派遣の時給は「更新前に仕込む」ほど上げやすいので、30日→14日→7日の段取りで準備し、派遣元担当に動いてもらうのが近道です。
「派遣って、いつのタイミングなら時給が上がりやすいんだろう?」と気になっても、いざ聞くとなると迷いますよね。更新の話が出るたびに「今言っていいのかな」「変に思われないかな」と不安になり、結局そのまま…という人も多いでしょう。
派遣の時給は、気合や根性よりも“段取り”で動きやすいのが特徴です。とくに狙い目になりやすいのが、契約更新の直前ではなく更新前の準備期間。ここで材料を揃えておくと、派遣元担当が派遣先に打診しやすくなります。
この記事では、更新前30日・14日・7日の3段階で「何を準備して、どう切り出すか」を具体的にまとめます。メールやチャットで使える例文も用意するので、言葉に詰まる人でもそのまま使える形です。
読み終わるころには、「いつ」「誰に」「何を」伝えればいいかが整理できて、次の更新を“チャンス”に変えられるはず。できそうなところから、ひとつずつ試してみてもいいかもしれません。
この記事はこのような人におすすめ!
- 派遣で働いていて、次の更新で時給アップを狙いたい人
- 交渉が苦手で、切り出し方の例文がほしい人
- 何度か相談したけれど上がらず、次の一手を知りたい人
目次 CONTENTS
1. 派遣で時給上がるタイミングは「更新前」がいちばん効く
派遣の時給は契約単位で動きやすく、更新前に「根拠」と「段取り」を揃えるほど成功率が上がります。
派遣で「時給っていつ上がるの?」と考えたとき、まず押さえたいのが“契約”の考え方です。派遣の条件は基本的に契約で決まるため、ふだんの雑談の流れで急に上げるより、契約が切り替わる前後のほうが話が通りやすい傾向があります。
ただし、いきなり「次の更新で上げてください」と言っても、すぐに動くとは限りません。更新は手続きが多く、派遣先・派遣元の都合も絡むので、更新の直前だと“間に合わない”ことも起きやすいです。
この章では、派遣で時給上がるタイミングを「更新前」に寄せる理由を、できるだけ噛み砕いて整理します。合わせて、更新前に仕込むべき考え方と、他に上がりやすい場面(業務拡大など)もセットで分かるようにします。
1-1. まず結論:いちばん上がりやすいのは契約更新の“前”
派遣の時給が動きやすいのは、やはり契約更新の前です。更新の時期は「次の期間も続けるか」「条件はどうするか」を整理する場面なので、時給の話も“条件調整”として扱いやすくなります。
一方で、更新の直前に言い出すと、派遣元担当が派遣先へ相談する時間が足りなくなりがちです。「今週中に返事がほしい」と急かす形になると、交渉が雑になり、結果として据え置きで確定しやすくなります。
だからこそ大事なのが、更新前に“仕込み”をしておくことです。たとえば、実績を短く言語化しておく、希望額を決める、担当へ早めに相談予約を入れる。これだけで話の進み方が変わってきます。
「まだ早いかな…」と感じる人もいるでしょう。けれど派遣の時給は、勇気よりも準備の量で差がつきやすいので、早めに動くほどラクになります。
1-2. 「更新時に上がる」と「更新前に仕込む」は別物
よくある勘違いが、「更新のときに上がる=更新の話が出てから動けばいい」という考え方です。実際には、更新の場面で上がる人ほど、その前に材料を揃えていることが多いです。
更新の面談や確認は、いわば“最終確認”に近いことが多く、そこで条件を大きく動かすのは難しくなりがちです。だから、更新前の段階で「こういう理由で、次は条件を見直したい」と相談ベースで先出ししておくのがコツになります。
もうひとつ大切なのは、派遣の交渉は基本的に派遣先へ直接ではなく、派遣元担当が間に入る点です。担当が動きやすいのは、希望額と根拠が整理されていて、派遣先に伝えやすい形になっているとき。つまり、更新前に伝えやすい形に整えるほど有利になります。
「言い方が苦手で…」という人も心配しすぎなくて大丈夫です。交渉というより、更新に向けた条件相談として出すほうが、受け取られ方も柔らかくなります。
1-3. 時給アップが起きやすい3パターン(更新/業務拡大/欠員・繁忙)
派遣で時給上がるタイミングは、更新前が王道です。ただ、更新以外にも“条件が動きやすい瞬間”があります。ここでは、現実的に狙いやすい3パターンを整理します。
1つ目は契約更新です。条件を見直す前提があるので、話が乗りやすいのが強みになります。2つ目は業務拡大で、任される範囲や責任が増えたときは、条件見直しの理由が立ちやすいです。3つ目は欠員・繁忙で、人が足りない時期は「抜けられると困る」という事情が働きやすくなります。
ただし、どのパターンでも「上げてほしい」だけだと弱いです。効くのは、上げる理由を“相手が説明しやすい形”にすること。つまり、根拠の言語化と、次章以降で触れる更新前の段取りがセットになります。
どのパターンが自分に近いか分かる「状況別の整理」
- 更新:次の契約条件を決める時期が近い
- 業務拡大:担当範囲・難易度・責任が増えている
- 欠員・繁忙:入れ替えが難しく、現場が手一杯
この整理ができると、「私はどの理由で話すべきか」が決まります。自分に近いパターンを選んだうえで、派遣元担当に伝えると、動いてもらいやすくなります。
ポイント
- 時給が動きやすいのは「更新の前」
- 更新時は最終局面。前もって仕込むほど有利
- 更新以外でも業務拡大・繁忙は条件が動きやすい
2. 更新前◯日はいつ?おすすめは「30日・14日・7日」の3段階
交渉は思いつきで言うより、更新の1か月前→2週間前→1週間前の順で“準備→相談→確定”と進めるのが安全です。
「更新前って、具体的に何日前?」が分かると、一気に動きやすくなります。派遣の時給交渉は、気持ちの勢いよりも社内手続きが回る時間を確保できるかが大事になりがちです。
そこでおすすめなのが、更新前を3つに割る考え方です。更新前30日で準備、14日で打診、7日で詰める。こうしておくと、焦りが減って、担当にも動ける余白を渡せます。
ここでは「30日・14日・7日」の意味と、各段階で何をすればいいかを、行動レベルまで落として説明します。読者の状況に合わせて“前倒し”もできるので、できそうなところから使ってください。
2-1. 更新前30日:準備と“相談予約”で勝負が決まる
更新前30日は、交渉というより仕込み期間です。ここで「何を上げたいのか」「なぜ上げたいのか」を整えておくと、14日前の打診がスムーズになります。
まずやることは、希望額をぼんやりでも決めることです。たとえば「+50円」「+100円」など、具体的な数字にすると、担当が派遣先に伝えやすくなります。あわせて、実績を3つだけ書き出してみてください。完璧じゃなくても大丈夫です。
次に、派遣元担当へ「更新前に一度相談したい」と連絡を入れます。いきなり時給の話をぶつけるより、相談の枠を取るほうが空気が柔らかくなります。「更新に向けて条件も含めて相談したい」と言えると良い感じです。
「30日前って早すぎない?」と思う人もいるでしょう。けれどこの段階で動けると、担当が派遣先へ話を回す時間が生まれ、結果として“検討してもらえる状態”に持っていきやすくなります。
2-2. 更新前14日:希望額と根拠を出して「派遣先に打診」してもらう
更新前14日は、いよいよ具体的に話を進めるタイミングです。ここで大切なのは、担当に丸投げしないこと。担当が動きやすいように、希望額と根拠を短くセットで渡します。
根拠は難しく考えなくてOKです。たとえば、担当業務が増えた、ミスが減って定着している、急な欠員対応が多いなど、現場が納得しやすい要素を選びます。ポイントは「気持ち」ではなく、行動や事実に寄せることです。
そして担当へは「派遣先へ打診してもらえますか」と依頼します。派遣先に直接言うより、派遣元経由のほうが安全ですし、言い方も角が立ちにくいです。ここで「もし難しければ、どの条件なら通りそうかも知りたい」と添えると、次の作戦が立ちます。
「断られたら気まずい…」と不安になるのも自然です。ただ14日前の段階なら、もし難しくても、代替案(条件変更)を考える余裕が残ります。焦らず、交渉の選択肢を持っておくのがコツです。
2-3. 更新前7日:結論が出ないときの詰め方(妥協点・条件変更)
更新前7日は、結論を取りにいくフェーズです。ここで何も決まっていないと、更新の手続きが優先されて、時給は据え置きで確定しやすくなります。
もし返事が「検討中」のままなら、まずは期限を切って確認します。「更新手続きの都合もあるので、いつ頃までに方向性が分かりそうですか?」という聞き方が無難です。攻めるより、事務的に確認するイメージです。
時給アップが難しそうなら、妥協点や条件変更を検討します。たとえば、業務範囲を明確にする、残業の扱いを調整する、在宅やシフトの条件を相談するなど。ここで「時給が無理なら、何なら通せそうか」を担当に聞けると、損を小さくできます。
また、次回に持ち越す場合も“持ち越し方”が重要です。「次の更新までに、この条件を満たしたら再打診してほしい」と目標を合意しておくと、ただの先延ばしで終わりにくくなります。
更新前◯日の使い分けができる「交渉タイムライン」ステップ
このタイムラインは、忙しい人でも迷わないための“道筋”です。全部を完璧にやる必要はなく、まずは順番だけ守ってみてください。
ステップ1:更新日(満了日)を確認して、逆算カレンダーを作る
- 30日前・14日前・7日前に印をつけます。
- いつも更新確認がギリギリになりがちな人ほど、ここが効きます。
ステップ2:実績を3つ、事実ベースでメモする
- 「何をしたか」「どう良くなったか」を短く。
- 数字があれば強いですが、まずは具体例でもOKです。
ステップ3:希望額を決め、根拠を1〜2本に絞る
- 希望額は現実的な上げ幅を意識します。
- 根拠は“いまの仕事の変化”に寄せると通りやすい傾向があります。
ステップ4:更新前30日までに担当へ「相談予約」を入れる
- 「更新に向けて条件も含めて相談したい」で十分です。
- ここで温度感を探ると、14日前に無理なく進められます。
ステップ5:14日前に打診→7日前に詰め(代替案も用意)
- 14日前:担当へ派遣先に打診を依頼。
- 7日前:期限確認と、難しい場合の条件変更・次回再打診の合意。
この5ステップの狙いは、「言う」より前に通りやすい形を作ることです。更新前に仕込める人ほど、精神的にもラクになりますし、結果も出やすくなります。
ポイント
- 更新前30日=準備と相談予約、14日=打診、7日=結論を取りにいく
- 期限が近いほど“据え置き確定”になりやすいので前倒しが安全
- 返事が弱いときは、時給以外の条件や次回再打診の合意で損を減らす
3. 準備で9割決まる:時給交渉の“材料”を作る
時給アップの話が通りやすい人は、実績を数字で言えて、相場と希望額が現実的で、担当が動きやすい形にまとめています。
「結局、何を用意すればいいの?」が一番の悩みどころですよね。派遣の時給交渉は、正しいタイミングで切り出すだけでは足りなくて、派遣元担当が派遣先へ“説明できる材料”があるかで結果が変わりやすいです。
ここでいう材料は、気合や熱意ではありません。あなたの働きぶりを、相手が理解しやすいように整えることです。難しい言葉は不要で、事実・変化・再現性が揃っていれば十分通用します。
この章では、材料作りを「実績の棚卸し」「希望額の決め方」「使える材料の型」に分けて解説します。ひとつずつ埋めていくと、交渉の不安がかなり減っていきますよ。
3-1. 実績の棚卸し:評価されるのは「成果・再現性・負担の増加」
まずは実績の棚卸しです。派遣の時給交渉で強いのは、「頑張ってます」ではなく、何がどう良くなったかが伝わる実績です。
評価されやすい実績は、大きく3種類あります。ひとつは成果(ミス減・処理数増・納期短縮など)、ふたつ目は再現性(あなたがいると安定する、引き継ぎや教育ができるなど)、みっつ目は負担の増加(担当範囲が増えた、難しい対応が増えた、急な欠員を埋めたなど)です。
数字があると説得力が出ますが、最初から完璧な数値がなくてもOKです。たとえば「クレーム対応を週◯件担当」「入力ミスが減ったと指摘された」など、具体例で十分スタートできます。
ここでおすすめなのが、実績を“3つだけ”に絞ること。増やしすぎると伝わりにくくなるので、派遣先が理解しやすい代表例を選んで、短い文章にしておきます。
3-2. 希望額の決め方:相場確認→上げ幅の現実ラインを作る
次は希望額です。希望額が曖昧だと、担当も動きにくくなります。逆に高すぎると「厳しいですね」で止まりやすいので、現実ラインを作るのがコツです。
考え方はシンプルで、まずは自分の職種・地域・業務内容で、似た案件の時給をざっくり見ます。そこで「今の時給との差」を確認し、上げ幅を決める流れです。ここで大事なのは、相場を“鵜呑み”にしないこと。業務範囲や勤務条件で変わるので、近い条件のものを見ます。
上げ幅は、最初の交渉なら50円〜150円くらいが現実的になりやすいです。もちろん職種や地域で差はありますが、「まずは小さく上げて、次の更新でまた」という戦い方もあります。
また、希望額はひとつに固定しなくても良いです。たとえば「第一希望は+100円、難しければ+50円」など、レンジで持っておくと交渉が崩れにくくなります。
3-3. 交渉材料は5つあれば強い(例:数字/担当業務/代替困難/欠員/継続意欲)
材料は、たくさん集める必要はありません。むしろ少数精鋭のほうが強いです。おすすめは「5つの型」を意識して、当てはまるものを拾うやり方です。
1つ目は数字(処理件数、ミス率、対応件数、稼働の安定など)。2つ目は担当業務(範囲が広がった、難易度が上がった)。3つ目は代替困難(あなたでないと回らない領域がある、引き継ぎコストが高い)。4つ目は欠員・繁忙(人手不足で重要度が上がっている)。5つ目は継続意欲(長く続けたいので条件も整えたい、という前向きな理由)です。
この5つは、派遣元担当が派遣先に説明しやすい型でもあります。担当は“あなたの味方”であっても、派遣先に納得してもらう必要があるので、説明材料の形が整っていると動きやすいんです。
「自分には弱いかも…」と感じる人もいるでしょう。そんなときは、欠員対応や教育サポートなど、目立たない貢献を拾うのがおすすめです。本人は当たり前だと思っていることが、現場では価値になっていることも多いです。
「交渉材料が揃っているか」セルフチェックリスト(点数化)
ここからは、材料が揃っているかを“見える化”するチェックです。合計点が高いほど、時給アップの相談が通りやすい状態に近づきます。
チェック項目(各1点)
- 無遅刻・無欠勤が続いている(直近2〜3か月で安定)
- 担当業務が増えた/難易度が上がった(任される範囲が広い)
- 数字や具体例で言える実績が1つ以上ある(件数・改善・評価など)
- 欠員や繁忙で“抜けられると困る”状況がある(現場の余裕がない)
- 代替しにくい役割がある(教育、引き継ぎ、特殊対応など)
- 希望額が決まっている(+◯円、レンジでもOK)
- 派遣元担当に“更新前に相談したい”連絡を入れた(予約が取れている)
簡易判定の目安
- 0〜2点:材料が薄い。まずは実績メモと希望額づくりから
- 3〜4点:交渉準備は中盤。更新前30日に相談予約を入れると良い
- 5〜7点:かなり強い。更新前14日で打診に進める状態
このチェックで足りないところが見えたら、次の一手が明確になります。たとえば「希望額が未確定なら相場を確認」「実績が弱いなら具体例を拾う」といった具合に、穴埋めから始めてみてください。
ポイント
- 交渉材料は「事実・変化・再現性」に寄せると強い
- 希望額は相場感を見つつ、現実的な上げ幅とレンジで持つ
- 7項目チェックで足りない部分を埋めると、担当が動きやすくなる
4. 切り出し方の正解:誰に・何を・どう言う?(例文付き)
派遣の時給交渉は「派遣元の担当」に依頼する形が基本で、言い方は“相談”に寄せて根拠と希望を短く伝えるのがコツです。
準備ができても、最後に詰まるのが「どう言えばいいの?」ですよね。言い方ひとつで空気が変わりそうで、つい先延ばしにしてしまう人も多いでしょう。
派遣で時給を上げたいときは、基本的に派遣先へ直接ではなく、派遣元担当へ相談します。これは“遠回り”ではなく、交渉のルートとして一番安全で、担当も動きやすい形です。
この章では、誰に何をどう伝えるかを、順番と例文で具体化します。コピペして使える短文も用意するので、言葉に自信がない人でも進めやすいはずです。
4-1. まずは派遣元担当へ:言う順番は「感謝→現状→希望→根拠→お願い」
切り出しで一番ラクなのは、話す順番を決めてしまうことです。おすすめは、感謝→現状→希望→根拠→お願いの流れ。これなら角が立ちにくく、担当も要点を掴みやすいです。
最初に「いつもありがとうございます」と一言添えるだけで、空気が柔らかくなります。次に、現状(今の時給や働き方)を短く触れてから、希望額を提示します。希望額はレンジでもOKで、「もし難しければ調整も相談したい」と付けると現実的です。
根拠は長く説明しないのがコツです。実績を3つ準備していても、口頭やメッセージでは1〜2個に絞るほうが伝わります。たとえば「担当業務が増えた」「欠員対応が増えた」「ミスが減って安定稼働できている」など、事実ベースに寄せます。
最後にお願いです。「派遣先に打診してもらえますか」「可能なら次回更新から反映できるか相談したいです」と締めると、担当が動く“依頼”になります。ここで責める言い方を避けるだけで、交渉の雰囲気が大きく変わります。
4-2. メール/チャットで使える例文(更新前30日・14日・7日)
文章にすると緊張が減る人も多いので、まずはメッセージで切り出すのがおすすめです。ここでは更新前の段階別に、短く使える例文をまとめます。自分の状況に合うものを、言葉を少しだけ変えて使ってください。
更新前30日は「相談の枠取り」、14日は「打診依頼」、7日は「期限確認と代替案」です。目的が違うので、文面も分けたほうが伝わりやすいです。
断られにくくなる「依頼テンプレ」3パターン(短文)
- (テンプレ1:更新前30日)
更新が近いので、条件面も含めて一度ご相談したいです。お時間を少しいただけますか。 - (テンプレ2:更新前14日)
次回更新に向けて、時給を+100円(難しければ+50円)ほど見直せないかご相談したいです。最近、担当範囲が増えたこともあり、派遣先へ打診いただけますでしょうか。 - (テンプレ3:更新前7日)
更新手続きの都合もあると思うので、時給見直しの件はいつ頃までに方向性が分かりそうか確認させてください。もし難しければ、条件面の代替案も含めて相談したいです。
テンプレは短いほど使いやすいです。長文になると、相手が“読むだけで疲れる”ことがあるので、最初は要点だけにして、必要なら後で補足するのが安全です。
また、希望額はあなたの状況に合わせて変えてください。たとえば「+50円」「+80円」などでも構いません。大事なのは、担当が派遣先に伝えるときに数字があることです。
4-3. これを言うと通りにくい:NGワードと言い換え
同じ内容でも、言い方で損をしてしまうことがあります。特に避けたいのは、相手を責める表現や、根拠のない断定です。ここは“交渉術”というより、相手が動きやすい空気を作るコツだと思ってください。
たとえば「時給が低すぎます」「みんな上がってるのに」といった言い方は、反論を生みやすくなります。派遣元担当もあなたの希望を通したい気持ちはあっても、派遣先に説明しづらい形だと動けなくなります。
逆に通りやすいのは、「相談」「お願い」「条件の見直し」という言葉です。自分の気持ちを抑えるというより、結果を出すために言い換えするイメージです。
失敗しやすい言い方を避ける「NG→理由→代替」リスト
- NG:時給が低すぎる/納得できない
理由:感情の衝突になりやすく、根拠が見えにくい
代替:次回更新に向けて条件の見直しをご相談したいです - NG:他の人はもっともらっている
理由:比較の根拠が曖昧だと反論されやすい
代替:最近の業務内容を踏まえて、時給の見直し余地があるか伺いたいです - NG:上げてもらえないなら辞める
理由:脅しに見えて関係が悪化しやすい
代替:できれば長く続けたいので、条件面を整えられるか相談したいです - NG:絶対に+200円上げてください
理由:着地点がなく、交渉の余白が消える
代替:第一希望は+200円ですが、難しければ現実的な範囲も相談したいです - NG:派遣会社の取り分が多いんでしょ?
理由:疑い・攻撃に聞こえ、話がこじれやすい
代替:派遣先への打診の結果、もし難しい場合は、通しやすい条件も教えてください
このリストを使うと、言う内容を変えずに“通りやすい形”にできます。とくに、最後の「代替:」の言い回しを借りるだけでも、雰囲気がぐっと良くなります。
ポイント
- 交渉の窓口は基本「派遣元担当」。直接より安全で進みやすい
- 伝える順番は「感謝→現状→希望→根拠→お願い」で迷いが減る
- NG表現は“相談・条件見直し”に言い換えると通りやすい
5. 時給が上がらない・保留・断られたときの次の一手
据え置きでも詰みではなく、条件交渉(時給以外)・業務設計の見直し・案件替えの3ルートで“損を広げない”動き方があります。
「上げたい」と相談したのに、返事が微妙だったり、保留が続いたりすると落ち込みますよね。しかも更新が近いと、「このまま据え置きで確定?」と焦りも出やすいです。
ただ、派遣の時給は“ダメなら終わり”ではありません。大事なのは、結論が出ない理由を整理して、通りやすい落としどころを作ることです。
この章では、時給が上がらないときにありがちな理由を押さえつつ、時給以外の条件で得する交渉や、どうしても難しい場合の次の選択肢まで、現実的にまとめます。
5-1. 「難しい」と言われる主な理由:予算・単価・評価・タイミング
まず知っておきたいのは、「難しい=あなたが悪い」とは限らないことです。派遣の時給は、現場の事情や手続きに左右されやすく、タイミングだけで止まることもあります。
よくあるのが、派遣先の予算が固くて今期は動かせないケースです。特に年度や四半期などの区切りがある職場だと、途中で条件変更しづらく、据え置きが出やすいです。
次に多いのが、派遣先側の「契約単価(派遣料金)」が動かないことです。派遣元担当が頑張っても、派遣先が単価を上げないと、時給アップは通りにくくなります。
また、評価の情報が足りないと保留になりがちです。あなたの実績があっても、派遣先が「具体的に何が良かったか」を言語化できないと、判断が先延ばしになります。ここは実績の具体例が効きます。
最後は“更新直前すぎる”問題です。更新直前は更新手続きが優先されて、検討が雑になりがちです。返事が弱いときは、次回再打診を前提に「何を満たせば上がるか」を合意しておくと、ただの先延ばしで終わりにくくなります。
5-2. 時給以外で得する交渉(業務範囲/在宅/残業/交通費/更新条件)
時給が難しいときほど、条件の“別ルート”を持っておくと気持ちがラクになります。狙いは「手取りや負担が改善する」「次回の時給交渉が通りやすくなる」のどちらかです。
まず効きやすいのが、業務範囲の調整です。増えた業務があるなら「どこまでが担当か」を明確にして、負担が増え続ける状態を止めます。これができると、次回は“増えた分の対価”を話しやすくなります。
次に、働き方の条件です。たとえば在宅・シフトの固定・開始終了時間の調整など、生活コストやストレスが減る条件は、時給が据え置きでも実質的に得になることがあります。
残業がある職場なら、残業の扱いも確認ポイントです。「残業が多いのに曖昧」だと損が出やすいので、頻度や上限、相談フローを整えるだけでも安心感が変わります。可能なら更新条件として文章に残せると強いです。
交渉の切り出しは、時給の代替案として出すと角が立ちにくいです。たとえば「時給が難しければ、代わりに○○の条件を整えたい」という形にすると、相手も検討しやすくなります。
5-3. どうしても上がらないなら:同職場で粘る/案件替え/派遣会社替えの判断軸
それでも難しいときは、“どこで戦うか”を変える選択肢があります。ここで大事なのは感情で動くより、条件とリスクを並べて選ぶことです。
同じ職場で粘るのが向くのは、評価が高くて居心地が良い場合です。次回に向けて「何を達成したら上がるか」を合意し、次回再打診の布石を打てるなら勝ち筋があります。
一方、案件替えが向くのは、仕事内容は好きでも賃金テーブルが固いときです。派遣元担当に「同条件で時給が上がる案件はあるか」を聞いて、移る前提で動くと、交渉材料にもなります。
派遣会社替えは、担当の動きが弱い/提案が少ない/紹介案件が相場より低いと感じるときの最終手段です。ただ、急に切ると不安が増えるので、まずは案件替えの相談をして、それでも難しければ選択肢に入れるのが安全です。
ケース別のおすすめ対応(状況×やること比較表)
表を見ながら「自分はいまどれに近いか」を決めると、迷いが減ります。やることは1つに絞らず、上から順に試すイメージでOKです。
| 状況(いま起きていること) | やること(次の一手) | 注意点(落とし穴) |
|---|---|---|
| 返事が保留のまま続く | 期限を切って確認し、難しければ代替案を提示 | 急かしすぎると関係が硬くなる。事務的に聞く |
| 「予算がない」と言われた | 次回再打診の条件(目標)を合意し、条件面も整える | 目標が曖昧だと先延ばしで終わる |
| 業務が増えたのに据え置き | 業務範囲を明確化し、増加分を材料に再打診 | 範囲を広げ続けると逆に不利になりやすい |
| 仕事内容は良いが単価が固い | 同派遣会社で案件替えを相談 | 退職を匂わせると角が立つ。まず相談ベース |
| 担当が動かない/提案が少ない | 複数案件の提示を依頼し、必要なら派遣会社比較 | いきなり切らず、選択肢を増やしてから判断 |
表で方向性が決まったら、最後に「更新前7日までに結論」「次回の目標」など、期限と条件をセットにすると動きやすくなります。ここまでできると、たとえ時給が据え置きでも、次回に繋がる形にできます。
ポイント
- 断られても、理由の整理と代替案で流れは変えられる
- 時給が無理なら、時給以外の条件で“実質得”を作る
- 粘る/案件替え/派遣会社替えは、条件とリスクで選ぶ
6. 勘違いしやすいポイント:制度・相場・“自分の市場価値”
「いつか自動で上がる」ではなく、制度の枠内で“上がる条件”を作る必要があり、相場と実績の整合が大切です。
派遣の時給交渉って、情報が多いぶん「これが正解!」みたいな話に振り回されやすいんですよね。SNSや口コミで見た話が、自分の職場にも当てはまるとは限らず、「私だけ上がらない…」と不安になる人も多いでしょう。
ここで一度、肩の力を抜いて整理しておきたいのが、派遣の時給が動く“現実”です。制度や相場は大事ですが、万能の裏ワザはありません。だからこそ、自分の状況で勝てる筋を作ることが近道になります。
この章では、よくある勘違いをほどきながら、「今のまま上げるのが向く人」と「環境を変えた方が早い人」を見分けるヒントもまとめます。
6-1. 「頑張ってれば勝手に上がる」は起きにくい(現実の動き方)
一番多い勘違いが、「真面目に続けていれば、そのうち時給は上がるはず」という期待です。もちろん真面目さは大切ですが、派遣の時給は“勤続年数に比例して自動で上がる”仕組みになっていないことも多いです。
理由はシンプルで、時給が動くのは「契約条件を見直すタイミング」か「条件を見直す理由が発生したとき」だからです。つまり、頑張りがあっても、その頑張りが見える材料になっていないと、条件には反映されにくいんです。
ここで意識したいのは、頑張る方向を変えること。たとえば「ミスを減らす」「引き継ぎを整える」「欠員対応を安定させる」など、現場が助かる貢献を短い言葉で説明できるようにしておくと、交渉材料になります。
「評価されてるはずなのに…」と感じる人ほど、評価が“相手の頭の中”にあるだけで、契約条件に変換されていないケースが多いです。だから、更新前に仕込んで、言葉にして渡す。これが最短ルートになりやすいです。
6-2. 同じ仕事内容でも時給が違う理由(職場・地域・契約条件の差)
「同じ事務なのに、友だちはもっと高い」「同じ軽作業なのに差がある」——こういう話、よく聞きますよね。ここも、落ち込む前に“違いが出るポイント”を押さえると気持ちがラクになります。
時給が変わる要素は、職場の業界、地域、求められるスキル、シフト条件、残業の有無など、いくつもあります。たとえば同じ事務でも、専門用語が多い業界や、締め切り責任が重い業務だと高くなりやすいです。
また、契約条件の違いも大きいです。交通費の扱い、在宅の可否、シフトの柔軟性など、条件が良いほど時給が少し低めに設定されることもあります。逆に「条件がきつい分、時給が高い」ケースもあります。
だから、比較するときは「職種名」だけで比べないのがポイントです。自分の条件に近い案件や、同じ条件での求人を見て、相場のレンジを掴むほうが役に立ちます。
「私の市場価値が低いのかな…」と感じたときほど、条件の違いを分解してみると、改善できるポイントが見えてきます。
6-3. 今のまま上げる/環境を変えて上げる:どちらが向く?
最後に、すごく実務的な話をします。派遣で時給を上げるには、大きく2つの道があります。今の職場で上げるか、環境を変えて上げるか。どちらが正解というより、向き不向きがあります。
今の職場で上げるのが向くのは、評価が高くて働きやすい場合です。欠員が出やすい、あなたの役割が大きい、担当が動いてくれるなど、交渉の土台があるなら、更新前の段取りで十分戦えます。ここは継続の強みが出ます。
環境を変えて上げるのが向くのは、賃金テーブルが固い場合です。いくら頑張っても上がらない、交渉が毎回のらりくらり、担当が案件提案をしてくれない。こういうときは、同じ職場で消耗するより、案件替えや別案件で最初から高い時給を取りにいくほうが早いことがあります。
見分け方は、「次回上がる条件が明確か」です。上がる条件が言語化できていて、期限も合意できるなら今の職場で戦う価値があります。逆に「様子見」だけが続くなら、環境を変える準備を始めたほうが、結果としてストレスが減ります。
ポイント
- 自動で上がる期待より、上がる条件を作るほうが早い
- 時給差は仕事内容だけでなく、条件の差で起きやすい
- 上がる条件が明確なら継続、曖昧なら環境変更も選択肢
7. Q&A:よくある質問
更新前の相談時期、希望額の決め方、断られた後の動き方など、迷いやすいところをQ&Aで短く整理します。
ここまで読んで、「やることは分かったけど、自分のケースだとどうなる?」と感じた人もいるでしょう。派遣で時給を上げる話は、状況が少し違うだけで不安ポイントも変わります。
この章では、検索でよく出てくる疑問を中心に、結論からサクッと答えます。迷ったら、まずは更新前30日の準備に戻るのが安心です。
「交渉が苦手」「断られたらどうしよう」と思うのも自然なこと。Q&Aを読みながら、いまの自分に必要な次の一手を選んでみてください。
Q1. 相談するなら更新前は何日前がベスト?
A. 目安は更新前30日→14日→7日の3段階です。30日前は準備と相談予約、14日前は派遣先への打診、7日前は期限確認と代替案の検討に向きます。直前ほど決まりやすい反面、据え置きで固まりやすいので前倒しが安全です。
Q2. 派遣先の上司に直接「時給上げてほしい」と言っていい?
A. 基本は避けて、まずは派遣元担当に相談するのがおすすめです。直接言うと現場の関係が気まずくなったり、派遣元の調整が後手になったりしがちです。どうしても現場で触れるなら「更新に向けて担当へ相談しています」と共有する程度に留めると角が立ちにくいです。
Q3. 希望額はどれくらい言うのが現実的?
A. 一般的には、まず+50円〜+150円くらいの範囲で「現実ライン」を作ると話が進みやすいです。いきなり大幅アップより、根拠とセットで小さく確実に上げ、次の更新で再挑戦する形もあります。迷うなら「第一希望+難しければ下限」のレンジで持つと崩れにくいです。
Q4. 「予算がない」と断られたら、もう上がらない?
A. すぐに諦めなくて大丈夫です。時給が難しいなら、代わりに条件面の改善(業務範囲の明確化、シフト、在宅など)を提案すると“得する形”を作れます。加えて「次回は何を満たせば上がるか」を合意して、次の更新で再打診できる土台を残すのがコツです。
Q5. 保留が続くとき、しつこく聞いたほうがいい?
A. 追いすぎは逆効果になりやすいので、期限を切って事務的に確認するのが安全です。「更新手続きの都合もあるので、いつ頃までに方向性が分かりそうですか?」のように、手続き理由で聞くと角が立ちにくいです。結論が出ないなら、時給以外の代替案や次回再打診の条件もセットで相談してみてください。
Q6. まだ半年しか働いていないけど、言ってもいい?
A. 可能です。ただし「勤続の長さ」より、業務の変化や実績があるかがポイントになります。担当範囲が増えた、欠員対応が続いた、安定稼働できているなど、事実ベースで材料を作ってから相談すると通りやすくなります。早い段階なら「次回更新に向けて相談したい」と前置きして、様子を見ながら進めると安心です。
ポイント
- 迷ったら更新前30日に戻り、準備→相談予約を先にする
- 窓口は基本派遣元担当、言い方は「相談」に寄せる
- 断られても、条件改善と次回再打診の合意で流れは作れる
まとめ
派遣で時給上がるタイミングを狙うなら、いちばん効きやすいのは「更新の直前」ではなく、更新前に仕込む期間です。更新は条件を見直す場面なので話が乗りやすい一方、直前だと検討時間が足りず、据え置きで固まりやすくなります。
だからこそ、更新前に「根拠」と「段取り」を揃えるのが大切でした。気合で押すより、派遣元担当が派遣先へ説明しやすい形に整えるほうが、結果が出やすくなります。
準備の中心は、実績の棚卸しと希望額の現実ライン作りです。実績は「成果・再現性・負担の増加」に寄せ、希望額は相場感を踏まえてレンジで持つ。ここまでできると、切り出しの不安がぐっと減ります。
今後も意識したいポイント
更新前を「30日・14日・7日」に分けると、迷わず動けます。30日前は準備と相談予約、14日前は派遣先への打診、7日前は期限確認と代替案。段階ごとに目的が違うので、同じ言い方をしないのがコツでした。
切り出しは、派遣先に直接ではなく、基本は派遣元担当へ。言う順番は「感謝→現状→希望→根拠→お願い」にすると角が立ちにくく、話が前に進みます。例文のように“相談”の形に寄せると、心理的ハードルも下がります。
もし時給が上がらなくても、終わりではありません。時給以外の条件(業務範囲・働き方・更新条件など)で実質得を作ったり、次回再打診の条件を合意したりすることで、損を広げない動き方ができます。
今すぐできるおすすめアクション!
まずは「動ける形」を作るのが最優先です。今日できるものから順番に、軽く着手してみてください。
- 更新日(満了日)を確認し、更新前30日・14日・7日をカレンダーに入れる
- 実績を3つだけ、事実ベースでメモ(例:担当範囲の増加/欠員対応/安定稼働)
- 希望額を決める(第一希望+下限のレンジでもOK)
- 派遣元担当へ、「更新に向けて条件も含めて相談したい」とメッセージで予約を入れる
- 14日前に「派遣先へ打診してもらえるか」を依頼し、7日前に期限確認+代替案を用意する
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