伝えたいことをちゃんと伝えるための「文字表記の課題」
この場合、漢字で書くのか、ひらがなで書くのか、どちらが正しいの?
と、文字表記の仕方で迷ったことはありませんか?
そうした場面で役立つのが、「記者ハンドブック」と呼ばれる新聞用字用語集です。
例:漢字とひらがなの比較
さて、例えば、
又、私共にお手伝い出来る事が御座いましたら、お気軽にご連絡下さい。
有難う御座います。
と、
また、私どもにお手伝いできることがございましたら、お気軽にご連絡ください。
ありがとうございます。
では、どちらがスッと頭に入ってくる文章でしょうか?
多くの人が後者を選ぶでしょう。
前者だと、途中で、
ん?
と疑問が浮かび、思考が中断されてしまう可能性が高いです。
一方で後者は、新聞やニュースなど公用の場で一般的に使用されている表記であり、違和感なく読み進められます。
なぜ一般的な表記が重要なのか?
この違和感のなさは、普段から目にしているからこそです。
独特な漢字表記をして個性を出そうとするのは一つの方法ですが、情報を多くの人に伝えるという目的を考えると、一般大衆が読みやすい文章をこころがけるべきです。
「記者ハンドブック」の重要性
「記者ハンドブック」とは、新聞社が内部で使用する、一般に公開されているものもありますが、文章表記のガイドラインです。
このガイドラインには、一般的な表記法だけでなく、専門用語や略語、そして表現方法なども詳しく解説されています。
例えば、天気の記事で「大雨」や「豪雨」、そして「集中豪雨」などといった表現がありますが、それぞれ何ミリ以上という明確な基準があります。
このような専門的な表現も、記者ハンドブックで確認することができます。
「記者ハンドブック」を活用する4つのメリット
- 明確なガイドライン
文字表記に迷った際、「記者ハンドブック」を参照することでスムーズに解決できます。 - 一貫性の確保
複数のライターが関わるプロジェクトでは、「記者ハンドブック」によって表記の一貫性を保つことが可能です。 - 専門用語の正確性
専門用語や略語を正確に使用することで、情報の質を高めます。 - 読者の信頼
「記者ハンドブック」に基づいた記事は、読者からの信頼も高まります。
まとめ:ちゃんと伝えるために
何でもかんでも漢字にすればいいわけではありません。
独特な漢字表記をして個性を出そうとするよりも、一般大衆が読みやすい文章を心がけましょう。
そちらの方が、伝えたいこともより伝わりやすいのではないでしょうか。
「記者ハンドブック」は、ライターだけでなく、さまざまなシーンで文章を書く現代人の私たちにとって非常に有効なツールです。
このハンドブックに従い、一般大衆が読みやすく、かつ正確な情報を提供することで、より多くの人に伝えたいことをちゃんと伝えることができますね。
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