自己都合退職で送別会をしない選択はできます。大切なのは早めに筋を通し、感謝と代替案で“断った後”まで整えることです。
送別会、正直しんどいですよね。「自己都合退職だし、参加しないと失礼かな」「断ったら気まずくなりそう」と、頭の中でぐるぐるしてしまう人も多いでしょう。静かに辞めたいだけなのに、断り方を間違えると余計に疲れてしまいます。
結論からいうと、送別会をしない=失礼と決まっているわけではありません。むしろ大事なのは、欠席することよりも「どう伝えるか」「その後どうフォローするか」です。言葉の順番と一言の置き方で、相手の受け取り方は驚くほど変わります。
この記事では、自己都合退職で送別会をしない(参加しない)ときに、角が立ちにくい伝え方を“順番”から整理します。上司・幹事・同僚への例文、理由をどこまで言うかの目安、断った後のフォローまでまとめました。できそうなところから取り入れて、気まずさを最小限にしていきましょう。
この記事はこのような人におすすめ!
- 自己都合退職で、送別会をしない/参加しない方向で考えている
- 断りたいけど、失礼や悪い印象が怖い
- 使える例文と、角が立たない伝える順番を知りたい
目次 CONTENTS
1. 自己都合退職の送別会をしないのは失礼?まず結論と判断軸
送別会をしない=失礼と決まりません。大事なのは「感謝の伝え方」と「代替の関わり方」を用意し、角が立ちやすい場面だけ先回りすることです。
送別会をしないと聞くと、「冷たいと思われるかな」「お世話になったのに失礼かも」と不安になりますよね。自己都合退職だと、なおさら“自分の都合で辞めるんだから…”と気を遣いがちです。
ただ、送別会はそもそも「会社の義務」より、周りの人の好意で成り立つ側面が強いものです。だからこそ、参加しない選択そのものよりも、どう筋を通すかで印象が決まります。
この章では、まず「失礼になりにくい理由」と、逆に「角が立ちやすい場面」を整理します。ここが分かると、必要以上に怖がらずに、自分に合う距離感を選べるようになります。
1-1. 送別会をしない=失礼になりにくい理由(職場の本音)
送別会って、慣習としてはよくあるけれど、実際には“全員が望んでいるイベント”ではありません。忙しい時期は流れたり、家庭の事情で欠席する人も普通にいます。だから、欠席=即アウトという職場は意外と少ないはずです。
そして、周囲が見ているのは「参加したかどうか」より、あなたが普段どう仕事をして、辞め際にどう振る舞ったかです。たとえば、引継ぎが丁寧で、最後の挨拶がきちんとしていれば、送別会に出なくても「感じが悪い」とはなりにくいでしょう。
もうひとつ大きいのは、送別会をしたい側にも事情があることです。感謝を伝えたい人もいれば、単に区切りとして集まりたい人もいます。ここで重要なのは、相手の気持ちを否定しないこと。断るとしても、「嬉しい」「ありがたい」を置けると、空気が和らぎます。
とはいえ「本当に断って大丈夫?」と判断に迷う場面もありますよね。そこで、次のチェックリストで“要注意度”をざっくり見てみましょう。
失礼に見えやすいかを判断するチェックリスト(使い方:当てはまる数で目安を決める)
- 主賓として、すでに日時や店がほぼ決まっている
- 幹事が複数人に声をかけ、参加者が集まり始めている
- 直属の上司が「ぜひやろう」と強く推している
- お世話になった人(指導役・先輩・取引先対応の相手)が多い
- あなたの退職でチームの負担が増え、周囲がピリついている
- 退職理由が噂になりやすく、変に注目が集まっている
- 最終日が近く、断ると調整がひっくり返りそう
- これまで飲み会や社内行事を“無視”してきた印象がある
判定の目安
- 0〜2個:問題になりにくい。丁寧に断れば十分
- 3〜5個:要注意。早め連絡+代替案で角が立ちにくい
- 6個以上:工夫が必要。上司と相談し、段取りを整えてから伝える
このチェックは「参加すべき」を決めつけるものではありません。あくまで“配慮が必要な度合い”を見るためのものです。数が多いほど、断るときに順番と一言を丁寧にする価値が上がります。
1-2. 失礼だと思われやすいのはどんなとき?(角が立つパターン)
送別会をしないこと自体より、角が立つのは「相手の手間や気持ち」を踏んだときです。ここを避けられれば、かなりの確率で揉めません。
たとえば、直前の欠席は調整の手間が増えます。人数変更、予約変更、会費の扱い、連絡のし直し…。幹事からすると、参加しないことよりも、急にひっくり返ることがつらいのです。
次に、理由が雑すぎるパターン。「ちょっと都合悪くて」で終わらせると、相手によっては「本当は嫌なのかな?」と受け取ります。もちろん理由は深く言う必要はありませんが、短くても丁寧さは出せます。
さらに、言い方がブレるのも危険です。上司には「参加できます」と言ったのに、同僚には「行きたくない」と言っている…みたいなズレがあると、噂になってややこしくなります。退職前は小さなズレが大きく見えやすい時期なので、基本のスタンスは揃えておきたいところです。
最後に、ありがちなのが「感謝ゼロで断る」こと。疲れていると、つい短文で済ませたくなりますよね。でも、ここで一言「企画してくれてありがとうございます」を入れるだけで、受け取る側の温度が変わります。
この章のまとめとしては、失礼かどうかを決めるのは“参加の有無”ではなく、断るタイミングと伝え方の筋の通し方だということです。次の章では、角が立ちにくい「伝える順番」と「断り方の型」を、具体的に使える形で整理していきます。
ポイント
- 送別会をしないこと自体より、相手の手間と気持ちへの配慮が鍵
- チェック項目が多いほど、早め連絡+代替案が効く
- 角が立つ原因は、直前・雑な理由・感謝不足・言い方のブレが多い
2. 自己都合退職の送別会をしないときの断り方:角が立たない順番とコツ
基本は「上司に先出し→幹事に早め→関係者に最小限」。理由は深掘りされにくい“短い建前”で十分で、感謝と代替案があると一気に円満になります。
送別会をしないと決めても、いちばん困るのは「どう言えばいいの?」ですよね。断り方が曖昧だと、相手に変な期待を持たせたり、詮索を呼んだりして疲れてしまいます。
ここで覚えておくとラクなのは、断り方には“型”があることです。あなたが気まずくならないためにも、相手が困らないためにも、順番と言葉の部品を先に決めておきましょう。
この章では、まず誰にどう伝えるかの流れを決め、そのうえで「短い建前の作り方」「タイミングの目安」までまとめます。読み終えるころには、あなたの状況に合わせた“言い回し”が作れるようになります。
2-1. 伝える順番は「上司→幹事→関係者」が安全
送別会を断るときは、言う相手の順番がとても大事です。最初に上司へ伝えるのは、単に礼儀のためだけではありません。先に筋を通しておくと、社内での話がねじれにくくなります。
上司に先出しすると、幹事や周囲に伝えるときの“共通見解”が作れます。たとえば「本人は静かに区切りたい意向だから、無理に会をしない方針」と、上司が一言添えてくれるだけで、空気がスッと落ち着くこともあります。
次に幹事へ早めに言う理由はシンプルで、調整コストを増やさないためです。幹事が困るのは「人数」「日程」「予約」「会費」「連絡の手間」。あなたが早めに言えば、その分だけ幹事を助けられます。
最後に関係者(同僚など)へは、必要な人にだけ最小限でOKです。全員に説明しようとすると、かえって情報が広がり、言い回しのズレが起きやすくなります。退職前は、あれこれ言いすぎない方が安全です。
ここから先は、実際に使える「断り方の型」を5ステップで固めます。迷ったらこの順番に当てはめるだけで、文章が整います。
角が立たない断り方「5ステップ」(そのまま使える型)
- お礼:企画の気持ちが嬉しいことを伝える
- 結論:参加しない/開催を辞退したいとハッキリ言う
- 理由:短い建前でOK(深掘りされにくい形)
- 代替:個別挨拶・ランチ・最終日の一言など、できる範囲を提案
- 締め:迷惑をかけるお詫び+引継ぎへの姿勢で締める
この型のポイントは、断ること自体を“正当化”しないところです。理屈で勝とうとすると、相手も反論しやすくなります。代わりに、感謝と配慮で「分かりました」と言いやすい空気を作るイメージです。
2-2. 理由はどこまで言う?使いやすい“建前”と言い換え
送別会を断る理由は、基本的に「詳しく言わなくて大丈夫」です。むしろ、細かく話すほど矛盾が出たり、詮索が増えたりして、あなたが消耗しやすくなります。
コツは、相手が“納得しやすい枠”に入れることです。たとえば「家庭の事情」「体調の都合」「最終日までやることが多くて」などは、深掘りしにくい上に、失礼にも聞こえにくい建前になりやすいです。
反対に避けたいのは、相手の行為を否定する言い方です。「飲み会が苦手で」「そういうの興味ないんで」と言うと、提案してくれた気持ちに泥がつきやすく、角が立ちます。気持ちは分かるのですが、ここは言い換えが効きます。
もうひとつ大切なのは、理由が“ふわふわ”しすぎないことです。「都合が悪くて」だけだと、相手によっては「じゃあ別日なら?」となりがちです。そこで、あえて“方向性”を入れます。たとえば「今回は静かに区切りたくて」など、日程調整で解決しない理由にすると、押し引きが減ります。
「でも、聞かれたらどうしよう…」と不安な人もいるでしょう。そんなときのために、状況別の言い換えと“深掘りされた返し”を表にしておきます。
深掘りされにくい理由の言い換え表(状況/無難な言い方/聞かれた時の返し)
| 状況 | 無難な言い方(建前) | 深掘りされた時の返し(短く) |
|---|---|---|
| 体調・気力が不安 | 「体調の都合で、今回は遠慮させてください」 | 「波があって、無理すると迷惑をかけそうで…」 |
| 家庭の予定がある | 「家庭の事情で夜が難しくて…」 | 「詳細は控えますが、外せない用事で」 |
| 忙しくて準備が厳しい | 「最終日まで引継ぎを優先したくて」 | 「最後まで仕事を整えて終えたいんです」 |
| 静かに辞めたい | 「今回は静かに区切らせてもらえたらと…」 | 「気持ちの整理をつけながら終えたくて」 |
| お酒の場が苦手 | 「夜の会が難しいので、別の形なら嬉しいです」 | 「短時間の挨拶の場なら参加できます」 |
| どうしても会いたくない人がいる | 「今回は都合がつかず、辞退させてください」 | 「すみません、事情は控えますね」 |
この表は、あなたが“嘘を重ねる”ためではなく、必要以上に自分を削らないためのものです。言葉を整えるだけで、相手の反応が柔らかくなり、あなたもラクになります。
2-3. 断るタイミングはいつがベスト?(最終日・引継ぎとの両立)
タイミングのベストは、「候補が出た時点で、できるだけ早く」です。早いほど、相手の調整も少なくなり、あなたへの印象も悪くなりにくいです。
逆に、遅れるほど“断りづらさ”は上がります。これはあなたの性格の問題ではなく、周りがもう動いてしまっているからです。もし返事が遅れてしまったなら、ここで大切なのは言い訳よりも、相手への配慮を一段丁寧にすることです。
遅れたときは、まず「返事が遅くなってすみません」を先に置きます。その上で、結論を明確にし、幹事の負担が減るように「人数調整など手間を増やしてしまい申し訳ないです」と一言添えられると、火種になりにくいです。
また、最終週は「何を言うか」より「何をしているか」が効きます。引継ぎが整っている、最終日に挨拶している、個別にお礼を言っている。こうした行動があると、送別会に出ない選択も“自分勝手”に見えにくくなります。
この章のゴールは、あなたが「断る」ことに罪悪感を抱きすぎず、相手も困らない形に整えることです。次の章では、上司・幹事・同僚向けに、状況別の例文テンプレをそのまま使える形で用意していきます。
ポイント
- 伝える順番は、上司→幹事→関係者(最小限)が基本
- 理由は短い建前でOK。否定せず、方向性を入れると押し引きが減る
- タイミングは早いほど良い。遅れたらお詫び+幹事の負担配慮で挽回できる
3. 例文で迷わない:自己都合退職の送別会をしないときの伝え方テンプレ
例文は「短い版」と「丁寧版」を用意すると場面に合わせやすいです。上司・幹事・同僚で“相手が困る点”が違うので、文を分けると角が立ちにくくなります。
断り方のコツが分かっても、いざ文面を作る段階で手が止まりますよね。「この一言、冷たくない?」「変に誤解されない?」と、送信ボタンが押せなくなる人も多いでしょう。
ここで大事なのは、完璧な文章を作ることではなく、相手が受け取りやすい“部品”をそろえることです。お礼→結論→理由→代替→締めの流れさえ入っていれば、多少ぎこちなくても失礼には見えにくいです。
この章では、上司・幹事・同僚向けに、コピペして少し直せば使えるテンプレを用意します。あなたの状況に合わせて、言葉を小さく調整してみてください。
3-1. 上司への例文(対面・メール)
上司に伝えるときは、相手が気にしているポイントが2つあります。ひとつは「チーム内の空気」。もうひとつは「引継ぎや最終日までの動き」です。だから、送別会を辞退する話でも、最後まできちんとやる姿勢を入れると安心されやすいです。
また、上司は社内調整の窓口になりやすいので、理由は長く語らなくて大丈夫です。むしろ、細かい事情を話すと、上司も扱いに困ることがあります。短く整え、必要なら代替案を置くくらいがちょうどいいです。
ここでは、対面で言える短い版と、メールで丁寧に伝える版をセットにします。どちらも「責められにくい空気」を作ることを優先しています。
上司向け例文「2パターン」
パターンA:短く要点だけ(対面30〜60秒)
「お心遣いありがとうございます。送別会の件なんですが、今回は家庭(体調)の都合もあり、辞退させていただければと思っています。最終日まで引継ぎはきちんと進めますので、挨拶はその場でしっかりさせてください。」
パターンB:丁寧に配慮多め(メール)
件名:送別会の件(ご相談)
本文
「お疲れさまです。送別会をご検討いただいていると伺い、ありがたく思っております。
ただ、私の都合で恐縮ですが、今回は体調(家庭)の事情もあり、送別会は辞退させていただければと考えております。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。最終日までの引継ぎは責任をもって進めますので、最終日に皆さまへきちんとご挨拶させてください。
何卒よろしくお願いいたします。」
この2つの良さは、断りながらも「最後はちゃんとやります」を残せる点です。上司が納得しやすくなり、幹事への伝達もスムーズになりやすいです。
3-2. 幹事への例文(調整コストを増やさない言い方)
幹事に伝える文章は、上司向けとは少し違います。幹事がいちばん困るのは「いつ返事が来るか分からない」「人数や日程が確定しない」ことです。だから、まずは結論をはっきり出し、次に配慮の一言を入れます。
また、幹事はあなたの事情を深掘りしたいわけではありません。むしろ、事情を聞かされると気を遣ってしまい、負担が増えることもあります。理由は短く、調整の助けになる情報(参加できる/できない、代替案の有無)を添えると親切です。
状況別に3通り用意します。あなたのケースに近いものを選び、言葉を少しだけ自分の口調に寄せてください。
幹事向け例文「3通り」
- 開催自体を辞退したい(主賓として会を作られたくない)
「企画してくれて本当にありがとうございます。気持ちはすごく嬉しいのですが、今回は静かに区切りたく、送別会の開催自体を辞退させてもらえたらと思っています。手間をかけてしまってごめんなさい。最終日にこちらから皆さんへ挨拶とお礼はしっかり伝えます。」 - 開催はOKだが自分は欠席(会自体は止めない)
「声をかけてくれてありがとうございます。申し訳ないのですが、当日は都合がつかず私は欠席させてください。調整の手間を増やしてしまいすみません。皆さんには別の形でお礼を伝えたいので、最終日に一言ご挨拶させてもらえたら嬉しいです。」 - 短時間・ランチなら参加可能(負担を下げる提案)
「ありがとうございます!夜の会は難しいのですが、もし可能ならランチや短時間の形なら参加できます。難しければ無理に合わせなくて大丈夫なので、私は最終日に個別にご挨拶しますね。」
幹事向けは、「どうしたいか」を先に示すのがコツです。相手の調整がラクになり、あなたもやり取りが短く済みます。
3-3. 同僚・チームへの例文(チャット/口頭)
同僚やチームに伝えるときは、空気が重くならないのが一番です。とはいえ、軽すぎると「感じ悪い」に見えるので、感謝は短くても必ず入れるのが安全です。
また、同僚向けは情報を出しすぎない方が楽です。人によって伝え方が変わると、あとでズレが出やすいからです。基本は「今回は辞退」「でも気持ちは嬉しい」「最終日に挨拶する」の3点を押さえておけば十分でしょう。
ここでは、チャットで使いやすい“3行テンプレ”を3種類に分けます。距離感に合わせて選んでください。
チャット例文「3行テンプレ」×3種
一般向け(無難)
「送別会の件、気にかけてくれてありがとうございます。
申し訳ないのですが、今回は都合もあり参加(開催)は辞退させてください。
最終日に改めてご挨拶とお礼を伝えさせてもらえたら嬉しいです。」
仲が良い人向け(少しくだける)
「送別会考えてくれてありがとう!気持ちめちゃくちゃ嬉しい。
ただ今回はいろいろ重なって、参加(開催)は遠慮させて…ごめんね。
最終日にちゃんと挨拶するし、落ち着いたらまたご飯でも行こう!」
距離を置きたい人向け(最小接触)
「ご連絡ありがとうございます。
恐れ入りますが、今回は都合により辞退させてください。
最終日にご挨拶はさせていただきます。よろしくお願いします。」
この章のまとめは、「相手別に文を変える」の一点です。上司はチームの空気、幹事は調整負担、同僚は場の雰囲気。相手が困る点に合わせて一言足すだけで、角はかなり丸くなります。
次の章では、送別会をしない(参加しない)と決めたあとにこそ効く、欠席後のフォローや代替案を具体的にまとめます。ここまで整えておくと、気まずさが残りにくくなりますよ。
ポイント
- 例文は「短い版」と「丁寧版」を用意すると迷いにくい
- 幹事には結論を先に、次に調整への配慮を置く
- 同僚には情報を出しすぎず、感謝+辞退+最終日の挨拶で十分
4. 送別会をしない(参加しない)あとが大事:円満に終えるフォロー術
欠席そのものより「最後の印象」で関係は決まります。小さなお礼・短い挨拶・代替の場を用意すると、気まずさはかなり減らせます。
送別会を断れたとしても、「これで終わり」ではないんですよね。むしろ、ここからが本番という人もいるでしょう。断った後に何もしないと、相手は“拒否された感”だけが残りやすく、あなたも最終日が居心地悪くなりがちです。
でも逆にいうと、ちょっとしたフォローがあるだけで状況はガラッと変わります。送別会は“形式”なので、形式に出ないなら、別の形で気持ちを渡せばいいんです。ここが整うと、「送別会をしない=失礼かも」という不安もかなり薄れます。
この章では、欠席後にやると円満になりやすい行動と、代替案の作り方をまとめます。全部やる必要はありません。あなたが無理なくできるものを選んでください。
4-1. 欠席後のフォローは何をする?(挨拶・お礼・一言)
送別会を断った後、周囲がいちばん安心するのは「ちゃんと感謝してるんだな」が見えることです。言い換えると、フォローの目的は“好意の否定ではない”と伝えること。これができると、受け取り方が柔らかくなります。
まずやりやすいのは、最終日までに短いお礼を入れることです。対面でもチャットでも構いません。ここでのコツは、謝りすぎないこと。謝りすぎると相手も気を遣い、「やっぱり来ればいいのに…」と押し戻されることがあります。淡々と、でも丁寧にがちょうどいいです。
次に、特にお世話になった人には“個別”が効きます。全体への挨拶は一回で済みますが、指導役や同じ案件を回した人には、短くても個別に言うと「ちゃんとしてるな」と思われやすいです。気まずさが残りにくくなるのは、この一手だったりします。
手土産については、必須ではありません。けれど、もし「断った負い目」が強いなら、小さなお菓子を置くだけで空気が整うことはあります。あくまで“感謝の形”であって、“参加しないことの罰金”みたいにしないのがポイントです。
ここで、やりやすい順に「円満になりやすい行動」を7つにまとめます。あなたの状況に合わせて、できそうなものを選んでみてください。
「やっておくと円満」フォロー行動リスト
- 最終日までに、幹事に一言お礼(調整してくれたことへの感謝)
- 上司に「最後まで引継ぎを整えます」と短く宣言する
- 最終日にチームへ短い挨拶(感謝+今後のお願い)をする
- 特にお世話になった人に個別でお礼(30秒でOK)
- 引継ぎメモを読みやすく整える(“最後の印象”が上がる)
- 共有物・データ・私物の整理を先回りして済ませる
- 連絡先交換は慎重に(必要な人だけ、範囲を決める)
このリストの中で、いちばん効きやすいのは「幹事へのお礼」と「引継ぎの整え」です。言葉より行動が残るので、「送別会には出なかったけど、ちゃんとしてた」という評価につながりやすいです。
4-2. 代替案は3つあれば十分(短時間・小規模・オンライン)
送別会を断るときに、代替案を1つでも出せると、相手は納得しやすくなります。なぜなら、相手の好意を“ゼロにしない”からです。断られた側の寂しさが減り、あなたも「申し訳なさ」から少し自由になります。
代替案は立派なものでなくていいです。むしろ、相手の負担が少ない方が喜ばれます。たとえば「ランチなら」「最終日に一言だけ」「オンラインで10分だけ」。このくらいの軽さが現実的で、調整もしやすいです。
もうひとつのコツは、代替案を“複数”持つことです。1つに絞ると、それが無理だった場合に話が詰まります。3つあれば、相手もあなたも選びやすく、押し引きが減ります。
代替案「3つ」の骨組み(どれか1つでOK)
- ランチ15〜30分だけ:夜が難しい人向け。短時間で区切れる
- 最終日に個別で挨拶:小分けにして、会う範囲を調整できる
- オンライン10分(参加自由):場所の都合がつかない人向け。軽く済む
代替案を出すときは、「無理なら大丈夫です」を添えると角が立ちにくいです。相手が“あなたに合わせる負担”を背負わなくて済むからです。ここで押し付けに見えると逆効果なので、提案は軽く、主導権は相手に渡すイメージがちょうどいいでしょう。
また、代替案をやる場合は「いつ」「どこで」「どのくらい」を短く決めておくと話が早いです。たとえば「最終日の15時に5分だけ席で挨拶します」くらいでも十分です。曖昧だと“いつやる?”が長引き、あなたも疲れてしまいます。
この章のまとめは、送別会に出ないなら「別の形で丁寧に終える」ことです。気まずさを減らすのは、派手なイベントではなく、短いお礼と小さな行動だったりします。
次の章では、どうしても送別会に関わりたくないときのために、最小接触で辞める工夫や、避けた方がいいNG対応をまとめます。無理をしないための章です。
ポイント
- 欠席よりも「最後の印象」が大事。幹事へのお礼と引継ぎの整えが効く
- 代替案は“軽くて負担が少ない”ものが正解になりやすい
- 代替は3案持つと押し引きが減り、話がまとまりやすい
5. どうしても送別会に関わりたくないとき:自分を守りつつトラブルを避ける
会いたくない理由が強いときは、無理に“良い人”を続けない方が安全です。最低限の礼節だけ押さえ、接触を減らす設計に切り替えましょう。
送別会を断るだけでもしんどいのに、「そもそも関わりたくない」「顔を合わせると消耗する」という人もいますよね。そういう状況だと、普通のマナー記事の「丁寧に断りましょう」だけでは、現実的にしんどいことがあります。
ここで大切なのは、あなたの心身を守ることです。退職前は、環境が変わるストレスも重なりやすく、ちょっとしたやり取りで一気に疲れてしまう人も多いでしょう。無理して参加して倒れてしまったら、転職や次の生活にも影響が出かねません。
この章では、最小接触で辞めるコミュニケーションの組み立て方と、避けた方がいいNG対応をまとめます。円満の形はひとつではありません。あなたが壊れない形を、現実的に選びましょう。
5-1. 距離を置きたい人向け:最小接触で辞めるコミュニケーション設計
「送別会を辞退する」だけでなく、できればやり取りそのものを増やしたくない。そんなときは、コミュニケーションを“設計”してしまうのが楽です。相手の反応をコントロールするというより、あなたが消耗しない流れを作るイメージです。
まず、窓口を絞ります。全員に返すと、その分だけ会話が増え、言い回しのズレが起きやすいです。基本は上司か幹事に寄せるのが安全です。「連絡は幹事さんにまとめますね」と一言入れておくだけでも、個別に突っ込まれにくくなります。
次に、返信の長さを決めます。長文にすると「もっと聞いていいんだ」と思われ、やり取りが増えます。だから、短文で丁寧が最強です。お礼+結論+最低限の締め。これ以上は足さない、と決めてしまうと気持ちも楽になります。
そして、情報は出しすぎない。退職理由や次の職場の話は、話題にすると広がりやすく、噂の燃料になりがちです。必要がなければ触れないのが安全です。「事情は控えます」で十分な場面はたくさんあります。
最後に、あなたの“できる範囲”は先に提示しておくと押し引きが減ります。たとえば「最終日に挨拶はします」「引継ぎは責任をもって進めます」など、最低限の礼節を見せると、断りを飲み込みやすくなります。
これは避けたい「NG対応リスト」5つ(理由+代替)
- ドタキャン
理由:調整負担が最大になり、悪印象が残りやすい
代替:行けないと分かった時点で即連絡+短いお礼 - 皮肉・暴露っぽい本音
理由:相手を傷つけ、噂や対立の火種になる
代替:理由は短い建前にし、「事情は控えます」で止める - 既読スルー連発
理由:相手が不安になり、追いメッセージが増える
代替:短文で一度だけ返して終わらせる(返事の回数を減らす) - 人によって言うことが変わる
理由:情報が混ざり、話がこじれやすい
代替:基本方針(辞退・最終日挨拶・引継ぎ)を統一する - 感謝ゼロで断る
理由:「好意を拒否した」と受け取られやすい
代替:最初に一言だけ「ありがとうございます」を置く
この5つは、あなたを守るためでもあります。NG対応は、後で尾を引いて心がすり減ることが多いからです。短く丁寧に終えるのが、いちばんの省エネになります。
5-2. 罪悪感が強いときの考え方(“感謝”と“参加”は別)
送別会を断るとき、いちばん重いのは罪悪感かもしれません。「お世話になったのに…」「冷たい人と思われるかも…」と、胸がざわざわしますよね。そう感じるのは、あなたがちゃんと気を遣える人だからです。
ただ、ここで切り分けたいのは、感謝の気持ちと参加という行動は別だということです。感謝は、引継ぎを丁寧にすることでも、最終日に挨拶をすることでも、個別にお礼を言うことでも表せます。送別会に出ないと感謝がゼロになるわけではありません。
また、あなたの体力や生活を守るのも、社会人として大切な判断です。退職前後はただでさえ負荷がかかりやすいので、そこで無理をすると、次の環境に行く前にエネルギーが尽きてしまうことがあります。
もし迷いが強いなら、「参加する/しない」の二択にせず、「できる範囲の代替」を選ぶのも手です。たとえば、最終日に短く挨拶する、幹事にお礼だけは入れる、個別に一言伝える。こういう小さな行動は、あなたの罪悪感も、相手の寂しさも和らげてくれます。
ここまで読んで、「自分は無理しない方が良さそう」と思ったなら、その感覚は大事にしていいと思います。礼節を押さえた“省エネの終わり方”は、ちゃんと成立します。
次の章では、よくある疑問をQ&A形式でまとめます。失礼かどうか、理由、手土産、タイミング、オンラインなど、最後に不安を取り切っていきましょう。
ポイント
- 最小接触にしたいなら、窓口を絞る/短文で丁寧/情報を出しすぎないが効く
- NG対応は、相手のためだけでなく自分の心を守るためでもある
- 感謝と参加は別。代替の小さな行動で円満に終えられる
6. Q&A:よくある質問
よくある悩みは「失礼か」「評価」「理由の出し方」「手土産」「タイミング」「オンライン」です。短い答えを先に置き、迷いどころだけ丁寧に補足します。
6-1. 自己都合退職で送別会をしないのは本当に失礼?
失礼と決まっているわけではありません。送別会は“義務”というより好意の場なので、参加しない選択自体はあり得ます。大切なのは、断るときに「嬉しい気持ち」と「ありがとう」を一言入れ、最終日に挨拶や個別のお礼など別の形で感謝を見せることです。直前の辞退だけは調整負担が大きいので、できるだけ早めに伝えるのがおすすめです。
6-2. 断ったら評価が下がったり、悪く言われたりしますか?
ゼロとは言い切れませんが、評価を左右しやすいのは送別会よりも、引継ぎ・最終日までの姿勢・普段の振る舞いです。断り方が雑だったり、直前で振り回したりすると「配慮がない」と見られやすくなります。一方で、早めに筋を通し、幹事にお礼を入れ、仕事をきちんと締めれば「事情があるんだな」で収まるケースが多いでしょう。
6-3. 理由を聞かれたらどう返せばいい?嘘はNG?
基本は、詳しく言わなくて大丈夫です。理由は「家庭の事情」「体調の都合」「最終日まで引継ぎを優先したい」など、深掘りされにくい“短い建前”で十分でしょう。嘘を重ねて辻褄合わせが必要になると疲れるので、言い切りがつらいときは「事情は控えますね」「少し立て込んでいて」と情報量を増やさず終わらせるのが安全です。
6-4. 手土産や菓子折りは必要?相場は?
必須ではありません。送別会を断ったことの“罰金”のように感じるなら、無理に用意しなくても大丈夫です。ただ、「断った負い目が強い」「お世話になった人が多い」などの場合、小さなお菓子を置くと空気が整うことはあります。相場を決めるより、渡す範囲(チーム全体か、特にお世話になった人か)を先に決めると迷いにくいです。
6-5. 送別会を断る連絡はいつまでにするべき?
ベストは、候補が出た時点で早めです。店の予約や参加者の調整があるので、返事が遅いほど相手の負担が増えます。もし遅れてしまったなら、「返事が遅くなってすみません」を先に置き、結論をはっきり伝えた上で「調整の手間を増やして申し訳ないです」と一言添えると角が立ちにくくなります。
6-6. オンライン送別会も断りたいときはどうする?
オンラインでも、考え方は同じです。まずはお礼を伝え、結論を明確にし、理由は短く、可能なら代替案を出します。オンラインは「短時間なら参加できる」と思われやすいので、完全に辞退したい場合は「今回は静かに区切りたい」「最終日の挨拶で感謝を伝えたい」など、日程調整で解決しない理由にしておくと押し戻されにくいです。
ポイント
- 失礼かどうかは“欠席”より、早め連絡・感謝・フォローで決まる
- 理由は短い建前で十分。情報を出しすぎない方が安全
- 迷ったら、最終日に挨拶+引継ぎを整えるがいちばん効く
7. まとめ
送別会をしない(参加しない)と決めたとき、いちばん怖いのは「失礼と思われること」や「気まずさが残ること」だったと思います。けれど、送別会は義務ではなく、あくまで周りの好意で成り立つ側面が強いものです。だから、参加しない選択そのものが即失礼、というわけではありません。
大事なのは、欠席の理由を“立派に説明すること”ではなく、相手が受け取りやすい形で筋を通すことです。具体的には、上司に先に伝える、幹事に早めに返す、感謝を一言置く。この3つがそろうだけで、空気はかなり整います。
また、送別会を断った後こそ印象が決まります。最終日までの引継ぎや挨拶は、あなたの誠実さを見せる場でもあります。参加しない代わりに、できる範囲で丁寧に終える設計にしておくと、余計な消耗が減ります。
今後も意識したいポイント
断り方は、感情より“型”で考えるとラクになります。お礼→結論→理由(短い建前)→代替→締めの順番に当てはめるだけで、言葉が整い、押し引きも減りやすいです。いざとなると焦るので、テンプレを先に決めておくのは賢いやり方だと思います。
理由は深く言うほど危険が増えます。詮索が増えたり、言葉のズレが出たりして、退職前のあなたに余計な負担がかかりやすいからです。必要以上に情報を出さず、短文で丁寧を選ぶ方が安全でしょう。
そして、どうしても関わりたくない事情があるなら、無理に“円満の理想形”を追わなくて大丈夫です。あなたの心身を守るのも、退職をスムーズに終えるための大事な判断です。最低限の礼節と引継ぎを押さえつつ、接触を減らす設計に切り替えていきましょう。
今すぐできるおすすめアクション!
ここからは、今日このあとすぐに動けることをまとめます。全部やる必要はありません。あなたの状況で、負担が少ないものから選んでください。
- 上司に「送別会は辞退したい」と先に筋を通す(短い版でOK)
- 幹事に早めに返し、「企画ありがとう」とお礼を一言添える
- 理由は「家庭の事情」「体調」「引継ぎ優先」など短い建前に決める
- 代替案を1つだけ用意する(例:最終日に挨拶/ランチ15分/オンライン10分)
- 直前になりそうなら、まず「返事が遅れてすみません」と最初にお詫びを置く
- 最終日に向けて、引継ぎメモを読みやすく整える(印象が一気に良くなる)
- お世話になった人へ、30秒でいいので個別にお礼を伝える
メッセージを送るのがいちばん気が重いところですが、テンプレに当てはめれば意外と短く済みます。まずは「上司に先出し」から始めると、後のやり取りがぐっとラクになりますよ。
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