専門学校への連絡は「書くときは貴校、話すときは学校名」が基本。貴校様などの過剰な言い回しを避けつつ、志望理由書・メール・面接で失礼なく伝える例文までまとめます。
「志望理由書に“貴校”って書いたけど、これで合ってるのかな…」と不安になる人は多いでしょう。丁寧にしようとして「貴校様」と書いたり、面接で「御校」と言うべきか迷ったりすると、文章も話し方もぎこちなくなりがちです。
結論から言うと、専門学校では書き言葉は「貴校」、面接などの話し言葉は「学校名」を軸にすると、ほとんどの場面で安全に通せます。丁寧さは「様」を足すのではなく、前後の言い回しで整えるほうが自然です。
この記事では、「貴校」の意味と使いどころを最短で整理し、「貴校様」が浮いて見えやすい理由と代わりの丁寧表現を紹介します。志望理由書・問い合わせメール・面接でそのまま使える例文も用意したので、文章を直す時間があまりない人も助けになるはずです。
この記事はこのような人におすすめ!
- 志望理由書や願書で「貴校」の使い方に自信がない人
- 「貴校様」は失礼なのか、正解を知りたい人
- 学校へのメールや面接で、自然で丁寧な言い回しを選びたい人
目次 CONTENTS
1. 専門学校の貴校とは?最初に押さえる基本ルール
専門学校への呼びかけは「書く=貴校」「話す=学校名」が軸。迷うポイントと“外さない言い方”を先に決めます。
志望理由書やメールを書いていると、「ここ、貴校でいいのかな…」と手が止まることがあります。丁寧にしたい気持ちが強いほど、敬語は不安になりやすいですよね。
この章では、専門学校での「貴校」の立ち位置を整理して、迷いを減らします。最初に軸を決めておくと、後の例文やチェックでも判断がブレにくくなります。
ポイントは、“文章の中の呼び名”と“会話での呼び名”は別物だということ。ここを切り分けられると、無理に難しい言葉を使わずにすみます。
1-1. 「貴校」とは何?どこで使う言葉か
「貴校(きこう)」は、相手の学校を敬って呼ぶ書き言葉寄りの表現です。専門学校に限らず、学校に提出する文章や連絡文でよく使われます。
たとえば、志望理由書・願書の自己PR・メールなどは「相手が読む文」なので、“貴校=文章で使う呼び名”として覚えておくと楽です。逆に、会話では同じテンションで使うと、少しかたく聞こえる場面があります。
ここで安心してほしいのは、「貴校」を使うこと自体は、専門学校への書類で一般的で無難だという点です。丁寧さを出せる一方で、使い方を間違えると“距離がある文章”にも見えるので、回数と位置にコツがあります。
迷ったときは、文章内で学校名を一度入れてから、二回目以降に貴校を使うと自然です。たとえば冒頭で正式名称を書いて、次に貴校に置き換えるだけでも読みやすくなります。
文章での「貴校」基本ルール(迷ったときの基準)
- 志望理由書・願書・自己PR:基本は貴校でOK
- 問い合わせメール:本文は貴校でOK(宛名は後述)
- レポート・提出課題:相手校に提出するなら貴校が安全
- SNSやチャット:学校名のほうが自然なことが多い
この基準に沿うと、「敬語として正しいか」よりも「読み手が受け取りやすいか」で判断できるようになります。
1-2. 「御校」は使っていい?面接・電話での自然さ
「御校(おんこう)」は、学校を敬って呼ぶ話し言葉寄りとして紹介されることがあります。ただ、実際の会話で「おんこう」を連発すると、硬さが出たり、言い慣れていない感じが出たりしやすいのも事実です。
面接は、内容の良さだけでなく話し方の自然さも見られます。そこでおすすめなのは、「御校を頑張って使う」より、学校名をそのまま言う方法です。これが一番ブレにくく、聞き手にもスッと入ります。
たとえば、「御校の教育方針に魅力を感じました」よりも、「○○専門学校の教育方針に魅力を感じました」のほうが、言葉が滑らかになりやすいです。丁寧さは、語尾や前置きで十分に足せます。
「それでも“貴校と言うべき?”」と心配になる人もいるでしょう。面接での正解は、言葉そのものより不自然に詰まらないことです。学校名で通すと、敬語の迷いで言い直す回数が減ります。
面接・電話でのおすすめ運用(安全ルール)
- 基本は学校名(正式名称)で話す
- 途中からは「貴校」より「そちらの学校」のほうが自然なこともある
- どうしても使うなら「御校」は1回だけに留める
- 丁寧さは「〜と考えております」「〜と感じております」で足す
この運用だと、敬語を気にしすぎて内容が薄くなるのを防げます。
1-3. 大学の「貴学」との違い(専門学校はどうなる?)
「貴学(きがく)」は、主に大学(または大学院など)を敬って呼ぶときに使われる表現として扱われます。一方、専門学校では、基本的に「貴校」で問題ありません。
ややこしいのは、学校の名称が「大学校」「学園」「学院」などの場合です。ただ、専門学校を受験する文脈なら、まずは“学校=貴校”で統一して、名称の例外は必要なときだけ調整すれば大丈夫です。
「○○学園専門学校」のように法人名が入っていると、どこを敬うかで迷うことがあります。ここは、文章の目的(入学したい学校へ出す文か、法人へ出す文か)で線引きすると整理しやすいです。
受験の書類や学校への連絡は、たいてい「その学校(教育機関)」に向けた文章です。だから、貴校で一本化し、丁寧さは文全体で担保するのが失敗しにくい方法です。
もし「大学も併願していて混乱する…」という人は、呼び名を次のようにメモしておくとミスが減ります。
- 大学:貴学(文章)
- 専門学校:貴校(文章)
- 面接:学校名(会話)
ポイント
- 迷ったら「書く=貴校」「話す=学校名」に戻すと崩れません。
- 「正しい敬語」より「自然に伝わるか」を優先して整えると安心です。
- 次章で「貴校様」がNGっぽく見える理由と、丁寧さの出し方を具体化します。
2. 「貴校様」はNG?過剰敬語になりやすい言い回し
「貴校」自体が敬意を含むため「様」を足すと不自然になりがち。丁寧さは別の場所で足すのが安全です。
「失礼が怖いから、いちばん丁寧そうな言い方にしたい」と思う人は多いでしょう。そうすると、つい「貴校様」「貴校さま」と書きたくなりますよね。
ただ、敬語は“足せば足すほど丁寧”とは限りません。むしろ、丁寧にしたつもりがくどく見えたり、距離がありすぎたりして、読み手に引っかかることがあります。
この章では、「貴校様」が浮いて見える理由を分解しつつ、丁寧さをちゃんと出しながらも自然に読める言い回しへ整える方法をまとめます。
2-1. なぜ「貴校様」が浮いて見えるのか(よくある誤解)
「貴校」は、それ自体が相手に敬意を込めた“呼び名”です。ここに「様」をつけると、敬意を重ねすぎたように見えやすいのがポイントです。
たとえば「あなた様」「先生様」のような言い方が、日常では少し不自然に聞こえるのと同じで、「貴校様」も“呼び名が二重に丁寧”に感じられがちです。もちろん、相手を大切に思う気持ちは伝わります。
でも、入試関連の文章は「内容の分かりやすさ」も大事です。敬語が重いと、文章全体がかたくなって、志望動機や経験の良さが埋もれることがあります。
さらに、「丁寧にしようとした結果、敬語が迷子になっている」印象を与えるのも避けたいところです。読み手は先生や事務の方なので、自然な敬語のほうが安心して読めます。
そこで、まずは“やりすぎサイン”をチェックしてみましょう。ここを押さえると、敬語の足し算ではなく、文章の設計で丁寧さを作れるようになります。
使う前に確認したい「過剰敬語」セルフチェック
- 呼び名に「様」を足している(例:貴校様、先生様)
- 「ご〜させていただく」が1文に2回以上ある
- 「〜でございます」が連続して文章が重い
- 「恐れ入りますが」「恐縮ですが」が毎段落に出てくる
- 1文が長く、修飾が増えて何を言いたいか見えにくい
- 丁寧にするために同じ内容を言い換えて重ねている
- 文末が「〜させていただきます」だらけで自信が弱く見える
このチェックに2つ以上当てはまるなら、「貴校様」を避ける方向で整えたほうが読みやすくなる可能性が高いです。
チェックは“敬語がダメ”という意味ではありません。読み手の負担を減らして、内容がスッと入る文章にするための目安です。
2-2. 「貴校」以外で丁寧さを出す3つの方法
「貴校様」をやめると、丁寧さが落ちる気がするかもしれません。でも安心してください。丁寧さは、呼び名以外の場所で十分に上げられます。
おすすめは、①前置き(クッション)②お願いの形③結びの形、の3つです。ここを整えるだけで、文章の印象はかなり“きれい”になります。
特にメールは、宛名・要件・お願い・結びを整えると、呼び名がシンプルでもきちんと見えます。志望理由書も同様で、言葉の丁寧さより筋の通り方が評価されます。
「丁寧にしようとして文章がぼやける」より、読み手が迷わない文章のほうが好印象になりやすいので、まずは次のパターンを使ってみてもいいかもしれません。
丁寧さを上げても重くならない言い換え
- お願いの型:〜していただけますでしょうか/〜いただけると幸いです
- 確認の型:〜でお間違いないでしょうか/〜を確認させてください
- 感謝の型:お忙しいところ恐れ入ります/ご対応いただきありがとうございます
この3つを、文章の要所に“1つずつ”入れるだけで丁寧さは十分です。入れすぎると重くなるので、1通のメールで2〜3回までを目安にするとバランスがよくなります。
2-3. 例外はある?「貴校様」を避けつつ敬意を伝える落としどころ
結論としては、「貴校様」を使わなくても困る場面はほとんどありません。むしろ、避けたほうが自然に読まれることが多いです。
ただし、“誰に向けて書いているか”で呼び方を変える必要があるケースはあります。たとえば、学校全体ではなく、特定の担当者宛てに出す連絡です。
この場合は、「貴校」よりも「○○専門学校 入試ご担当者様」「○○専門学校 ○○課 ご担当者様」のように、宛先を人(担当)に寄せると丁寧で自然になります。呼び名の敬意を盛るより、宛先を正確にするほうが礼儀として強いです。
また、学校名が長いときは、冒頭で正式名称を書いて、本文は「貴校」に置き換えると読みやすいです。丁寧さは、お願いの型や結びで支えるのが安定します。
「丁寧に書けているか不安…」というときは、呼び名を盛るより、相手がすぐ対応できる情報(氏名・用件・希望日程)を短くまとめるほうが好印象になります。気持ちは、文章の設計で伝えられます。
ポイント
- 「貴校様」は丁寧そうに見えて、不自然・過剰になりやすい表現です。
- 丁寧さは呼び名ではなく、お願い・確認・感謝の言い回しで足すと安全です。
- 迷ったら、宛先を「ご担当者様」に寄せて、本文は貴校で整えると失敗しにくいです。
3. 【例文】専門学校で「貴校」を使う場面別テンプレ集
例文をそのまま使える形で用意。志望理由書・メール・面接で“同じミス”を繰り返さないよう整えます。
「ルールは分かったけど、実際に書こうとすると手が止まる…」という人も多いでしょう。敬語は、知識より完成形の型があるほうが早く仕上がります。
ここでは、専門学校でよくある場面ごとに、そのまま使える例文をまとめます。まずはコピペで形を作って、あとから自分の経験や志望理由に置き換えるのがいちばん効率的です。
なお、例文は「丁寧だけど重すぎない」バランスを意識しています。特に「貴校様」を避けつつ、お願い・確認・感謝で丁寧さを担保しています。
3-1. 志望理由書での「貴校」例文(書き言葉)
志望理由書は、いきなり「貴校」と書き始めても問題はありません。ただ、読みやすさを上げるなら、最初に一度だけ学校名を出してから「貴校」にすると流れがきれいです。
また、志望理由書は「敬語の正解」を見せる文章ではなく、あなたが何を学び、どう活かすかを伝える文章です。呼び名で悩みすぎると、肝心の中身が薄く見えてしまいます。
使い方のコツは、貴校を“接続のつなぎ”として使うことです。「貴校の〜」を連発するより、「貴校で〜したい」「貴校の〜に惹かれた」のように、要所で置くと自然になります。
まずは「どこに入れればいいか」が分かる型を押さえましょう。次のパターンは、文章の差し替えがしやすく、失礼になりにくい形です。
そのまま差し替えできる「貴校」を入れる位置
- 動機の核に置く型:私は、貴校の(教育方針/学習環境)に魅力を感じ、志望いたしました。
- 経験→貴校の順でつなぐ型:私は(経験)を通して(学びたいこと)を強く感じ、貴校で(学び/実習)を深めたいと考えています。
- 将来→貴校の支援で結ぶ型:将来は(目標)を実現したく、貴校の(資格支援/就職支援/実習)を活かして力を伸ばしたいです。
- 比較を避けて理由を立てる型:貴校の(カリキュラム/実習の多さ/少人数指導)により、(得たい力)を着実に身につけられると考えています。
この4つをベースに、( )をあなたの言葉に置き換えるだけで、文章が一気に形になります。
志望理由書の短め例文(コピペ用)
私は、貴校の少人数指導と現場実習の充実に魅力を感じ、志望いたしました。高校で(経験)に取り組む中で、(分野)を体系的に学びたい気持ちが強くなりました。貴校で基礎から実践まで学び、将来は(目標)として(貢献したいこと)を実現したいです。
この例文は、貴校を2回に抑えています。これくらいが読みやすい目安になります。
3-2. 願書・自己PRでの「貴校」例文(短文)
願書の自己PR欄は短いので、貴校を入れすぎると窮屈になります。1回だけ入れて、残りは強みの説明に使うのが得です。
ここでは、どの分野でも使える“短文の型”を3つ用意します。あなたの強み(継続力・協調性・改善力など)に合わせて選んでください。
- 私の強みは(強み)です。貴校での学びを通してこの強みを伸ばし、(目標)に向けて努力します。
- 私は(経験)で(工夫)を続け、(成果)につなげてきました。貴校でも学習と実習に粘り強く取り組みます。
- (課題)に直面した際、私は(行動)で改善してきました。貴校で(学びたいこと)を学び、(将来)に活かしたいです。
短文では、丁寧さより具体性が評価されやすいです。(成果)や(工夫)を数字や行動で埋めると説得力が上がります。
3-3. 学校への問い合わせメール例文(件名〜結びまで)
メールは「丁寧さ」以上に、相手が処理しやすいかが大事です。読む側は忙しいので、情報が散らばっていると、それだけで負担になります。
そこで、件名→名乗り→要件→質問→希望→お礼→署名の順に並べると、文章が短くてもきちんと見えます。貴校は本文で使い、宛名は「ご担当者様」に寄せると自然です。
以下の6ステップを、順番どおりに埋めていくと迷いません。まずは骨組みから作ってみてください。
コピペで使えるメール構成(6ステップ)
- 1. 件名:お問い合わせ(○○について)/オープンキャンパス参加の件
- 2. 宛名:○○専門学校 入試ご担当者様
- 3. 名乗り:(氏名)と申します。(学校名・学年/社会人)です。
- 4. 用件+質問:貴校の(コース名/出願条件/学費)について、○点確認させてください。
- 5. 希望・補足:(希望時期/状況)/差し支えなければ(資料送付/お電話可能時間)
- 6. お礼+結び+署名:お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。
この形にしておくと、丁寧な言い回しを盛らなくても、文章全体が整います。
問い合わせメールの例文(そのまま送れる形)
件名:お問い合わせ(○○コースの出願条件について)
○○専門学校 入試ご担当者様
突然のご連絡失礼いたします。△△高校3年の(氏名)と申します。
貴校の○○コースについて出願を検討しており、2点確認させてください。
1)(質問1)
2)(質問2)
差し支えなければ、資料や参考となるページがあればご教示いただけますと幸いです。
お忙しいところ恐れ入りますが、何卒よろしくお願いいたします。
――――――
氏名
電話番号
メール
――――――
この例文だと、「貴校」は1回だけです。必要なら、質問の前後どちらかにもう1回入れても大丈夫ですが、増やしすぎないのがコツです。
3-4. 面接での言い方例(話し言葉はどうする?)
面接では「貴校」と言うより、学校名をそのまま言うほうが自然になりやすいです。緊張しているときほど、言い慣れない語は噛みやすいですよね。
おすすめは、最初に学校名を言い切って、以降は「こちら」「その学校」「この環境」など、会話として自然な言い方に切り替える方法です。これだけで、敬語の迷いが減ります。
ただし、面接官が「貴校」「御校」を使ってくることもあります。そのときは、無理に合わせにいかず、あなたが話しやすい呼び方を維持して大丈夫です。
ここでは、迷ったときの“安全な言い換え”を3つに絞ります。どれも自然で、失礼にもなりにくい表現です。
面接で迷ったときの“安全な言い換え”3選
- 学校名で言い切る:○○専門学校の(教育方針/実習)に魅力を感じました。
- 「こちらの学校」を使う:こちらの学校の学習環境なら、(得たい力)を伸ばせると感じました。
- 「この環境」を主語にする:この環境で学ぶことで、(目標)に必要な力を身につけたいです。
この3つのどれかに寄せると、言葉づかいで詰まりにくくなります。丁寧さは、語尾を「〜と考えています」「〜と感じています」に整えるだけで十分です。
ポイント
- 志望理由書は「貴校」を要所に置くと読みやすく、内容が伝わります。
- メールは「構成」で丁寧さを作り、本文の「貴校」は少なめが安全です。
- 面接は「学校名+自然な言い換え」で、敬語の迷いを減らすと話が強くなります。
4. 失礼を避けるための最終チェック(提出前・送信前)
敬語は「正しさ」より「読み手の負担が少ない自然さ」が大切。送る前の確認で失点を防ぎます。
ここまでで、呼び名の軸と例文はそろいました。それでも提出直前になると、「この一文、失礼じゃないかな…」と不安がぶり返すことがありますよね。
そんなときに効くのが、“ルールで迷わない最終チェック”です。敬語は数学のように一つの正解があるというより、読み手がスムーズに読めるかの要素が大きいです。
この章は、志望理由書でもメールでも使える「最後の仕上げ」をまとめます。全部やらなくても、できそうなところから試してみてください。
4-1. 「貴校」を連呼しないための文章調整ルール
貴校を正しく使っていても、同じ段落で何度も出てくると、文章が単調に見えます。読む側は内容より先に「くどいな」と感じてしまうことがあるので注意です。
特に志望理由書は、あなたの強みや経験が主役です。呼び名が目立つと、主役がかすんでしまいます。だから、貴校は“必要な場所にだけ置く”のがコツになります。
目安は、1段落に貴校は0〜1回。長い段落でも2回までにしておくと、かなり読みやすくなります。
「でも、どうやって直せばいいの?」という人向けに、1分でできる置き換え手順を用意しました。作業としてやると、迷いが減ります。
1分でできる置き換え手順(5ステップ)
- 1. 貴校に下線を引く:文章内の「貴校」を全部探す
- 2. 同じ段落で2回以上ある箇所をチェック:連呼ポイントを見つける
- 3. 片方を“学校名”に戻す:最初の1回だけ学校名にする
- 4. 残りは“言い換え”に置換:「貴校の〜」→「カリキュラムの〜」「実習の〜」など
- 5. 音読して引っかかりがないか確認:噛むなら言い回しが硬いサイン
この手順は、文章の中身を変えずに読みやすさだけ上げられます。特に音読は強力で、違和感がある敬語は口に出すとすぐ分かります。
置き換えは、難しい言葉を増やす必要はありません。むしろ、固有名詞(コース名、資格名、実習内容)を入れるほうが、内容も具体的になります。
4-2. 「学校名の表記ゆれ」をなくす(正式名称の扱い)
失礼に見える原因として意外と多いのが、学校名の表記ゆれです。たとえば「○○専門学校」と「○○○○専門学校(正式名称)」が混ざると、読み手が一瞬迷います。
安全策は、最初に1回だけ正式名称を書いて、以降は「貴校」または短い表記に統一することです。メールなら、宛名に正式名称を書くのがいちばんきれいです。
また、コース名・学科名も、公式サイトにある表記に揃えると安心です。表記が合っているだけで、「ちゃんと調べている人」印象が出やすくなります。
志望理由書では、正式名称を本文冒頭に入れるだけで十分です。途中からは貴校に置き換えて、文章をスッキリさせたほうが読みやすくなります。
迷ったら、「固有名詞は最初だけ丁寧に、あとは読みやすさを優先」と覚えておくと、チェックが簡単になります。
4-3. 迷ったらこう書く:安全運転の一文テンプレ
最後に、どうしても迷ったときに使える“安全運転テンプレ”を置いておきます。言い回しで悩んだときは、ここに戻るとブレません。
志望理由書・メールどちらにも応用できるように、丁寧さと自然さのバランスを取りました。無理に「様」を足さなくても、十分に礼儀正しく見える形です。
- 志望理由書向け
貴校の(実習/カリキュラム)に魅力を感じ、(学びたいこと)を基礎から実践まで身につけたいと考えています。 - メール向け
貴校について(確認したいこと)があり、ご連絡いたしました。お忙しいところ恐れ入りますが、ご教示いただけますと幸いです。 - 面接向け
○○専門学校の(特徴)に惹かれ、ここで(目標)に必要な力を身につけたいと感じました。
このテンプレの良さは、呼び名の敬語に頼らず、内容と構成で丁寧さを作れるところです。迷いが減るだけで、文章も話もスムーズになります。
ポイント
- 「貴校」の連呼は、読み手の負担になりやすいので段落ごとに回数を抑えます。
- 学校名は最初に正式名称を1回、以降は統一するときれいです。
- 迷ったらテンプレに戻し、丁寧さは「お願い・確認・感謝」で足すと安全です。
5. Q&A:よくある質問
「貴校/御校/御中」などの迷いどころを、受験と連絡の場面に絞って短く整理します。
書類や面接は、細かい言葉づかいが気になってしまいますよね。ここでは、よくある疑問を「結局どうすれば安全か」という視点でまとめます。
5-1. 「貴校」と「御校」は結局どっちが正しいの?
どちらも「相手の学校」を敬って呼ぶ表現ですが、使う場面の相性が違います。文章(志望理由書・願書・メール本文)では「貴校」が自然で、会話(面接・電話)で「御校」を使う説明を見かけることもあります。
ただ、実際の面接では「御校」を無理に使うより、学校名をそのまま言うほうが自然に話せることが多いです。言い慣れない言葉で詰まるくらいなら、学校名でハッキリ言い切ったほうが内容が伝わります。迷ったら「書く=貴校」「話す=学校名」に戻すのが安全です。
5-2. メールの宛名は「○○専門学校 御中」でいい?
はい、メールや郵送で「学校(組織)」宛てに送るなら「御中」はよく使われます。特に、担当者名が分からないときは「○○専門学校 御中」でも成立します。
ただ、入試や資料請求などで担当部署が想像できるなら、「○○専門学校 入試ご担当者様」「○○専門学校 事務局ご担当者様」のほうが、目的が伝わりやすく丁寧に見えます。「御中」と「ご担当者様」を同時に使うのは避けて、どちらか片方に揃えるのが基本です。
5-3. 志望理由書で「貴校」を何回使っても大丈夫?
使ってはいけない回数が決まっているわけではありません。ただ、読み手の負担を考えると、同じ段落で何度も出てくるのは避けたほうが無難です。
目安としては、1段落に0〜1回、長い段落でも2回までに抑えると読みやすくなります。貴校を減らしたいときは、「学校名」「このカリキュラム」「実習」「学科名」などの具体語に置き換えると、内容が濃くなって一石二鳥です。
5-4. 面接で「御校」と言ってしまったら不利?
一度言ってしまっただけで不利になる可能性は高くありません。面接官が見ているのは、言葉そのものより話の中身と受け答えの自然さだからです。
気にしすぎると、その後の回答が固くなったり、言い直しが増えたりします。もし言ってしまっても、次からは学校名で統一して、内容の具体性(なぜその学校か、何を学びたいか)に意識を戻すほうが結果的に良い印象につながります。
5-5. 学校名が「○○学園」「○○学院」の場合は「貴校」でOK?
受験や学校への問い合わせの文脈なら、基本は「貴校」でOKです。多くの場合、あなたが敬意を向けたい相手は「入学したい学校(教育機関)」なので、呼び名を複雑にしなくても失礼にはなりにくいです。
迷いが出るのは、法人(学園)と学校名が混ざっているケースですが、この場合は「宛名は正式名称」「本文は貴校」で整えると読みやすくなります。丁寧さは「ご担当者様」や結びの言い回しで補えば、過剰にならずに礼儀正しく見えます。
ポイント
- 迷ったら「書く=貴校」「話す=学校名」でほとんど解決します。
- 宛名は「御中」か「ご担当者様」かを選び、二重にしないのが安全です。
- 敬語の細部より、文章・回答の具体性と読みやすさを優先すると印象が整います。
6. まとめ
「専門学校の文章で“貴校”を使うのは合っているのかな」と不安になるのは自然なことです。敬語は、丁寧にしようとするほど迷いが増えますよね。
ただ、専門学校に向けた連絡や書類では、難しく考えすぎなくて大丈夫です。軸はシンプルで、書き言葉は「貴校」、会話は学校名で言い切るのがいちばん安定します。ここを先に決めると、志望理由書もメールもブレにくくなります。
また、「貴校様」のように“丁寧さを盛る”方向は、かえって不自然になりやすい点に注意です。丁寧さは、呼び名ではなく、お願い・確認・感謝の言い回しや、相手が読みやすい構成で作れます。
今後も意識したいポイント
敬語は「正しさ」よりも、読み手がスッと理解できるかが大事です。たとえ間違いがなくても、貴校が連続すると文章が重く見えるので、1段落に0〜1回を目安に置くと読みやすくなります。
学校名や学科名の表記ゆれも、意外と印象に響きます。最初に正式名称を1回だけ示して、その後は貴校に置き換えると、文章が整いやすいです。コース名・資格名などは公式表記に寄せると、調べている姿勢も伝わります。
面接では、言葉づかいよりも受け答えの自然さが勝ちやすいです。敬語で詰まるくらいなら、学校名で落ち着いて話して、理由や経験を具体的に伝えるほうが結果的に強くなります。
今すぐできるおすすめアクション!
提出・送信の直前は、次の手順でサッと整えると安心です。できそうなものからで大丈夫です。
- 志望理由書の「貴校」を全部探して、同じ段落に2回以上あれば片方を学校名や具体語に置き換える
- メールの宛名は「御中」か「ご担当者様」かを選び、二重にしない
- 「貴校様」と書いていたら、貴校に戻して、丁寧さは「ご教示いただけますと幸いです」などで補う
- 学校名・学科名・コース名を1回だけ公式表記で確認し、表記ゆれを統一する
- 仕上げに声に出して読み、引っかかる箇所は短く区切る(敬語が重いサインです)
- 面接用に「学校名で言い切る一文」を作り、暗記せずに“流れ”だけ練習する
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