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看護学校の志望理由が思いつかない人へ:3ステップで言語化する方法【例文付き】

志望理由が思いつかないのは材料不足が原因になりがち。3ステップで棚卸し→強みに変換→学校に接続すれば、白紙からでも自分の言葉で書けます。

「看護学校の志望理由、何を書けばいいのか分からない……」と手が止まってしまう人は少なくありません。気持ちはあるのに言葉にできないと、「自分は向いてないのかも」と不安になりますよね。

でも、志望理由が出てこないのは、あなたのやる気が足りないからではありません。多くの場合、書けない理由はシンプルで、材料(経験・価値観・学校情報)が整理されていないだけです。順番を間違えずに集めていけば、文章はちゃんと形になります。

この記事では、白紙からでも進められるように、志望理由を3ステップで言語化する方法をまとめました。さらに、当てはめて書けるテンプレと、状況別の例文も用意しています。書類と面接の内容がズレない整え方も紹介するので、「これで大丈夫かな…」というモヤモヤも減らせるはずです。

できそうなところからで大丈夫です。まずは、あなたの中にある“材料”を見つけて、看護学校に伝わる言葉へ整えていきましょう。

この記事はこのような人におすすめ!

  • 看護学校の志望理由が思いつかないまま、提出期限が近づいて焦っている人
  • 例文を見ても自分に当てはめられず、何を直せばいいか分からない人
  • 「なぜ看護師?」「なぜこの学校?」を一貫した文章にしたい人

目次 CONTENTS 

1. 看護学校の志望理由が思いつかないのは普通:まず“材料不足”を疑おう

志望理由が出ないのは能力ではなく素材が足りないだけ。原因を切り分けると、書けるルートが見えます。

「志望理由が思いつかない=自分に熱意がない」と決めつけてしまう人は多いです。けれど実際は、言葉にする前の材料が散らばっているだけ、というケースがよくあります。

看護学校の志望理由は、センスや特別な体験がないと書けないものではありません。求められやすいのは、理由の筋が通っていることと、自分の経験に根ざした具体性です。

だからこそ最初にやるべきは、いきなり文章をひねり出すことではなく、「何が足りないのか」を見つけること。ここが分かると、次にどんな作業をすればいいかが一気にクリアになります。

この章では、「思いつかない」を3つの原因に分けて整理し、志望理由書と面接までつながる“軸”の作り方を整えます。焦りが強い人ほど、ここを飛ばさないほうが近道です。

1-1. 「思いつかない」の正体は3パターン:体験不足・言語化不足・学校研究不足

「思いつかない」と感じるとき、原因はだいたい次の3つに分かれます。どれか1つではなく、2つ以上が重なっていることもあります。

どの不足タイプか見分けるチェックリスト(最短30秒)

  • 看護師になりたい理由はあるが、エピソードが出てこない
  • エピソードはあるのに、うまく言葉にできない
  • 「なぜこの学校か」と聞かれると、説明が薄くなる
  • 何を書いても他の学校でも通りそうに感じる
  • 書き始めると、話が散らばって一貫しない

当てはまる項目が多いところが、今のあなたの“詰まりポイント”です。ここから、3パターンそれぞれの特徴を見ていきます。

体験不足タイプは、「これといった出来事がない」と感じている状態です。ただ、実際には“出来事がない”というより、看護につながる出来事として拾えていないことがほとんど。部活、アルバイト、家族のこと、学校行事など、素材の候補は意外と身近にあります。

言語化不足タイプは、出来事は思い出せるのに、「結局何が言いたいの?」となってしまう状態です。原因は、経験を学びや強みに変換する工程が抜けていること。出来事の説明で終わってしまい、志望理由としての説得力が弱くなりがちです。

学校研究不足タイプは、「看護師になりたい」は語れても、「なぜこの学校?」が書けない状態です。これは本人の問題というより、学校の特徴を文章に使える形で集めていないだけのことが多いです。調べ方と拾うポイントが分かれば改善しやすい部分です。

ここで大事なのは、「自分はダメだ」と結論を出すことではなく、不足の種類を特定すること。次の章の3ステップでは、この3つの不足を順番に埋める設計になっています。

1-2. 先に安心してOK:完璧な動機より“具体性と一貫性”が見られる

志望理由を考えていると、「立派な志望動機がないと落ちるのでは」と不安になる人も多いでしょう。けれど、現実的に強いのは“きれいな言葉”より、自分の経験とつながる具体性です。

たとえば「人の役に立ちたい」は、気持ちとしては大切でも、抽象的なままだと伝わりにくいです。一方で、「困っている人にどう関わったか」「そのとき自分は何を感じ、何を学んだか」が書けると、同じ言葉でも説得力が変わります。

また、一貫性とは「最初から最後まで同じことを言う」ではありません。大事なのは、結論(目指す理由)→根拠(経験)→将来像(学びたいこと)が、一本の線でつながっていることです。途中で話題が飛んだり、理由が増えすぎたりすると、読む側は迷子になります。

ここで心に留めておきたいのは、志望理由は“人生の最終結論”ではないということ。看護学校に入って学ぶための文章なので、今のあなたが納得して努力できる理由があれば十分成立します。

「すごい体験がない」「自信がない」と感じる人ほど、見栄えよりも、具体的な場面の描写と、そこからの学びを丁寧に拾うほうが強い文章になります。

1-3. 志望理由書と面接はセット:同じ軸で答えられる形に整える

志望理由書は提出して終わりではなく、面接でほぼ確実に深掘りされます。だから最初から、書類と面接を別物にせず、同じ軸で話せる形に整えておくのが安全です。

面接で聞かれやすいのは、たとえば次のような点です。
「その経験で、なぜ看護師なの?」
「他の進路ではだめだった?」
「なぜ本校を選んだの?」
「入学後、どんな学びをしたい?」

これらに答えるためには、志望理由を「思い」だけで終わらせず、行動・学び・将来像まで含めておく必要があります。言い方を変えると、志望理由書は“面接の台本の下書き”です。

面接までブレない“軸”を作る3点セット

  1. きっかけ:何が起点で看護に興味を持ったか
  2. 根拠:その後どんな行動をし、何を学んだか
  3. 方向性:入学後に何を学び、将来どう関わりたいか

この3点がそろうと、質問の角度が変わっても答えがぶれにくくなります。逆に、きっかけだけで書いてしまうと、面接で「それだけ?」と感じさせてしまいがちです。

次の章では、この軸を作るために必要な材料を集めて、言葉にしていく3ステップを具体的に進めます。ここまで読んで「自分はどこが詰まっているか分かったかも」と感じたら、もう半分進んだようなものです。

ポイント

  • 「思いつかない」は不足タイプの特定から始める
  • 見られやすいのは具体性一貫性
  • 書類は面接の土台。軸の3点セットを先に作る

2. 看護学校の志望理由が思いつかない人へ:3ステップで言語化する方法

白紙でも進められる手順は「①材料を集める→②強みに変換→③学校に接続」。この順番なら迷いにくいです。

「志望理由を書こう」とすると、いきなり文章を作ろうとして止まりがちです。けれど本当は、文章の前にやる作業があります。料理でいうなら、レシピを見てから材料を集めるのが自然ですよね。

志望理由も同じで、まずは材料(経験・価値観・学校情報)を集め、それを“看護の言葉”に整え、最後に「この学校だからこそ」に結びつけます。順番が逆になると、途中で矛盾が出たり、どこかで薄くなったりします。

この章では、白紙の人でも進められるように、3ステップをそのまま実行できる形に分解していきます。全部を完璧にやろうとせず、できるところから埋めていくほうが前に進みやすいです。

「自分の志望理由って、こんなふうに組み立てればいいんだ」と見通しが立つように、途中でチェックリストや表も挟みます。読みながらメモできる人は、スマホのメモ帳でも十分です。

2-1. ステップ1:材料を集める(経験・価値観・きっかけを棚卸し)

最初のステップは、文章ではなく“素材集め”です。ここで大事なのは、立派なエピソードを探すことではありません。あなたの中にある事実を、看護につながる候補として拾い直す作業です。

材料は大きく3種類に分けると見つけやすいです。
1つ目は経験(アルバイト、部活、家庭、学校行事、人間関係)。
2つ目は価値観(大事にしたいこと、譲れないこと、嬉しかった関わり方)。
3つ目はきっかけ(医療に触れた場面、進路を考えた瞬間、不安や悔しさ)。

「そんなの思い当たらない…」と思う人もいるでしょう。でも、材料は“感動エピソード”である必要はありません。小さくても、あなたが何かを感じて行動した事実があれば、それは十分使えます。

ここでまず、材料が出やすくなる質問をまとめます。答えは短くてOKです。箇条書きでメモするだけでも、次のステップがぐっと楽になります。

志望理由の材料を掘り出す“棚卸し質問”チェックリスト

  • 最近、「この人の役に立てたかも」と感じた場面は?
  • 誰かが困っているとき、あなたはどんな動き方をしがち?
  • 逆に、助けられて印象に残っているのはどんな関わり?
  • アルバイト・部活で、続けてきた役割や当番はある?
  • 苦手だったのに、工夫してできるようになったことは?
  • 健康・医療に触れた経験(家族・自分・身近な人)はある?※無理に書かなくてOK
  • 人の話を聞くとき、あなたが意識していることは?
  • 将来「こういう働き方なら続けられそう」と思う条件は?
  • 看護学校で学んだら、まず身につけたい力は?

このチェックリストの狙いは、「看護師になりたい理由」そのものを作ることではなく、理由の“材料”を集めることです。全部答えなくても大丈夫。3〜5個出れば、次に進めます。

材料が集まったら、次はそれを「自分の強み」や「看護に向く要素」に変換していきます。ここを飛ばすと、出来事の説明で終わってしまいがちです。

2-2. ステップ2:材料を“看護の視点”に変換する(強み・学び・再現性)

材料が集まっても、まだ志望理由にはなりません。ここで必要なのが「その経験から何を学び、看護でどう活かせるか」という変換です。つまり、出来事を強み(再現できる行動)にする工程です。

たとえば「部活で後輩の相談に乗った」という材料があったとしても、それだけだと“いい人”で終わります。ここに「相手の不安を言語化して整理し、必要なら先生や先輩につないだ」といった行動が加わると、看護につながる力として見えやすくなります。

変換のコツは、経験を「行動→工夫→結果→学び」の順に並べることです。とくに工夫が入ると、その人らしさが出ます。「誰でも言えそう」から抜け出せるポイントです。

ここで、同じ材料でも強みにしやすい形が3タイプあるので、当てはまる型で考えるとラクになります。

同じ経験でも強みに変わる3タイプ:あなたはどれが書きやすい?

  1. 行動型:自分から動いて状況を良くした(声かけ、段取り、調整)
  2. 支援型:相手の気持ちを受け止め、安心につなげた(傾聴、共感、寄り添い)
  3. 学習型:分からないことを調べ、改善した(記録、振り返り、学び直し)

たとえば、アルバイトで忙しいときに

  • 行動型:優先順位をつけて配置を相談した
  • 支援型:新人の不安を先に聞いてフォローした
  • 学習型:ミスを記録して原因を分析した
    といった書き分けができます。

あなたの材料をこの3タイプのどれかに当てはめてみてください。1つの経験で全部を盛らなくてOKです。書きやすい型を選ぶほうが、文章が自然になります。

最後に、看護の視点への“接続フレーズ”を作ります。ポイントは「だから看護師」の一文を、抽象語ではなく具体で言うことです。

  • 「相手の不安を言葉にして整理し、安心できる選択肢を一緒に探したい」
  • 「状況を観察し、必要なサポートを判断してチームに共有できるようになりたい」

ここまで来ると、志望理由の芯ができます。あとは、その芯を「なぜこの学校?」に結びつければ完成に近づきます。

2-3. ステップ3:「なぜこの学校?」に接続する(教育方針・実習・将来像)

「なぜこの学校?」が弱い人は、気合いが足りないわけではありません。多くの場合、学校情報を集めるときに「パンフの感想」になってしまい、志望理由に使える材料として整理できていないだけです。

学校研究の目的はシンプルで、あなたの志望理由の芯(ステップ2で作った強み・学びたい方向)に対して、「この学校の何が合うか」を示すことです。つまり、“学校の良さ”を語るのではなく、自分の学び方との相性を語ります。

ここで、学校研究で拾いやすい項目を表にします。まずは学校HPや募集要項、パンフで探してみてください。見つからない項目があってもOKです。

「なぜこの学校?」を作るための拾い方(項目×落とし込み例)

拾う項目(学校側の特徴) 志望理由への落とし込み例(自分側の接続)
教育方針(大切にしている姿勢) 「私が大事にしたい○○と一致し、学びの軸がぶれにくいと感じた」
実習先・地域連携(病院・施設など) 「将来関わりたい○○の現場に近く、経験を積みやすい」
カリキュラムの特色(演習・科目) 「○○を重点的に学べ、弱い部分を補強できる」
学習支援(補習・国家試験対策) 「基礎から積み上げたい自分に合い、継続して学べる」
少人数制・担任制などの体制 「振り返りを丁寧に行い、課題を早めに修正できる環境だと思った」

この表の使い方は簡単で、左の「特徴」を見つけたら、右を参考にして「自分の軸」とつなぐだけです。ここでも大事なのは、学校の説明で終わらせず、自分の学びたいことに結びつけることです。

もし学校の特徴がまだ掴めない場合は、「実習」「教育方針」「支援体制」の3つだけでも探してみてください。この3つは差が出やすく、文章にしやすいです。

2-4. 3ステップを1本の文章にする“つなぎ”の型(結論→理由→具体例→展望)

材料が集まり、強みに変換できて、学校にも接続できたら、最後は文章としてつなぐだけです。ここでおすすめなのが、迷いにくい“つなぎの型”です。

基本は、次の流れで1本にします。
結論(志望)→理由(軸)→具体例(経験)→学び(強み)→学校理由(適合)→展望(将来像)

この順番にすると、「思い」だけで終わらず、読み手が納得しやすい形になります。逆に、経験から書き始めると、何の話か分からなくなってしまうことがあります。

文章にするときは、各パーツを1〜2文ずつに切って考えるとラクです。最初から800字を作る必要はありません。まずは各パーツを短く埋めて、あとでつなげればOKです。

そして、最後に自分でチェックするなら、次の1点だけ見れば十分です。
「この文章は、他の学校にもそのまま使える?」
もし「はい」になってしまったら、学校接続(ステップ3)の要素が薄いサインです。表の項目を1つ足すだけでも、ぐっと締まります。

ポイント

  • まずは文章ではなく材料集めから始める
  • 材料は強み(再現できる行動)に変換すると刺さる
  • 「なぜこの学校?」は相性の説明にすると作りやすい

3. 例文付き:3ステップをそのまま当てはめるテンプレと書き換え例

例文は“完成形”ではなく“部品の見本”。自分の材料に差し替えると、オリジナルになります。

例文を見ると、安心する一方で「こんなにきれいに書けない…」と感じる人もいるでしょう。けれど、例文の価値は“文章力の見本”ではなく、構成と差し替えポイントが分かることにあります。

志望理由は、あなたの人生を丸ごと語る文章ではありません。必要なのは、看護を目指す理由が筋道立って伝わることと、あなたの経験に根ざした具体性があることです。

この章では、まず「そのまま当てはめられるテンプレ」を出し、次に状況別の例文を3つ紹介します。最後に、例文を参考にしても丸写しに見えないコツもまとめます。

スマホで読む人は、テンプレだけでもメモ帳にコピーして、[ ]部分を埋めるところから始めてみてください。文章が苦手でも、空欄を埋める形式なら進みやすいはずです。

3-1. テンプレ(基本構成):結論/理由/具体エピソード/学び/学校理由/将来像

まずはテンプレです。これは、2章の3ステップ(材料→強み→学校接続)を、読みやすい順番に並べたものです。大枠はこのままで、あなたの材料に差し替えるだけで成立します。

テンプレを使うときのコツは、「いい言葉」を探すより、事実を置くことです。とくに具体エピソードと学び(強み)の部分が埋まると、一気にあなたらしくなります。

ここでは、すぐに書き出せるように“空欄つき”にします。文を長くしすぎず、1文を短めにすると整いやすいです。

5ステップで“自分用テンプレ”にする手順

  1. 結論(志望)を書く
  2. 理由(軸)を1つに絞る
  3. 具体エピソードを1つ選ぶ
  4. 学び(強み)を「行動」で言う
  5. 学校理由+将来像で締める

志望理由テンプレ([ ]を埋めるだけ)

  • 結論:私は[ ]の理由から看護師を目指し、貴校を志望します。
  • 理由(軸):とくに[ ]を大切にしたいと考えています。
  • 具体エピソード:その背景には、[いつ/どこで/誰に]対して[自分がした行動]をした経験があります。
  • 学び(強み):この経験から、[工夫したこと]によって[結果]につながることを学び、[再現できる強み]が身についたと感じています。
  • 学校理由:貴校の[教育方針/実習/カリキュラム]は、私が伸ばしたい[学びたい力]と合っていると考えました。
  • 将来像:入学後は[具体的に学びたいこと]に取り組み、将来は[どんな看護に関わりたいか]を実現したいです。

このテンプレは、見た目が“型”なので、内容が薄いとテンプレ感が出やすいです。逆に言えば、[ ]の中に固有の場面自分の行動が入れば、同じ型でも十分オリジナルになります。

次から、状況別に「どう埋めると自然か」を例文で見ていきます。あなたに近いものを選び、太字にしたくなるような“核”の部分(行動・工夫)を真似するつもりで読むと役立ちます。

3-2. 例文1:高校生(体験が少ない前提でも具体化する)

高校生で多い悩みは、「医療の経験がない」「志望理由が薄い気がする」というものです。ここで大事なのは、医療体験の有無ではなく、日常の中で人に関わった経験を具体にすることです。

私は、人の不安を軽くできる関わりがしたいと考え、看護師を目指すようになりました。学校生活の中で、緊張しやすい友人が体調を崩しやすい時期があり、私は授業の合間に声をかけて状況を聞き、必要な連絡事項を一緒に整理したことがあります。
そのとき、相手の話をそのまま受け取るだけでなく、「今一番困っていることは何か」を一緒に言葉にすると安心につながると感じました。私はこの経験から、相手の気持ちを落ち着いて聞き、必要な行動を整理して支える力を伸ばしたいと考えるようになりました。
貴校は少人数で演習や振り返りを重ねる学習体制が整っている点に魅力を感じています。私は入学後、基礎的な知識と技術を確実に身につけ、将来は患者さんの不安に寄り添いながら、状況に応じた支援ができる看護師になりたいです。

この例文のポイントは、経験が小さくても「声かけ→聞く→整理する」という行動の流れが書けていることです。「優しい」より、どんな動き方をしたかが伝わると説得力が出ます。

体験が少ない人ほど、エピソードを増やすより、1つを丁寧に描写するほうが強くなります。できれば「いつ頃」「どんな状況」「自分が何をしたか」を1行だけ足してみてください。

3-3. 例文2:社会人(転職・再進学の納得感を出す)

社会人の場合は、「なぜ今から?」「続けられる?」が気になるポイントになりやすいです。ここは、勢いではなく、現実的な準備と継続性が見えると安心感が出ます。

私は、人の生活に近い場所で支える仕事がしたいと考え、看護師を目指して貴校を志望します。社会人として働く中で、体調不良の同僚が増えた時期があり、私は業務の調整をしながら、休みやすい流れを作るよう心がけました。
その経験から、体調や不安を抱えた人に対して、状況を見て必要な支援を判断し、周囲と連携して整えることにやりがいを感じました。一方で、自己流の配慮には限界があり、根拠を持った支援ができるよう学びたいと考えるようになりました。
貴校は実習と演習を重ねて基礎から実践力を育てる点に魅力を感じています。入学後は解剖生理や基礎看護を土台から学び、将来は患者さんの状態を観察し、チームの一員として適切に支援できる看護師になりたいです。

社会人の例文では、転職理由を「安定」だけで終わらせず、「支える仕事への軸」と「学び直しの意欲」に変換しています。ここに、あなたの職種ならではの具体が入るとさらに強くなります。

再進学で不安がある人は、「時間管理」「家族の理解」「学習計画」など、継続の工夫を1文入れるだけでも説得力が上がります。無理に盛らず、できている工夫を正直に書くのが安全です。

3-4. 例文3:介護・医療事務など関連経験あり(経験を強みに昇華する)

関連経験がある人は強みになりやすい反面、「だからこそ看護師が必要な理由」が曖昧だと惜しい文章になります。ポイントは、経験の自慢ではなく、限界と学びの方向をセットにすることです。

私は、介護の現場で利用者さんに関わる中で、より専門的な知識と技術を身につけて支援したいと考え、看護師を目指して貴校を志望します。現場では、食事量や表情の変化など小さなサインを早めに共有し、体調悪化を防ぐために記録と申し送りを徹底してきました。
一方で、体調変化の背景を十分に理解できず、「なぜこの変化が起きるのか」「どう対応すべきか」を根拠を持って判断できない場面もありました。私はこの経験から、観察した情報を根拠と結びつけ、適切なケアにつなげる力を身につけたいと考えるようになりました。
貴校は実習で多様な現場を経験しながら、基礎から判断力を育てる学習環境がある点に魅力を感じています。入学後は知識と技術を体系的に学び、将来は状態変化に早く気づき、安心につながる支援ができる看護師になりたいです。

この例文では、経験の強みとして「観察・記録・共有」を示しつつ、看護師として必要な「根拠ある判断」に学びをつなげています。経験がある人ほど、ここが入ると自然です。

また、職務上の情報は詳しく書きすぎないほうが安全です。個人が特定されないように、状況はぼかしつつ、あなたの行動が伝わる程度で十分です。

3-5. 例文を“丸写しに見せない”3つのコツ(固有名詞・数字・行動の描写)

例文を参考にするときに一番怖いのは、「どこかで見た文章」に見えることです。ここは、差し替える場所を決めれば避けられます。

まず、変えるべきなのは“気持ち”より“事実”です。気持ちは似ていてもいいですが、事実が同じだと丸写し感が出やすいです。

丸写しに見せないための3つの差し替えポイント

  1. 固有の場面:いつ頃/どんな状況(例:文化祭準備、忙しい時間帯、季節の変わり目など)
  2. 小さな数字:回数・期間・頻度(例:週に○回、○か月、○回目の当番)
  3. 行動の描写:何を言い、どう工夫し、どうつないだか

たとえば「相談に乗った」なら、「帰り道に話を聞いた」より「相手の不安を3つに分けて整理し、明日やることを一緒にメモした」のほうが具体です。こうした描写が入ると、同じ構成でもあなたの文章になります。

最後に、文章ができたら1回だけ自分に質問してみてください。
「この文章を読んだ人が、私の行動を映像みたいに想像できる?」
もし難しければ、行動の描写を1文足すのが効果的です。うまくできそうなところから試してみてください。

ポイント

  • 例文は“完成形”ではなく差し替えの見本として使う
  • 丸写し回避は場面・数字・行動描写の3点が効く
  • テンプレは[ ]に固有の事実を入れるほど強くなる

4. 「本音が弱いかも…」を合格仕様に変換する:よくある動機の言い換え

「安定」「家から近い」などの本音は、看護の価値観や行動に翻訳すれば強みに変わります。

志望理由を考えるとき、心の中では「安定した仕事がいい」「家から通いやすい学校がいい」と思っていても、それをそのまま書くのは怖いですよね。「浅いと思われそう」「落ちそう」と感じる人も多いでしょう。

ただ、本音そのものが悪いわけではありません。問題になりやすいのは、本音が“自分都合”のまま終わっていて、看護師を目指す理由や学びの姿勢につながっていないことです。逆に言えば、本音を否定せず、看護の文脈に翻訳できれば、納得感は上げられます。

この章では、よくある動機を「そのまま書くと弱い形」から「合格仕様に整えた形」へ言い換えるコツをまとめます。ポイントは、きれいごとを言うことではなく、あなたが努力できる理由として筋を通すことです。

「自分の本音ってダメなのかな…」と悩む人ほど、ここで言葉の置き換え方を知っておくとラクになります。

4-1. 「安定・手に職」を“学び続ける姿勢”に言い換える

「安定した仕事がいい」「資格がほしい」は、本音として自然です。ただ、これだけだと「看護じゃなくてもよくない?」となりやすいので、看護師としての学びや姿勢に接続します。

まずは、避けたい書き方の例です。
「将来が不安なので、安定して働ける看護師になりたいです。」
このままだと、目的が“安定”で止まってしまい、看護への関心が見えにくくなります。

合格仕様に変換するなら、「安定」を主役にせず、安定につながる理由としての学び続ける覚悟専門性への志向を前に出します。たとえばこうです。
「専門的な知識と技術を身につけ、学び続けながら長く医療に関わりたいと考え、看護師を目指しました。」

ここで強くなるのは、「なぜ長く関わりたいのか」を支える材料です。2章で集めた経験(続けてきた役割、努力したこと)を1文足すと、ぐっとあなたらしくなります。

「安定」を安全に書くための変換ルール(3つ)

  1. 目的を「安定」ではなく専門性に置く
  2. 「楽そう」ではなく継続して学ぶ姿勢を出す
  3. 経験から「続ける工夫」を1つ添える(時間管理、積み上げ等)

この3つを守ると、安定という本音が、むしろ“現実を見て努力できる人”という印象につながりやすくなります。

4-2. 「家族の経験」を“学びの起点”として安全に書く(プライバシー配慮も)

家族や身近な人の病気・入院・介護がきっかけで看護を考えた人は多いです。これは十分な動機になりますが、書き方を間違えると「ただ感謝しているだけ」「事情が重いだけ」に見えることがあります。

安全に書くポイントは、出来事そのものより、「そこから何を学び、どんな行動をしたか」を中心にすることです。加えて、個人が特定される情報や詳細すぎる病状は避けたほうが安心です。

たとえば、こういう流れにすると整いやすいです。

  • きっかけ:身近な人が体調を崩した
  • 気づき:不安が強いときに、説明や声かけで安心が変わると知った
  • 行動:医療の情報を調べた、支える関わりを工夫した
  • 志望:根拠を持って支えられるよう学びたい

「看護師さんが優しかった」だけだと抽象的ですが、「どんな関わりが安心につながったか」を1つ具体にすると、あなたの視点になります。

家族の経験を書くときの注意点

  • 病名や治療内容は必要以上に書かない
  • 「感動した」だけで終わらせず、学びにつなげる
  • 自分がしたこと(調べた、支えた、工夫した)を入れる
  • 「誰のため」だけでなく、看護として何をしたいかにする
  • 体験がつらい場合は、無理に書かなくてOK(別の材料でも成立)

「書かなきゃ」と思うほど、苦しくなる人もいるでしょう。その場合は、家族の経験を主役にしなくても大丈夫です。あなたの行動や価値観が伝わる材料は他にもあります。

4-3. 「家から近い」を“継続できる環境設計”として補強する

「家から近い」「通いやすい」は、現実的に大事な条件です。ただ、これを理由の中心にすると、どうしても弱く見えやすいので、使うなら“補助理由”として入れるのがおすすめです。

書き方のコツは、「近いから楽」ではなく、「学習と実習を継続するための環境を整えたい」という形にすることです。看護は実習もあり、体力的にも学習量的にも負荷がかかります。だからこそ、継続できる環境を選ぶのは合理的です。

たとえば、こういう言い方なら筋が通ります。
「学習と実習に集中できる環境を整えるため、通学負担が少ない貴校を志望しました。空いた時間を復習や課題に充て、基礎を確実に身につけたいと考えています。」

ここでさらに強くするなら、学校の特徴とつなげます。たとえば「演習が多い」「補習がある」などが分かれば、「時間を確保して取り組みたい」と接続しやすいです。

通いやすさは“言わないほうがいい理由”ではなく、言い方次第で「計画性」や「継続力」に変わります。主役にしないことだけ意識すれば、十分使えます。

4-4. 動機が複数あるときのまとめ方:主軸は1つ、補助は1〜2つ

動機がいくつも出てくると、「全部書いたほうが熱意が伝わるのでは」と思うかもしれません。けれど、動機を盛りすぎると軸がぼやけて、面接で突っ込まれやすくなります。

まとめ方の基本は、主軸を1つに決めて、補助は1〜2つまでにすることです。主軸は「看護で実現したいこと」や「大事にしたい関わり方」にすると、ぶれにくいです。

動機を整理する“主軸1+補助2”の型

  1. 主軸:看護で実現したいこと(例:不安を軽くする関わり、状態変化に気づく等)
  2. 補助1:その主軸の根拠になる経験(例:部活、仕事、家族の経験)
  3. 補助2:継続できる理由(例:学習環境、通学、支援体制)

この型にすると、「本音」も“継続できる理由”として自然に入れられます。面接でも、「主軸はこれです」と言えるので答えやすくなります。

ポイント

  • 本音は否定せず、看護の価値観に翻訳して筋を通す
  • 「安定」は専門性と学び続ける姿勢に置き換える
  • 動機は主軸1つ+補助1〜2つに絞る

5. 落ちやすい志望理由の共通点:NG表現と改善の方向性

落ちやすいのは“抽象的・他校でも通る・根拠がない”タイプ。改善は「具体化」と「接続」です。

志望理由が思いつかない人ほど、ようやく書けた文章が「きれいだけど薄い」状態になりやすいです。自分では頑張って書いたつもりでも、読む側には「結局どんな人で、何をしたいの?」と残ってしまうことがあります。

落ちやすい文章には、いくつか共通点があります。それは、熱意がないからではなく、伝え方の設計が“受け身”になっているからです。言い換えると、改善はコツさえ分かれば十分間に合います。

この章では、やりがちなNG表現を具体的に挙げたうえで、どう直せば合格仕様に近づくかを示します。読むだけでも気づきが出ますが、できれば自分の文章にチェックを入れながら進めると効果的です。

「これ、私の文章かも…」と思っても落ち込まなくて大丈夫。直し方が分かれば、むしろ伸びしろがある状態です。

5-1. NGになりやすい言い方10:抽象語・憧れだけ・受け身・自己PR不在

まずは、よくあるNGをまとめます。全部が絶対NGというより、「それだけだと弱い」表現です。あなたの文章に当てはまるものがないか見てみてください。

やってはいけないNG表現10+改善の方向性

  1. 「人の役に立ちたい」だけで終わる → どんな場面で、何をして役に立ちたいかを書く
  2. 「看護師はすばらしい仕事」→ 自分が大事にしたい関わりを言う
  3. 「家族の入院で憧れた」→ 自分の行動・学びまで書く
  4. 「昔から看護師になりたかった」→ なぜそう思ったかの具体を足す
  5. 「貴校は設備が整っている」→ その設備で何を学び、どう伸ばすかにする
  6. 「実習が充実している」→ どんな力をつけたいかをセットにする
  7. 「入学後に頑張ります」→ 何を、どう頑張るかを言う
  8. 「コミュニケーション力があります」→ 実際の行動で示す
  9. 「忙しくても耐えられます」→ 根性より工夫と継続の仕組みを書く
  10. 「どんな患者さんにも対応したい」→ まずは学びたい領域や将来像を具体にする

このリストの中で一番多いのは、抽象語を“気持ち”として置いてしまうパターンです。気持ちは大切ですが、志望理由では「だから何をする人なのか」まで見せる必要があります。

また、「貴校は〜だから志望します」という学校ヨイショ型も、他校でも言えてしまうと弱くなります。学校の特徴は、あなたの軸(2章で作った強み・学びたいこと)とつながって初めて意味が出ます。

5-2. 改善のコツ:抽象語を“行動+場面+結果”に落とす

NGを直すときの一番効く技術は、抽象語を“行動”に変えることです。とくに「優しい」「寄り添う」「コミュニケーション」などは、言葉がきれいなぶん、読み手には伝わりにくいです。

改善の基本形は、次の3点セットです。
行動+場面+結果
この3つがそろうと、「その人が本当にやったこと」として見えます。

たとえば、こう変えます。

  • 抽象:人の話を聞くのが得意です
  • 具体:忙しい時間帯でも相手の話を要点で整理し、次にやることを一緒に確認して不安を減らしました

もう一つ例を出します。

  • 抽象:協調性があります
  • 具体:意見が割れたときに双方の要望をまとめ、役割分担を作り直して作業が進むように調整しました

ここで強くなるのは、結果が「うまくいった」だけでなく、「何が変わったか」が書けることです。結果は大きな成功でなくてもOKです。小さくても“変化”があると、読み手は納得しやすくなります。

文章が苦手な人は、まず箇条書きで「行動・場面・結果」を書き出してから、1〜2文にまとめるやり方が向いています。最初からきれいに書こうとしないほうが、結果的に早いです。

5-3. 「なぜこの学校?」が弱いときの立て直し(拾うべき情報の順番)

「なぜこの学校?」が弱いと、志望理由全体がふわっとします。ここで多いのが、「設備」「雰囲気」「家から近い」など“どこでも言える要素”しか出てこない状態です。

立て直すときは、学校の情報を“文章に使える順番”で拾うのがコツです。おすすめは次の順です。

  1. 教育方針(学校が大事にする姿勢)
  2. 実習・連携(どんな現場で学べるか)
  3. 学習支援(補習、演習、学びの仕組み)
  4. カリキュラムの特色(重点領域、演習の多さなど)

この順番がいい理由は、あなたの軸とつなげやすいからです。たとえば「不安に寄り添う看護をしたい」なら、教育方針で“患者中心”を掲げているか、演習でコミュニケーションを重視しているか、などに接続できます。

さらに、学校理由を強くする一言があります。それは「私の課題は○○で、貴校の○○で補強できると考えた」です。ここで「自分の課題」が入ると、学校選びが“必然”になります。

学校研究が苦手な人ほど、パンフの感想を書きがちです。感想は悪くありませんが、志望理由では「何を学び、どう伸ばすか」に変換しておくと強くなります。

5-4. 文字数(400/800/1200字)別の削り方・足し方

志望理由は、学校によって字数が違います。字数が変わると、同じ内容でも見せ方を変える必要があります。ここを知らないと、「削ったら薄い」「足したらダラダラ」になりやすいです。

字数別:残す要素/削る要素/足す要素(400・800・1200字)

字数 残す要素(必須) 削る要素(優先度低) 足す要素(あると強い)
400字 結論+理由(軸)+エピソード要点 背景説明の長さ、感想の重ね書き 学びを1文、学校理由を1文
800字 結論+理由+具体エピソード+学び+学校理由 エピソードの枝葉、抽象語の連発 将来像を1〜2文、課題と対策
1200字 800字要素+将来像+学校の具体+継続の工夫 同じ意味の言い換え、一般論 実習・学習支援への接続、準備行動

削るときのコツは、気持ちの文章を削るのではなく、重複を削ることです。たとえば「感動しました」「すばらしいと思いました」が続く部分は、1回にまとめられます。

足すときのコツは、エピソードを増やすより、同じエピソードに「工夫」「結果」「学び」を足すことです。これなら話が散らばらず、濃くできます。

もし今の文章が「長いのに薄い」と感じるなら、抽象語が多い可能性が高いです。5-2の“行動+場面+結果”に置き換えるだけで、文字数を増やさなくても内容が濃くなります。

ポイント

  • NGの共通点は抽象的・他校でも通る・根拠がない
  • 改善は行動+場面+結果で具体化する
  • 字数調整は要素の優先順位を決めると迷わない

6. Q&A:よくある質問

よくある悩み(字数、動機の弱さ、面接での突っ込み)を先回りして解消します。

志望理由づくりは、書いては直してを繰り返すので、途中で疑問が増えて当然です。「これって書いていいの?」「面接で突っ込まれたらどうしよう」と不安になる人も多いでしょう。

ここでは、読者がつまずきやすい質問をまとめました。読みながら「あ、ここが心配だった」と思うところだけ拾ってもOKです。最後に、明日からの作業が軽くなるように整理していきます。

6-1. 志望理由が本当に何も思いつかないときはどうする?

まずは「志望理由=立派な動機」と考えるのを一度やめてみてください。何も思いつかない状態は、気持ちがないというより、材料が整理できていないだけのことが多いです。

対処はシンプルで、2章のステップ1(材料集め)に戻ります。いきなり文章にせず、棚卸し質問に3つだけ答えるのがおすすめです。出てきた事実を「行動+場面+結果」に並べると、最低限の芯ができます。

それでも出ない場合は、材料のハードルが高すぎる可能性があります。「医療の体験」だけに絞らず、学校生活・アルバイト・家庭での“人との関わり”まで範囲を広げてみると、思ったより拾えます。

6-2. 「人の役に立ちたい」だけだと弱い?どう補強する?

「人の役に立ちたい」自体は悪くありません。ただ、そのままだと抽象的で、読む側にあなたの姿が浮かびにくいので弱く見えやすいです。

補強は、「誰に・どんな場面で・何をするか」を足すだけでOKです。さらに一歩進めるなら、「そのために自分はどんな工夫ができるか」を入れます。たとえば「不安を言葉にして整理する」「小さな変化に気づいて共有する」など、行動に落とすと強くなります。

書き方が不安な人は、まず「役に立ったと感じた経験」を1つ選び、そこから逆算して言葉を作ると自然です。

6-3. 例文を参考にすると丸写しだと思われない?

例文を参考にすること自体は問題ありません。困るのは、文章の表現だけを同じにしてしまい、「どこかで見た文章」に見えることです。

丸写しに見せないコツは、感情よりも事実を変えることです。具体的には「場面」「小さな数字」「行動の描写」の3点を差し替えます。ここが自分の言葉になっていれば、同じ構成でも十分オリジナルになります。

もし不安なら、例文は“言い回し”ではなく、“順番”だけ借りる意識にすると安全です。

6-4. 「なぜこの学校?」で何を言えばいい?

「学校が好きだから」ではなく、「自分の学びたいことと合うから」を言うのが基本です。つまり、学校の特徴を語るのではなく、あなたの軸に接続します。

おすすめは、「教育方針」「実習・連携」「学習支援」の3つから拾うことです。設備や雰囲気は補助にはなっても、主理由にしにくいことが多いです。
書き方の型は、
「私の課題は○○で、貴校の○○で補強できると考えた」
にすると、必然性が出やすくなります。

学校研究が浅いときは、まずHPや募集要項で“言葉そのもの”を拾い、それをあなたの軸に結びつけるところから始めてみてください。

6-5. 面接で深掘りされたらどう答える?

深掘りは怖いですが、準備さえできていればチャンスでもあります。志望理由が本物かどうかを見るために、「なぜ?」「具体的には?」と聞かれることが多いです。

対策としては、志望理由を「きっかけ」「根拠」「方向性」の3点セットで整えておくこと。これがあると質問の角度が変わっても答えがぶれにくくなります。
たとえば「なぜ看護師?」には根拠の経験、
「なぜ本校?」には学校接続、
「続けられる?」には工夫(時間管理や支援体制)
を話す、というふうに引き出しを分けておくと安心です。

本番で焦ったら、まず結論を1文で言ってから理由を話すと、落ち着いて伝えられます。無理にきれいに話そうとせず、準備した軸を丁寧に出すことを意識してみてください。

ポイント

  • 何も出ないときは、文章ではなく材料集めに戻る
  • 抽象語は誰に・何をするかで補強できる
  • 面接はきっかけ/根拠/方向性の3点セットが効く

7. まとめ

志望理由が思いつかないのは、熱意がないからではなく、言葉にする前の材料が整理できていないだけのことが多いです。白紙で止まったときほど、「文章を作る」より先に「材料を集める」工程に戻るほうが近道になります。

志望理由で見られやすいのは、立派な言葉よりも具体性一貫性です。すごい体験がなくても、あなたが何を大切にして、どんな行動をし、何を学んだかが伝われば、十分にあなたらしい文章になります。

また、志望理由書は提出して終わりではなく、面接で深掘りされる前提で整えるのが安全です。書類と面接がズレないように、きっかけ・根拠・方向性の軸を先に作っておくと、質問の角度が変わっても答えがぶれにくくなります。

今後も意識したいポイント

志望理由は、白紙からでも「①材料を集める→②強みに変換する→③学校に接続する」の順番で作れます。順番さえ守れば、途中で迷っても戻る場所が分かるので、作業が途切れにくいです。

本音(安定・通いやすさ・家族の経験など)を持つこと自体は悪いことではありません。ただ、そのまま書くと弱く見えやすいので、看護の価値観や行動に翻訳して筋を通すのがポイントです。主軸は1つに絞り、補助理由は1〜2つにすると文章が締まります。

最後に、完成度を上げたいときは「抽象語を行動に落とす」を意識してください。人の役に立ちたい、寄り添いたい、コミュニケーションが得意――こうした言葉は、行動+場面+結果の形にすると、あなたの強みとして伝わりやすくなります。

今すぐできるおすすめアクション!

提出までにやることを、最短ルートで並べます。今日できるところからでOKです。

  • まずは棚卸し質問に答えて、材料を3〜5個メモする
  • 材料を「行動+場面+結果」に直し、強みを1文で作る
  • 学校HPから「教育方針/実習/学習支援」を各1つ拾う
  • テンプレの[ ]を埋めて、まず200〜300字の下書きを作る
  • NG表現チェックをし、抽象語を行動描写に置き換える
  • 仕上げに「この文章、他校でも通る?」を確認し、学校接続を1文足す

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