つのが、「感情」「事実」「自分にできること」の3つに分けて整理するフレームです。紙でもスマホのメモでもよいので、3つの欄をつくって書き出してみましょう。

たとえば、「仕事を休んでしまった」という出来事について整理する場合、まずは「感情」の欄に、思いつくままに自分の気持ちを書いていきます。「不安」「申し訳なさ」「怖さ」「ホッとした」など、どんな感情もそのままOKで、良い悪いのジャッジは一旦横に置いて構いません。

次に「事実」の欄には、「今日は会社を休んだ」「朝◯時に上司へ連絡した」「大きなトラブルは起きていないと聞いた」など、自分の解釈をできるだけ交えずに起きたことだけを書きます。「迷惑をかけたかもしれない」は感情側で扱うイメージです。

最後に「自分にできること」の欄で、「明日出社したら一言謝る」「今後の働き方を少し見直す」「必要なら誰かに相談する」など、今後自分の行動で変えられそうな部分を書き出していきます。このとき、完璧な解決策でなくても、「これならできるかもしれない」という小さな一歩で大丈夫です。

こうして3つに分けてみると、「感情が強くなりすぎて事実を大きく見積もっていた部分」や、「不安なわりに、実は自分でできることがいくつかあること」に気づきやすくなります。頭の中だけで考えるより、文字として外に出すことで、心の負荷を少し軽くできるはずです。

今の気持ちと状況を整理するための3カテゴリメモ

このフレームをより使いやすくするために、簡単なメモの形にしておきましょう。以下の3つのカテゴリに分けて、思いついたことを箇条書きで書いてみてください。完璧に埋める必要はなく、書けるところだけで十分です。

  • 【1. 感情】
    いまの自分の気持ちを、そのまま言葉にして書きます。
    例:「申し訳ない」「怖い」「ホッとした」「これでよかったのか分からない」 など。
  • 【2. 事実】
    起きた出来事を、主観をできるだけ交えずに書きます。
    例:「本日欠勤した」「朝9時に上司に電話した」「同僚に引き継ぎの連絡をした」 など。
  • 【3. 自分にできること】
    今日・明日・今後について、自分の行動で変えられそうなことを書きます。
    例:「明日出社したら一言お礼とお詫びを伝える」「しんどさが続くようなら相談する」 など。

この3カテゴリメモは、数分もあれば書き出せるシンプルなものですが、感情に飲み込まれている状態から、一歩引いて状況を見直す助けになります。後から見返すことで、「あのとき自分はこんなふうに感じていたんだな」と、冷静な自分の視点で振り返ることもできるでしょう。

メモを書き終えたら、一度深呼吸をして、「今の自分はここまで整理できている」と認めてあげてください。まだ何も決められていなくても、整理しようとした一歩そのものが前進です。この土台があるからこそ、次の章以降で「自分を責めすぎないための視点」や「今後の働き方」を落ち着いて考えやすくなっていきます。

ポイント

  • 仕事を休んでしまった直後は、罪悪感とホッとした気持ちなど相反する感情が同時に出るのは自然な反応です。
  • 気持ちがぐちゃぐちゃなときは、「感情」「事実」「自分にできること」の3つに分けて書き出すことで、頭の中を整理しやすくなります。
  • 3カテゴリメモは、数分でできる小さなステップですが、自分を責めるモードから状況を俯瞰するモードに切り替える助けになり、その後の選択を考えるための土台になります。

2. 仕事を休んでしまった自分を責めすぎないための視点

仕事を休んでしまったあとに「自分はダメだ」と決めつけすぎると、心も体も回復しづらくなります。この章では、休んだことをきっかけに自分を徹底的に責めるのではなく、「なぜそう感じるのか」「どこまでが自分の責任か」を整理し、自分にもう少し優しくなるための考え方をまとめます。

仕事を休んでしまったとき、多くの人はまず「やってしまった」「なんて自分は弱いんだろう」という強い自己否定の言葉を心の中で投げかけがちです。真面目で責任感が強い人ほど、「あのくらい頑張れたはずなのに」と、現実以上に自分を厳しく評価してしまうことがよくあります。

しかし、自分を厳しく責め続けることが、必ずしも良い方向の変化につながるとは限りません。むしろ、「自分なんてダメだ」という思い込みが強くなるほど、行動のエネルギーが削られてしまうことも多いものです。まずは「責めれば責めるほど楽になるわけではない」という前提を置いてみましょう。

この章では、「なぜここまで休むことを悪く感じてしまうのか」という背景を振り返りつつ、自己否定の悪循環から少し抜け出すヒントを紹介します。読みながら、「これは自分に当てはまりそうだな」と感じる部分だけでも、明日以降の自分への声のかけ方に取り入れてみてください。

2-1. 「休んだ=悪いこと」と感じてしまう背景

「仕事を休んでしまった」とき、多くの人は reflex のように「悪いことをした」と感じてしまいます。そこには、子どもの頃から刷り込まれた「決められた場所に遅れず行くべき」「サボってはいけない」といった、真面目さゆえの価値観が強く影響していることが少なくありません。

また、日本の職場では「周りに迷惑をかけてはいけない」という空気が強く、「自分の都合よりも仕事を優先するのが良いこと」とされがちです。そのため、少しでも休むと「他の人の負担が増えたかもしれない」と考え、本来以上に自分の罪を重く見積もってしまう傾向があります。

ここで忘れがちなのは、どんなに責任感の強い人でも、体調やメンタルのコンディションには波があるという当たり前の事実です。「いつでも100%であるべき」という前提に縛られるほど、少し崩れただけで「全部ダメ」と感じやすくなります。

さらに、「仕事で成果を出している自分こそが価値のある自分」という考え方が強いと、休んでいる自分を「価値がない」「存在してはいけない」と感じてしまうこともあります。けれども、あなたの価値は仕事の出来不出来だけでは決まらないはずです。その前提を少しだけ緩めてあげると、見え方が変わってきます。

2-2. 自分を責めすぎてしまうと何が起こるか

「休んでしまった自分なんて最低だ」と強く責め続けると、一時的に「次はもっと頑張ろう」と気合が入ることもあります。しかし、その気合は長く続きにくく、心のエネルギーを削りながら無理をする状態になりがちです。結果として、また限界を超えてしまう危険もあります。

自己否定が強い状態では、「どうせ自分なんて」というあきらめの気持ちが生まれやすくなります。すると、「どうせダメならまた休んでも同じだ」と投げやりな考えが浮かび、休む→責める→やる気をなくす→また行けなくなる、という悪循環にはまりやすくなってしまうのです。

また、自分を責める言葉ばかりを繰り返していると、「休んだ自分を誰かに話しても否定されるのでは」と感じ、相談することにも抵抗を覚えるようになります。結果として、一人で抱え込み続けてしまい、しんどさが長引きやすくなるという側面もあります。

大切なのは、「反省」と「自己否定」は別物だと切り分けることです。反省は「次にどうしたいか」を考えるための視点ですが、行き過ぎた自己否定は「どうせダメだ」に行き着いてしまいます。必要なのは、自分を罰することではなく、同じ状況を繰り返さないための具体的な工夫だと意識してみてください。

2-3. 自分にかける言葉を変える「リフレーミング」のコツ

いきなり自己否定をゼロにするのは難しくても、自分にかける言葉の方向性を少し変えるだけでも、感じ方は変わってきます。これを「リフレーミング(枠組みの切り替え)」と呼び、同じ出来事を別の角度から見直す方法です。

たとえば、「仕事を休んでしまった自分はサボりだ」と感じているとき、少し視点を変えると「限界に気づけた自分」「無理を押し通さなかった自分」とも言い換えられます。同じ事実でも、どの言葉で表現するかによって、自分への印象は大きく変わるのです。

ここで大事なのは、「なんでもポジティブに言い換えよう」と力むことではありません。自分が「たしかにそうとも言えるかもしれない」と思える範囲で、少しだけ自分に優しい言葉を選び直してみることです。無理のない範囲で、少しずつ練習していくイメージを持てるとよいでしょう。

紙やノートに「今、自分にかけている言葉」と「言い換えてみたい言葉」を並べて書いてみると、頭の中でぼんやりしていた自己評価が、少し客観的に見えてきます。一度文字にして眺めてみると、「思ったより自分を厳しく見ていたな」と気づくことも多いものです。

自分を責める言葉を言い換えるための3パターンワーク

ここでは、実際に使えるリフレーミングの型を3つ紹介します。すべてを完璧にこなす必要はなく、「これは使えそう」と感じたものだけでも試してみてください。1つでも書き換えられたら、それだけで十分前進だと考えてOKです。

  1. 「〜してしまった」→「〜できた/気づけた」

    • 「仕事を休んでしまった」→「仕事を休むほどしんどい自分に気づけた
    • 「連絡がギリギリになってしまった」→「ギリギリでもちゃんと連絡はできた
  2. 「迷惑をかけた」→「助けてもらった/支え合えた」

    • 「同僚に迷惑をかけた」→「同僚にフォローしてもらえた
    • 「仕事を代わってもらって申し訳ない」→「仕事を代わってもらえる関係性がある
  3. 「ダメな自分」→「休み方を学んでいる途中の自分」

    • 「自分は本当にダメだ」→「まだ自分に合った働き方を探している途中
    • 「社会人失格だ」→「これから無理しすぎない付き合い方を学んでいく段階

ノートに「今の自分の言葉」と「書き換えたバージョン」を2列で書き出してみると、客観的な視点が持ちやすくなります。すぐにしっくりこなくても構いません。何度か書き換えを試していくうちに、少しずつ自分への視線が柔らかくなることが多いです。

こうしたリフレーミングは、将来の働き方や転職を考えるときにも役立ちます。「自分は続けられなかったダメな人」ではなく、「自分の心と体に合う働き方を探そうとしている人」と捉えられると、次の選択肢を前向きに検討しやすくなるからです。ここで紹介したワークを、気が向いたタイミングで少しずつ続けてみてください。

ポイント

  • 「仕事を休んでしまった自分は悪い」と強く感じてしまう背景には、真面目さや「迷惑をかけてはいけない」という価値観が影響していることが多いです。
  • 自分を責めすぎると、「どうせ自分なんて」と投げやりになり、休む→自己否定→行動できない…という悪循環にはまりやすくなります。
  • 完璧なポジティブ思考を目指す必要はなく、自分にかける言葉を少しだけ優しい表現に言い換えるリフレーミングを試すことで、次の選択肢を落ち着いて考えやすくなります。

3. 仕事を休んでしまった日の過ごし方と翌日の動き方

仕事を休んでしまった日は、罪悪感から何もできなくなりがちですが、心と体を回復させる行動を選べると、翌日の不安も和らぎます。この章では、当日の過ごし方と、翌日の出社に向けて整えておきたい準備や一言の伝え方を具体的にまとめます。

仕事を休んでしまった日は、ふだんなら「やらなきゃ」と思っている家事や趣味にも手が伸びず、何となくぼんやりスマホを見て1日が終わることも少なくありません。「せっかく休んだのに無駄にしてしまった」と感じて、さらに自分を責めてしまう人も多いはずです。

とはいえ、この日は単なる“サボりの日”ではなく、これ以上無理をしないためにブレーキを踏んだ日でもあります。まずは「何かすごいことをしなければ」と思いすぎず、心と体が少し軽くなる行動を優先してみるほうが、結果的に立て直しにつながりやすくなります。

また、「明日どうやって会社に行けばいいんだろう」「何て言えばいいんだろう」と、翌日のことを考えて不安でいっぱいになることもあるでしょう。そこで、当日と翌日にやること・やらなくていいことをあらかじめざっくり決めておくと、気持ちが少し落ち着きます。この章では、その具体的なヒントをお伝えします。

3-1. 仕事を休んだ当日にやっていいこと・控えたいこと

仕事を休んだ当日は、まず何よりも「回復すること」そのものが一番の目的だと考えてみてください。体調が悪いときはしっかり休むのが大前提ですし、心が限界に近いときも、エネルギーを貯める時間が必要です。

おすすめなのは、「やると少しラクになること」をいくつかリストアップして、その中からできそうなものを一つだけ選ぶやり方です。たとえば、少し長めに寝る、消化のよいものを食べる、軽く散歩をする、好きな飲み物を用意するなど、小さなことで構いません。

一方で、罪悪感や不安が強いときほど、ついSNSや会社のチャットを延々と見てしまい、他人と自分を比べて落ち込む行動に走りがちです。気づいたら1日中タイムラインを眺めていただけ…という状態は、心の回復という意味ではあまりプラスになりません。

「今日は休んでいい日」と決めたうえで、やること・控えることの方向性をざっくり決めておくと、その場の気分に振り回されずに済むようになります。完璧に守れなくても大丈夫なので、「こう過ごせたらいいな」という目安として使ってみてください。

仕事を休んだ日におすすめの行動と控えたい行動一覧

当日の過ごし方のイメージをつかみやすくするために、代表的な行動を整理しておきます。全部を実行・禁止する必要はなく、自分にとって「少しラクになりそう」と感じるものを選んでみてください。

  • 【おすすめの行動】
    • 十分な睡眠や昼寝をとる(いつもより長めに休む)
    • 消化のよい食事や温かい飲み物をとる
    • 軽くシャワーを浴びたり、着替えたりして体をさっぱりさせる
    • 近所を5〜10分だけ散歩する・陽の光を浴びる
    • 好きな音楽や動画、漫画などで「気をそらす時間」をつくる
    • 今の気持ちをメモに書き出して、頭の中を整理する
  • 【控えたい行動】
    • 一日中SNSや会社のチャットを眺め続けてしまう
    • 「休んだ分を取り返さなきゃ」と、無理に仕事を進めようとする
    • 自分を責める妄想を何度も繰り返してしまう
    • 大きな買い物や将来の重大な決断を、その勢いのまま行う
    • 夜更かしをして生活リズムを大きく崩してしまう

「絶対にやってはいけない」「必ずやるべき」というものではなく、心と体のエネルギーを減らす行動を少し減らして、回復につながる行動を少し増やすイメージで考えてみてください。できたことに丸をつけるだけでも、「今日、ちゃんと休むことができた」と実感しやすくなります。

3-2. 翌日の出社が不安なときに整えておきたいポイント

仕事を休んでしまった次の日は、「怒られないかな」「どんな顔をして行けばいいんだろう」と不安が膨らみやすいタイミングです。考えれば考えるほど怖くなってしまうので、「考える」よりも「準備」に意識を向けてみるのがおすすめです。

まずできるのは、翌日の持ち物や服装を前の晩のうちにできるだけ整えておくことです。カバンに必要なものを入れておく、着ていく服を決めておく、必要なら常備薬や飲み物を用意しておく。こうした小さな準備が整っているだけで、朝の負担がぐっと軽くなります。

また、「明日、会社に着いたら最初に誰に会うか」「そのとき何と言うか」をざっくり決めておくのも有効です。頭の中で何度もシミュレーションするより、短い一言をメモしておくほうが安心感が増しやすいからです。後ほど紹介するテンプレを参考に、自分なりの一言を用意してみましょう。

どうしても不安が強い場合は、「明日は途中でしんどくなったらどうするか」という“もしもプラン”をあらかじめ考えておくのも一つの方法です。途中で休めそうな場所を決めておいたり、しんどくなったら連絡する相手を決めておいたりすると、「最悪のときの逃げ道」が見える分だけ、少し気持ちが落ち着くことがあります。

3-3. 「昨日休んでしまいました」の伝え方・一言例文

翌日の出社で多くの人が悩むのが、「どうやって昨日のことを切り出すか」です。とくに、仕事を休んでしまった理由をどこまで説明するべきかは迷いどころだと思います。ここで覚えておきたいのは、「必ず詳しく説明しなければならないわけではない」という点です。

体調不良であれば、「体調を崩してしまい…」と一言添える程度で十分ですし、心の不調や家庭の事情など細かい背景がある場合も、話したくない部分まで無理に話す必要はありません。基本的には「休んだことへのひと言+今後への簡単な一言」があれば、ビジネスとしては十分です。

また、ずる休みに近い形で仕事を休んでしまった場合、「正直に話すべきか」は人それぞれの判断が分かれるところです。どの場合でも大切なのは、今後どうしていきたいかを含めて考えることです。単に謝るだけでなく、少しずつ信頼を取り戻していく行動を意識することで、前を向きやすくなります。

言葉選びに迷わなくて済むように、自分なりに使えそうな一言をあらかじめ用意しておくと、当日焦らずに済みます。ここでは、いくつかのパターン別にシンプルな例文を紹介します。

翌日に使える「昨日は休んでしまって…」一言テンプレ3パターン

状況に合わせて、そのまま使っても、少し言い換えて使ってもOKなテンプレを3つ用意しました。長く説明する必要はないので、短く・シンプルにを意識して選んでみてください。

  1. 体調不良で休んだケース
    • 上司向け
      「昨日は体調を崩してしまい、お休みをいただきありがとうございました。ご迷惑をおかけしてすみません。今日は様子を見ながら進めます。」
    • 同僚向け
      「昨日は体調不良で休んでしまって、ごめんね。引き継ぎありがとう、助かりました。」
  2. メンタルがしんどくて休んだケース(ざっくり伝えたいとき)
    • 上司向け
      「昨日は少し無理がたたってしまい、お休みをいただきありがとうございました。ご迷惑をおかけしました。今後の進め方も含めて、また相談させてください。」
    • 同僚向け
      「昨日はちょっとしんどくて休んでしまって、ごめんね。フォローありがとう。」
  3. 詳しい事情は話したくないけれど、ひと言だけ謝りたいケース
    • 上司向け
      「昨日は急なお休みをいただき、ありがとうございました。ご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。」
    • 同僚向け
      「昨日は急に休んじゃってごめんね。フォローしてもらって本当に助かりました。」

どのパターンでも、「お休みをいただきありがとうございました」「フォローしてくれてありがとう」という感謝の一言を入れると、相手も受け取りやすくなります。もし緊張してうまく話せないかも…と感じる場合は、スマホのメモに例文を書いておき、通勤中に軽く目を通しておくだけでも気持ちが整いやすくなるでしょう。

ポイント

  • 仕事を休んでしまった当日は、心と体を回復させる行動を少し増やし、エネルギーを削る行動を少し減らすイメージで過ごすと、自分を責めにくくなります。
  • 翌日の出社が不安なときは、服装や持ち物、最初に誰に何と言うかといった具体的な準備に意識を向けることで、考えすぎのループから抜けやすくなります。
  • 「昨日休んでしまいました」の伝え方は、短い謝意と感謝の一言があれば十分です。いくつかのテンプレを用意しておくと、当日慌てずに気持ちを伝えやすくなります。

4. 今の仕事を続けるか迷ったときのチェックポイント

仕事を休んでしまったことをきっかけに「このまま続けていいのか」と迷ったときに、自分の心と体の状態・職場環境・お金や将来の希望という3つの視点から整理していくことで、「ただ何となくつらい」から一歩進んだ現実的な判断がしやすくなります。

仕事を休んでしまったあと、「このまま今の仕事を続けて大丈夫なのかな」と不安になることはとても自然です。勢いで辞めてしまいたい気持ちと、「生活もあるし簡単には動けない」という現実の間で、心が引き裂かれるような感覚になる人もいるでしょう。

ここで大切なのは、その場の感情だけで決めてしまわず、いくつかの角度から今の状況を整理してみることです。心と体の状態、職場の環境、そして生活や将来の希望を切り分けて見ていくと、「変えたい部分」と「まだ工夫できる部分」が少しずつ見えてきます。

この章では、「自分のせいか、職場のせいか」と白黒つけるためではなく、どこを整えれば自分が少しラクになるのかを探すためのチェックポイントを紹介します。すべてに当てはめる必要はないので、「これは気になるな」と感じる項目から一緒に見ていきましょう。

4-1. 自分の心と体の状態を振り返るポイント

まず見ておきたいのは、自分の心と体がどれくらい疲れているのかという視点です。仕事そのものはいまいちでも、心身の余裕があるときと、限界まで削れているときでは、同じ出来事の負担の感じ方が大きく違ってきます。

たとえば、「仕事に行きたくない」と感じる頻度はどうでしょうか。週に1回程度なのか、ほぼ毎朝のように「行きたくない」「起きられない」と感じているのかで、状態の重さはかなり変わってきます。「たまにしんどい」のか「ほぼ毎日つらい」のか、一度ふり返ってみてください。

体のサインも見逃せません。最近、眠れない・食欲がない・頭痛や胃痛が続いているといった変化はないでしょうか。休日もぐったりしてしまい、好きだったことに手が伸びなくなっている場合は、「ただの疲れ」以上に、心と体からのSOSが出ている可能性もあります。

また、家事や趣味、人付き合いへの影響もチェックポイントです。仕事以外の時間まで何もする気が起きない、人と会う気力も出てこない状態が長く続いているなら、今の働き方そのものを見直すサインかもしれません。「前と比べてどう変わったか」を意識して振り返ってみてください。

4-2. 職場の環境・人間関係はどうか

次に、「自分の状態」だけでなく、職場という環境側にどんな要因があるのかも見ていきましょう。どれだけ頑張っても、あまりにも厳しい環境であれば、消耗してしまうのは当然だからです。

まずは、上司や同僚との関係を思い浮かべてみてください。相談したいことがあるとき、気軽に話しかけられる人がいるかどうかは、とても大きなポイントです。誰にも弱音を吐けない職場だと、ちょっとしたトラブルもすべて自分の中に溜め込んでしまいます。

業務量や残業の状況も重要です。「どう考えても仕事の量が多すぎる」「残業が当たり前になっている」と感じているのなら、自分の頑張りだけではどうにもならない面もあるはずです。逆に、業務量はそこまで多くないのに気持ちばかりが苦しい場合は、別の要因が隠れているかもしれません。

「この会社にいる人たちの価値観」と自分の価値観が合っているかどうかも、じわじわ効いてきます。たとえば、「とにかく長く働くことがえらい」という空気のなかで、「効率を大事にしたい自分」が頑張り続けるのはかなりしんどいものです。

ここまでをふまえて、「今の仕事を続けるか」考えるためのチェックポイントをまとめてみましょう。すべてが当てはまる必要はありませんが、いくつチェックがつくかがひとつの目安になります。

今の仕事を続けるか考えるための10項目チェックリスト

次の10項目について、「はい」「いいえ」でざっくり答えてみてください。「はい」が多いほど、今のままでは負担が大きい可能性があります。

  1. ここ数ヶ月、「仕事に行きたくない」と感じる日が週に3日以上ある
  2. 眠れない・食欲がない・頭痛や胃痛など、体の不調が続いている
  3. 仕事が終わると、家事や趣味に手がつかないほどぐったりしていることが多い
  4. 上司や同僚に、正直な気持ちや悩みを相談できる相手がほとんどいない
  5. 業務量が多すぎて、常に時間に追われている感覚がある
  6. 残業や休日出勤が、「たまに」ではなく「ほぼいつも」になっている
  7. 最近、怒られる・責められることが続いていて、自信を大きく失っている
  8. 今の収入に対して、「負担に見合っていない」と強い不満を感じる
  9. 1〜2年後も、今の会社・今の働き方を続けている自分をイメージしにくい
  10. もし生活の心配がなかったら、今の仕事を続けるより別の道を選びたいと思う

「はい」がいくつあったか、ざっくり数えてみてください。3〜4個程度なら、「改善できそうなポイントがあるかもしれない状態」、5個以上なら、働き方や職場そのものを見直すタイミングに差し掛かっていると考えてよいでしょう。

大切なのは、「はい」の数で自分をジャッジすることではなく、どの項目が特に気になったのかを知ることです。たとえば、「人間関係の項目ばかり当てはまる」のか、「体の不調やメンタルの項目が多い」のかで、これから優先してケアすべきポイントが見えてきます。

4-3. 今の生活と将来の希望から見た優先順位

最後に、お金や生活、将来の希望という現実的な視点も含めて考えてみましょう。つらいからといって勢いで辞めてしまうと、後で生活が苦しくなってしまう心配もあります。反対に、「生活があるから」と我慢し続けるばかりでも、心と体が持たなくなってしまうかもしれません。

まずは、今の生活費や貯金、家族構成などをざっくり整理してみてください。今の収入がないと生活が立ち行かないのか、少し収入が減ってもやりくりできる余地があるのかによって、選べる選択肢は変わってきます。「今すぐではなくても、◯年以内に動きたい」という考え方ももちろんありです。

次に、「本当はどんな働き方がしたいか」を、今の現実とは切り離して書き出してみるのもおすすめです。たとえば、「残業が少ない仕事」「人と関わる時間が今より少ない仕事」「在宅中心の働き方」など、理想を遠慮なく挙げてみましょう。これは今すぐ実現しなくてもよい、願望のメモです。

そのうえで、「今すぐ変えたいこと」「1〜2年かけて変えていきたいこと」「理想として頭の片隅に置いておくこと」と、時間軸を分けてみると、少し現実的な優先順位が見えてきます。完璧な答えを一晩で出そうとしなくていいので、「今の自分が動けそうな範囲」で小さな一歩を考えてみるイメージを持てるとよいでしょう。

「仕事を休んでしまった」という出来事は、決して気持ちのいいものではないかもしれません。それでも、その経験があったからこそ、自分の心と体、職場の環境、そして将来の希望についてじっくり考えるきっかけになったのだとしたら、そこには大きな意味があります。今すぐ答えが出なくても、「考える時間を取った自分」をねぎらってあげてください。

ポイント

  • 今の仕事を続けるか迷ったときは、自分の心と体の状態・職場の環境・お金や将来の希望という3つの視点で整理すると、感情だけに振り回されにくくなります。
  • 10項目チェックリストで「はい」が多いときは、働き方や職場そのものを見直すタイミングに来ているサインかもしれません。
  • 完璧な答えをすぐに出そうとするより、「今すぐ変えたいこと」と「時間をかけて変えていくこと」を分けて考えることで、自分のペースに合う現実的な一歩を見つけやすくなります。

5. 働き方を見直す3つの選択肢(働き方調整・異動・転職)

仕事を休んでしまった経験は、「いまの働き方のままで本当に大丈夫か」を見つめ直すサインにもなります。この章では、今の会社での働き方を調整する、同じ会社で部署異動・職種変更をする、会社の外に出る転職・独立を考えるという3つの選択肢を整理し、自分に合う方向性を見つけるヒントをまとめます。

「仕事を休んでしまった自分なんて」と落ち込んでいると、つい「辞めるか、頑張り続けるか」の二択で考えてしまいがちです。しかし実際には、その間にあるグラデーションのような選択肢がいくつも存在します。いきなり退職届を出さなくても、今の会社の中でできる工夫は少なくありません。

たとえば、業務量の調整や残業を減らす、担当業務を見直すといった働き方の調整から、部署異動や職種変更で環境そのものを変える方法、そして転職やフリーランスなど会社の外に出る道まで、選べる方向は三つのレベルに分けて考えられます。どれが正解というよりも、今の自分の体力・気力・生活状況に合う選択肢を選ぶことが大切です。

この章では、それぞれの選択肢のメリット・注意点をフラットに整理したうえで、「自分はまずここから試してみようかな」と思えるような具体的なステップを紹介します。仕事を休んでしまったことを、ただの失敗で終わらせるのではなく、働き方を見直すきっかけに変えるためのヒントとして読んでみてください。

5-1. まずは今の会社で働き方を調整する選択肢

「もう限界かもしれない」と感じたとしても、いきなり退職するのは現実的に不安が大きいことも多いですよね。そんなときにまず検討したいのが、今の会社の中で働き方を調整していく選択肢です。配置転換や転職の前に、負担を軽くできる余地がないかを確認しておくイメージです。

具体的には、業務量の見直しや担当案件の調整、残業時間を減らす工夫、在宅勤務や時差出勤など働く時間と場所の調整などが考えられます。上司との面談で「最近こういうところが負担になっています」「ここを減らせると続けやすいです」と具体的に伝えることで、少しずつ現実的な調整につながる可能性があります。

もちろん、すべてが思い通りに変わるとは限りませんが、一度も相談せずに「どうせ無理だ」と決めつけてしまうのはもったいない側面もあります。業務の優先順位を一緒に整理してもらうだけでも、心の負担が軽くなることがありますし、「休み方」について理解を示してくれる上司も少なくありません。

今の会社での調整が向いているのは、「仕事自体は嫌いではない」「人間関係はそこまで悪くない」と感じている場合です。この選択肢である程度負担が軽くなりそうなら、大きな環境変更をしなくても、続けやすい働き方が見つかる可能性があります。

5-2. 部署異動・職種変更で環境を変える選択肢

働き方の調整だけではどうにもならない場合は、同じ会社の中で部署異動や職種変更を検討するという道もあります。同じ会社でも、配属先や上司が変わるだけで、働く環境が大きく変わることは少なくありません。

たとえば、「今の部署は残業が多いけれど、他部署は比較的落ち着いている」「今の業務内容がどうしても自分に合わない」といったケースでは、会社を辞める前に異動の可能性を探ってみる価値があります。仕事内容や人間関係が変わることで、同じ会社でも「こんなに違うんだ」と感じる人も多いものです。

異動希望を出すときは、「今の部署が嫌だから出たい」という伝え方よりも、「自分の得意や将来やりたいことを踏まえて、この部署でこう貢献したい」と前向きな理由をセットで伝えるほうが、話が通りやすくなります。上司や人事に相談するときのメモを事前に作っておくと、自分の考えも整理しやすくなります。

ただし、異動すればすべてが解決するわけではありません。異動先にも新しいストレスはあり得ますし、会社全体の方針や文化が根本から合っていない場合は、場所を変えてもモヤモヤが残ることがあります。「異動で解決しそうな問題かどうか」を見極めながら検討していくことが大切です。

働き方を見直す3つの選択肢のメリット・注意点まとめ

ここで一度、今の会社での調整・異動/職種変更・転職/独立という3つの選択肢を整理しておきましょう。どれを選ぶか迷ったときの比較リストとして眺めてみてください。

  • 【今の会社で働き方を調整する】
    • メリット
      • 収入や人間関係を大きく変えずに負担を軽くできる可能性がある
      • 手続きや準備のハードルが比較的低い
    • 注意点
      • 上司や会社の理解が薄いと、思うように変わらないリスクがある
      • 根本的なミスマッチがある場合は、効果が限定的になりがち
  • 【部署異動・職種変更をする】
    • メリット
      • 仕事内容や周囲の人が変わることで、環境を大きくリセットできる
      • 社内ルールや福利厚生はそのまま活かせる
    • 注意点
      • 希望どおりの異動ができるとは限らない
      • 異動先によっては、新たなストレスが生まれる可能性もある
  • 【転職・フリーランスなど会社の外に出る】
    • メリット
      • 働く場所・仕事内容・人間関係を根本から選び直すチャンスになる
      • 自分の価値観に合った働き方を追求しやすい
    • 注意点
      • 収入や生活の不安定さなど、リスクも大きくなる
      • 準備なしで勢いだけで動くと、負担が増えることもある

この3つは、「どれか1つに決めて、他を捨てなければならない」わけではありません。まずは働き方の調整から試し、難しければ異動や転職を検討するなど、段階を踏むこともできます。今の自分のエネルギーや状況をふまえて、どの段階なら動けそうかを考えてみてください。

5-3. 転職・フリーランスなど会社の外に出る選択肢

「働き方の調整や異動では根本的に合わない」「会社そのものの方針が自分と違いすぎる」と感じる場合は、会社の外に出る選択肢も現実味を帯びてきます。転職やフリーランスへの挑戦はハードルが高く感じられますが、環境を大きく変えることでしか得られないものも確かにあります。

転職の良さは、今より自分に合った働き方を選び直せる可能性があることです。勤務時間や働く場所、仕事内容、人間関係など、今の職場では変えにくかった条件を、最初から選び直すことができます。フルリモートの仕事や、残業が少ない仕事など、ライフスタイルに合わせた選択肢も広がっています。

一方で、勢いだけで退職してしまうと、「思った以上に生活が苦しい」「次の仕事がなかなか決まらない」といった別の不安に追われてしまうこともあります。転職や独立を考えるときは、家計の状況や貯金、支えてくれる人の有無などを冷静に見たうえで、少しずつ準備を進めることが大切です。

もし転職を視野に入れるなら、「今の会社が嫌だから逃げる」のではなく、「自分がどう働きたいか」を軸に考えてみてください。自分の得意なこと・好きなこと・大事にしたい働き方を整理しておくことで、次の職場選びで同じ失敗を繰り返しにくくなるからです。この点については、次の章で具体的なステップとして詳しく扱っていきます。

ポイント

  • 働き方を見直すときは、「今の会社で調整」「異動・職種変更」「転職・独立」という3つの選択肢を段階的に考えると整理しやすくなります。
  • どの選択肢にもメリットと注意点があり、今の自分のエネルギーや生活状況に合うかどうかが大事な判断基準になります。
  • 「辞めるか、頑張り続けるか」の二択ではなく、少しずつ負担を減らしながら自分に合う働き方へ近づいていくプロセスとして捉えることで、現実的な一歩を選びやすくなります。

6. 転職を視野に入れるときの考え方と準備ステップ

仕事を休んでしまった経験から「転職したほうがいいのかな」と感じたときに、勢いで辞めるのではなく、転職を考えてよいサインと、生活や心の負担を減らしながら準備を進めるステップを整理することで、後悔の少ない選択をしやすくなります。

仕事を休んでしまったあと、「やっぱりこの仕事は自分に合っていないのかもしれない」「いっそ辞めてしまいたい」と感じることは珍しくありません。とくに、休んだ理由が疲労やメンタルの限界に近いものであれば、「ここで働き続けて大丈夫なのかな」という不安が自然と出てくるものです。

一方で、「本当に転職してやっていけるのか」「生活はどうなるのか」と考えると、怖さや迷いも同時に湧いてきます。その結果、辞める勇気も続ける自信も持てない状態で、長いあいだモヤモヤを抱え続けてしまう人も少なくありません。

この章では、転職を視野に入れてもよさそうなサインと、焦って退職してしまわないための準備の仕方、そして実際に動き始める際の進め方をまとめます。「転職するかどうか」だけでなく、「どんな状態で転職したいか」を自分で選べるようにすることをゴールにして、一緒に整理していきましょう。

6-1. 「もう転職を考えてもいいかも」と判断できるサイン

まずは、「転職を視野に入れても良さそうな状況かどうか」を考えるためのサインをいくつか確認してみましょう。ここでは、感情的な一瞬の「もう嫌だ!」ではなく、一定期間続いている傾向に注目することがポイントです。

一つ目のサインは、「仕事に行きたくない」「会社のことを考えると動悸がする」状態が、数週間〜数ヶ月単位で続いているかどうかです。たまに憂うつになる程度なら誰にでもありますが、ほぼ毎日そう感じる場合は、今の環境が自分に合っていない可能性が高くなります。

二つ目は、「会社側に改善の余地があるのに変わる見込みがほとんどない」と感じるケースです。たとえば、上司に相談しても取り合ってもらえない、部署全体が長時間労働やハラスメントを当たり前としている空気に包まれているなど、「個人の頑張り」で解決できない構造的な問題がある場合です。

三つ目は、自分の価値観と会社の方針が大きくズレていると感じるときです。たとえば、「お客様第一」の名のもとに社員の健康が軽視されている、数字だけが評価されて人を大切にしていないと感じるなど、どうしても飲み込めないことが増えているなら、そのズレは今後さらに広がっていくかもしれません。

もちろん、1つでも当てはまったら「すぐに辞めるべき」というわけではありません。ただ、これらのサインがいくつも重なっているなら、「今の職場で頑張り続ける」以外の選択肢として、転職というカードをテーブルに乗せておいてもよい段階だと考えてみてください。

6-2. 焦って辞める前に整えておきたい準備

転職を考えはじめたときに大切なのは、勢いで退職してしまうのではなく、最低限の安心材料をそろえてから動き出すことです。準備といっても難しいことをする必要はなく、「お金」「自分のこと」「情報」の3つをざっくり整えるイメージで大丈夫です。

まずはお金の整理です。毎月の生活費や固定費がいくらかかっているか、手元の貯金で何ヶ月くらい暮らせるのかをざっくり把握しておきましょう。これを知っているだけで、「今すぐ決めないと詰むかもしれない」という漠然とした不安が少し和らぎます。

次に、自分の得意なこと・好きなこと・苦手なことを棚卸ししてみます。今の仕事で褒められた経験や、やっていて時間を忘れた瞬間、逆に強いストレスを感じた場面などを思い出し、自分の特徴が出ているエピソードを書き出していくと、転職先を選ぶときのヒントになります。

最後に、世の中にどんな仕事や働き方があるのか、ざっくり情報を集めておきましょう。求人サイトを眺めてみる、業界や職種の記事を読んでみる、身近な人に仕事の話を聞いてみるなど、ライトな情報収集で十分です。「今の会社が世界のすべてではない」と知ることが、視野を広げる第一歩になります。

6-3. 転職活動の進め方・相談先の使い方

準備が少し整ってきたら、いよいよ具体的に動き出すフェーズです。ただし、ここでも大切なのは「全部一気にやろう」としないことです。小さなステップを積み重ねるほうが、心と体への負担も少なく、結果的にうまくいきやすいことが多いからです。

転職活動にあたって利用できる相談先やツールはいくつかあります。たとえば、ハローワークや転職サイト、転職エージェント、知人からの紹介などです。それぞれに特徴があるので、一つに絞らず複数を組み合わせて使うのも良い方法です。

在職中に少しずつ動くメリットは、収入がある状態で落ち着いて求人を選べることです。一方で、仕事と並行して動くのがつらいときは、「情報収集だけ先に行う」「週末にだけ動く」など、自分のペースに合わせることも大切です。

「転職したいけれど、何から手をつければいいか分からない…」という人のために、ここでは全体の流れをシンプルなステップにまとめました。完璧にこなす必要はないので、「ここならできそう」と思うところから取り入れてみてください。

転職を具体的に検討するときの5ステップ

転職を現実的な選択肢として進めていくための、5つのステップです。順番通りでなくてもOKですが、上に行くほど負担が軽く、下に行くほど行動量が増えるイメージで見てもらえると分かりやすいと思います。

  1. 今のつらさと理由を書き出す
    「何がしんどいのか」「どんな場面で限界を感じたのか」を、思いつくまま書き出します。感情も事実もそのまま出してOKです。
  2. お金と生活の状況を整理する
    毎月の支出、貯金額、家族構成などをざっくり把握します。「何ヶ月くらいなら余裕を持って探せそうか」が分かると、転職期間のイメージが具体的になります。
  3. 自分の強み・興味を棚卸しする
    得意なこと、褒められた経験、やっていて楽しかった仕事などをリストアップします。「これは苦手だ」と感じたことも一緒に書くと、避けたい環境も見えてきます。
  4. 情報収集と相談先を決める
    求人サイトに登録してみる、業界記事を読む、信頼できる友人や先輩に話を聞くなどして、気になる分野や会社の情報を集めます。必要に応じて、転職エージェントやキャリア相談サービスも検討しましょう。
  5. 在職中に小さく行動を始める
    気になる求人を保存しておく、履歴書や職務経歴書のたたきを作る、1社だけでも応募してみるなど、「やってみないと分からないこと」に少しずつ手を伸ばしていきます。

この5ステップを一気に進める必要はありません。ひとつ進めるごとに、少しだけ景色が変わって見えるはずです。「今日はステップ1だけやってみよう」「今週はステップ2を少し整理してみよう」といった小さな目標で十分なので、自分のペースで進めていきましょう。

ポイント

  • 転職を視野に入れるかどうかは、つらさが一時的なものか、構造的に続いているものかを見極めることが大切です。
  • 焦って退職する前に、お金・自分の特徴・世の中の情報をざっくり整理しておくと、転職を「怖い賭け」ではなく「準備した選択」に近づけられます。
  • 転職活動は、小さなステップを積み重ねるプロセスです。5つのステップのうち「今の自分にできそうなこと」から始めることで、心と体への負担を抑えつつ、次の働き方に向けて現実的な一歩を踏み出しやすくなります。

7. Q&A:よくある質問

仕事を休んでしまった人がよく抱く「連続で休んでもいいのか」「ずる休みがバレたらどうなるか」「甘えなのか限界なのか」などの不安に、コンパクトなQ&A形式で答えることで、今すぐ知りたい疑問をピンポイントで解消していく章です。

仕事を休んでしまったあとに出てくる疑問は、人それぞれ違うようでいて、実は似たパターンが多くあります。「連続で休んでも大丈夫?」「評価は下がる?」といった不安は、頭の中だけで考えるほど大きくふくらみがちです。

ここでは、その中でもとくに多い5つの質問を取り上げて、今すぐ動くときの目安や考え方をまとめました。厳密な正解を伝えるというよりは、「こう考えてみてもいいかも」というガイドラインとして参考になる答えを意識しています。

7-1. Q. 仕事を休んでしまったあと、連続で休んでもいいのでしょうか?

A. 体調や心の状態が明らかに悪く、「どう考えても今日は無理」というときは、無理に出社してさらに悪化させるよりも、連続で休んだほうがよい場合もあります。とくに、熱がある・めまいがする・涙が止まらないなどの状態で頑張り続けるのは、自分にとっても周りにとってもリスクが大きいです。

ただ、「なんとなく行きづらいから」「怒られそうだから」といった理由だけで、不安から逃げるためだけの連続欠勤を続けてしまうと、ますます行きづらくなるという悪循環になりがちです。この場合は、休むか行くかの二択ではなく、「遅刻や早退も含めてどうするか」「誰かに相談をはさむか」など、間の選択肢も考えてみてください。

目安としては、心や体のサインがはっきり出ているかどうかを一度振り返ってみましょう。「寝られない・食べられない・涙が止まらない」などが続く場合は、自己判断で我慢するよりも、職場や専門家に相談しながら連続で休むことも選択肢になります。「今日は休みたいのか、それとも助けが必要な状態なのか」を意識して分けてみると判断しやすくなります。

7-2. Q. ずる休みがバレたらどうなりますか? 正直に話すべきですか?

A. 正直なところ、ずる休みが絶対にバレない保証はありません。たとえばSNSへの投稿や、うっかり話した内容などから伝わる可能性もあります。ただし、一度のずる休みで即座に大きなペナルティになるケースばかりではなく、その後の態度次第で信頼関係を取り戻していける場合も多いです。

「正直にすべてを話すべきかどうか」は状況によりますが、少なくとも、今後は同じ形で休むのをくり返さない努力は必要になります。どうしても心や体がしんどいのに「本当の理由を言いづらい」なら、体調やメンタルの不調として、伝えられる範囲で相談してみるのも一つの方法です。

大切なのは、「一度ずる休みをした自分は終わりだ」と決めつけてしまわないことです。休みたくなるほど追いつめられていた自分の状態をていねいに振り返り、働き方を見直したり、相談したりすることで、少しずつ信頼を取り戻すことは十分にできます。「二度と同じことをくり返さないために何ができるか」に意識を向けてみてください。

7-3. Q. 仕事を休んでばかりで「甘え」なのか「限界」なのか分かりません

A. 自分のことを「甘えているだけ」と決めつけてしまう人ほど、実はかなり無理をしてきたケースも多いです。判断の目安になるのは、「どれくらいの期間・頻度でつらさが続いているか」と「日常生活への影響がどの程度出ているか」という2つのポイントです。

たとえば、「ここ数日だけ忙しくてしんどいけれど、休日は元気に過ごせている」という状態なら、一時的な疲れの可能性が高いかもしれません。一方で、「数週間〜数ヶ月にわたってほぼ毎朝つらい」「休日もぐったりして何もできない」「趣味や人付き合いにもエネルギーが残っていない」といった状態なら、甘えというより限界に近づいているサインと考えたほうがよいでしょう。

どちらにしても、一人で「あれは甘えだ」「いや限界だ」と決める必要はありません。信頼できる人や、社内の相談窓口、外部の相談サービスなどに話を聞いてもらうことで、自分では見えなくなっていた視点が見つかることもあります。「甘えかどうか」をジャッジするより、「この状態を続けたら自分はどうなりそうか」を基準に考えてみてください。

7-4. Q. 仕事を休んだことでクビになったり減給されたりしますか?

A. 1回や数回の欠勤だけで、すぐにクビ・減給になるケースは、一般的にはそれほど多くありません。とはいえ、頻繁な無断欠勤や、ルールを無視した休み方が続くと、注意や評価への影響につながる可能性は十分にあります。「どう休むか」「どう連絡するか」がとても重要です。

心身の不調ややむをえない事情で休む場合でも、できる範囲で早めに連絡する、必要に応じて診断書や証明書を提出するなど、会社側が状況を理解しやすい形で情報を共有することが、トラブルの回避につながります。「連絡しづらいから黙っておく」より、「最低限のことだけでも伝えておく」ほうが、信頼を保ちやすくなります。

それでも不安が強い場合は、就業規則や人事・総務への確認を通じて、自分の会社ではどのような扱いになっているかを事実ベースで知っておくと、想像だけで怯えずに済みます。ルールを知ったうえで、なるべくその範囲で休んだり相談したりしていくことで、「いつクビになるか分からない」という漠然とした不安を少しずつ小さくしていけるでしょう。

7-5. Q. 転職したい気持ちが出てきたのですが、今の会社に申し訳なく感じます

A. 「辞めたい」と思う一方で、「お世話になった会社に申し訳ない」と感じるのは、とても責任感のある反応です。ただ、その気持ちが強すぎると、「今よりつらい状況でも我慢しなければ」と自分を追いつめてしまうことがあります。会社のための人生ではなく、あなた自身の人生がまず真ん中にあることを、あらためて思い出してみてください。

申し訳なさを少し軽くする方法としては、辞めるまでの間にできるだけ誠実に仕事をすることや、引き継ぎをていねいに行うことが挙げられます。「最後までできる範囲で責任を果たした」と感じられれば、会社に対する後ろめたさも和らぎやすくなります。

また、「会社を辞めること=裏切り」ではありません。自分の健康や家族との生活、将来の安心感を守るために環境を変えることは、ごく自然な選択のひとつです。「申し訳なさ」だけで今後を決めるのではなく、「今後もこの働き方で自分は持ちこたえられそうか」「どんな働き方なら続けていけそうか」という視点もあわせて考えてみてください。

ポイント

  • 連続で休むかどうかは、「今日休みたいかどうか」だけでなく、心と体のサインや期間・頻度を目安に判断すると、極端な自己嫌悪や我慢を避けやすくなります。
  • ずる休みや欠勤をしてしまったとしても、その後の連絡の仕方や働き方の見直しを通じて信頼を取り戻す余地は十分にあります。
  • 転職や退職に迷うときは、「会社への申し訳なさ」だけでなく、自分の健康・生活・将来の希望という観点も含めてバランスよく考えることで、後悔の少ない選択に近づいていけます。

8. まとめ

仕事を休んでしまったことは失敗ではなく、「心と体がどう感じているか」「今の職場が自分に合っているか」「これからどんな働き方を選びたいか」を見直すきっかけになります。自分を責めすぎず、小さな一歩から働き方とキャリアを整えていきましょう。

仕事を休んでしまったあと、「やってしまった」「もう終わりだ」と感じたとしても、それは多くの場合、心と体からのサインがようやく表に出てきた瞬間でもあります。追い込まれているときほど、「とにかく行くか辞めるか」の極端な二択に思えてしまいますが、その間にはたくさんの選択肢があることを思い出してみてください。

この記事で見てきたように、まずは自分の気持ちや事実を整理し、自分を責めすぎない視点を持つことが土台になります。そのうえで、「今日どう過ごすか」「明日何と言うか」といった目の前の一歩から、「今の仕事を続けるか」「働き方や職場を変えるか」という中長期の選択肢まで、少しずつ視野を広げながら考えていけば大丈夫です。

今すぐ完璧な答えを出す必要はありません。むしろ、「分からないなりに考え始めている自分」「立ち止まって見直そうとしている自分」を認めてあげることが、これからの選択を支える土台になります。ここから先は、自分のペースで一歩ずつ進んでいきましょう。

8-1. 全体の振り返り・押さえておきたい前提

まず押さえておきたいのは、「仕事を休んでしまった=ダメな人」ではない、という前提です。実際には、限界まで我慢してようやく休めた人ほど、もともととても頑張り屋であることが多いものです。休んだことだけを切り取って自分を判断すると、本来の自分の力や良さが見えなくなってしまいます。

この記事では、感情と事実を分けて整理する方法や、自分を責めすぎないための考え方、休んだ日の過ごし方、翌日の一言の伝え方、そして今後の働き方・転職を含めた選択肢まで見てきました。共通しているのは、「白か黒か」「正解か不正解か」で決めるのではなく、自分にとって無理のないラインを探していく姿勢です。

「今の仕事を続ける」「働き方を調整する」「異動を相談する」「転職を考える」。どの選択をするにしても、それは誰かと比べて劣っているからではなく、自分の心と体、生活や将来を守るための判断です。この視点を持てると、「休んでしまった自分」を責めるより、「これからどうしていこう」に意識を向けやすくなります。

8-2. 今後も意識したいポイント

これからも働き続けていくうえで意識したいのは、まず、自分の心と体のサインを早めにキャッチすることです。「最近ちょっとしんどいな」「朝起きるのが前よりつらいな」と感じたタイミングで、睡眠や休み方、仕事量を見直せると、限界を迎える前に軌道修正しやすくなります。

次に、「全部自分ひとりで何とかしようとしない」ことも大事なポイントです。上司や同僚、家族、友人など、少しでも話せそうな人に早めに小さく相談してみるだけで、見える景色が変わることがあります。「大きな相談」でなくても、「最近ちょっとつらくて…」という一言から始めて構いません。

そして、働き方や職場を変えることも、極端な選択ではなくごく自然な選択肢のひとつだと覚えておいてください。「今の会社で調整する」「同じ会社で異動する」「転職を視野に入れる」といった段階的な選び方を知っておけば、「辞めるか、我慢し続けるか」の二択から抜け出しやすくなるはずです。

8-3. 今すぐできるおすすめアクション!

最後に、「この記事を読んだ今日からできること」を具体的なアクションとしてまとめます。全部を一度にやる必要はありません。「これなら今の自分にもできそう」と感じたものを1つだけ選んで試してみるイメージで読んでみてください。

  1. 感情・事実・できることを書き出す
    今日のうちに、メモかスマホに「感情」「事実」「自分にできること」の3つの欄をつくり、1つずつでいいので言葉を書いてみる
  2. 自分を責める言葉をひとつだけ言い換えてみる
    「自分なんてダメだ」「サボってしまった」など、よく頭に浮かぶ言葉をひとつ選び、「限界に気づけた」「休み方を学んでいる途中」など、少し優しい表現に書き換えてみる。
  3. 翌日用のひと言メモを作る
    「昨日はお休みをいただきありがとうございました。ご迷惑をおかけしてすみません。」など、上司や同僚に伝える一言をメモに書き出しておく。声に出して読む練習をしてもOK。
  4. 10項目チェックリストをやってみる
    「今の仕事を続けるか」の章で紹介したチェックリストを改めて見直し、自分が特に気になった項目に印をつける。そこが、これから重点的にケアしたいポイントになります。
  5. 働き方の3つの選択肢をノートに並べてみる
    「今の会社で調整」「異動・職種変更」「転職・独立」の3つを書き出し、それぞれにメリット・不安・気になる点を箇条書きで書いてみる。今すぐ決めるためではなく、頭の整理として。
  6. 信頼できる人に一言だけ打ち明ける
    家族・友人・同僚など、「この人なら話せそう」と思える相手に、「最近ちょっと仕事がしんどくて…」と一言だけでも打ち明けてみる。詳しく話せなくても大丈夫です。
  7. 転職サイトや記事を10分だけ眺めてみる
    転職するかどうかは別として、世の中にどんな仕事や働き方があるかを、10分だけリサーチしてみる時間をつくる。「今の会社だけが世界のすべてではない」と知るだけでも、気持ちが少しラクになることがあります。

どのアクションも、完璧にできるかどうかは気にしなくて大丈夫です。大切なのは、「休んでしまった自分」を責めるだけで終わらせず、自分の心と体、これからの働き方のために小さな一歩を踏み出してみることです。その一歩が、次の一歩を呼び込んでくれます。

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